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たかがファッション

先日、アーティストとしての創作活動を始めるにあたり、必要な道具を買いに行きました。

普段から絵を描いたりしていたので一通りは揃ってるんですが、筆はくたびれたものが多いし、絵の具の色も欠けがち。それに絵以外で作ろうと思っているものもあって、こっちに必要な道具は何も無い。始めると言っても道具が無いんじゃあ話は先に進みません。というわけで世界堂にまとめて買い出しに行ったんです。

ああいうところに行ったら色んなものがたくさんあるので、そこまで必要じゃ無いものも好奇心で買ってしまいます。

そんな調子であれもこれもとポイポイとカゴの中に入れてたらお会計がなんと3万近くになってしまいました・・・。

正直、高っっか!・・・とは思いましたが、これは自分への投資だと言い聞かせて購入しました。

それにしても画材も値上がりしてますねー。特に筆が。

自分が筆を買うのが5〜6年振りぐらいだからそりゃそうでしょって話でもあるんですが、なんかどれも1.5倍ぐらいになってる印象です。

ただ、新しい絵の具と新しい筆で描くというのがめっちゃ気持ちがよくて、痛い出費ではあったけど買ってよかったと思いました。

これからこの道具どもを駆使して作品を作っていこうと思います。




ファッションが分からなくなる


若い頃から何年かごとにやってくるファッションへの倦怠感を感じるタイミング。大好きで最高の趣味であるファッションがめっちゃ面倒に感じて『適当でいいんちゃうの〜?』っていうマインドになってしまうんです。僕は今、まさにその最中で、こうなったのは結構久しぶりです。たぶんコロナちゃん騒動の初期の頃になった覚えがあるんでかれこれ4年ぐらい振りじゃないかと思います。

スタイリングを考えるのも新品、古着を問わずお店に行って何か面白いもの、新しいものを探すのもなんとなく気が乗らず楽しいと思えないし、ワクワクもしない。

なんとも言えないぬるーーんとした気分でファッションを見ています。


ただ、前回の時はどうだったか覚えていませんが、今回はしっかりと原因がわかっています。それは先日、短い期間で『しっかりと考えて着飾っている人』『適当に服を着ている人』の両方に会って話をする機会があったんですが、その2人がどちらもめっちゃカッコよかったんです。


『しっかりと考えて着飾っている人』は以前からその独特でポリシーを感じるスタイリングがカッコよくて『おしゃれするのってめっちゃ楽しいよね!』っていうマインド全開の人です。僕もファッションが大好きなのでこの人の姿勢には大いに共感していますし、自分もそうでありたいと思っています。

それに元々、僕もあれこれ考えるのが好きな性格なのでスタイリングの向いてる方向は全然違うけど勝手に同じ種類のファッション好きなんだと感じています。

ファッションを楽しもうというのがそのスタイリングから、言葉からビシビシと伝わってくるところが尊敬できるし共感できるという人。



対してもう一人の『適当に服を着ている人』はファッションの人ではなくて(とは言っても無関係では無いんですが)絵を描いているアーティストの人。

こちらは街の生地屋で気に入った生地を買ってきて自分でささっと縫ったプルオーバーとパンツを履いてたんですが、これまためっちゃ似合っていたしカッコよかった。

自分で作ったというその服は見よう見まねで作ったパターンで縫い代の始末なんか一切考えずにただミシンで縫い合わせただけのもの。だから縫製はガタガタだし形もいびつ。縫い代を始末してないから色んなところから糸がほつれて飛び出している。

この人もファッションは好きで高めの熱量は持っていますが、僕が会ったその時はそんな服を着ていました。『なんか適当に作ったんですけど気に入ってるんですよねー』って言ってた時の彼の楽しそうな顔がすごい印象に残っています。

話をしていて、この2人はどちらも身にまとっているそのファッションが本人にめっちゃ似合っているし、心からそれが好きだし気に入ってるんだというのが伝わってきました。

それを感じてしまったから余計に『今の自分のファッションは似合っているのか?心からそれが好きだと言えるのか?』っていう疑問が大きくのしかかってきてしまい、その疑問から逃げるようにファッションに対する気持ちを押さえ込んでしまった結果、今みたいなファッション倦怠期になってしまったみたいです。


ファッションを人生最大の趣味であり、仕事としている身分としては良くない状態だと思いますが、こればっかりは心の波の話なのでしばらくは心身ともに流れにまかせてみようと思います。

でもこれはあくまでも『着る事』に対してであって、幸い『作る事』に対しての興味と熱量はまったく影響を受けていません。これはこれでなんか不思議な話ですけど。

人生最大の趣味だろうが仕事だろうが、突き詰めると『たかがファッション』です。それが無くなったからと言って死ぬわけじゃありません。


どんなものでも自分が好きな事って心の中でどんどん大きくなり、代替えのきかない重要なものだと思いがちですが、ちょっと冷静に考えてみたら大体の事はそれほどでも無いって気付きます。

というわけでこれから以前のパッションが戻ってくるまではファッションから一歩、距離をとって生活してみようと思います。


ちょうど今はお金を貯めないとダメなんでタイミング的にこの状況はプラスにもなるはずですww


そうです。たかがファッションです。

大好きで大切ですが、たかがファッションです。


そう思うと僕ももうちょっと適当にファッションと向き合ってみてもいいんじゃない?って思えます。


それではまた!



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