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【休日明けにやるべきことが思い出せない!】記憶の減衰と減衰後に思い出すためのエネルギーについて

今、あなたにとって大事なプロジェクトの打ち合わせが終わったとして、打ち合わせで出た仕事はいつするのが効率的でしょうか?
すぐでしょうか?明日でしょうか?期限間際でしょうか?
例えば、今日が連休前の午後であった場合はどうでしょうか?
記憶の減衰と、減衰後に思い出すためのエネルギーについて考えると、記憶が新しいうちに速攻で終わらせてしまう方が良い場合があるものですが、そのことについて書いてみます。
結論から書きますと

  • 時間が経つにつれて忘れる。そして、思い出すのはパワーがいる

  • 思い出すという仕事が追加発生する

  • 忘れると寝かせる。は別物

  • 次回打ち合わせ前にも思い出すのは相手に好印象を与える

  • 作業タイミングは、忘れることと思い出す仕事も考慮すると良い

  • 「忘れる」に対抗する唯一の方法は、備忘録か秘書を雇うこと

となります。


時間が経つについて忘れる

エビングハウスの忘却曲線はご存じでしょうか?
ざっくり説明しますと、一度習ったことを再度覚える際に必要な労力がどれだけ節約できるか。についての実験結果をまとめた曲線(縦軸:節約率、横軸:時間)のことです。
習ったら、すぐ復習すると時間節約できるよ。ということらしいのです。
つまり、すぐ復習すれば、脳メモリに残留している情報が使える。ということでしょうか。
https://twitter.com/tkubotake/status/1592097626589376512?s=20&t=scwduKDBMiNjul-WzNk3HQ
そう。我々に関心があるのは、覚えるためではなくて、再度脳に思い出してオンメモリすることがどの程度大変なのか。ということです。
つまり、エビングハウスの忘却曲線は、脳メモリの残留度合い(=再活用可能な量)を示しているようにも見えます。

経過時間とともに減少する節約率は、

  • 20分後の節約率:58%

  • 1時間後の節約率:44%

  • 9時間後の節約率:35%

  • 1日後の節約率:34%

  • 2日後の節約率:27%

  • 6日後の節約率:25%

  • 1ヶ月後の節約率が21%

となるようです。
一営業日経つともう3割程度しか記憶が残っていない。ということでしょうか。

思い出すという仕事が追加発生する。

記憶が残っていない状況では、メモやメッセージを見返しながら思い出す。という作業が必要になります。
思い出す。というのは実は立派な仕事です。
(もっと深刻なのは、メモが残っていなければ、思い出せないものもありそうです)
誰かに仕事を依頼した時に、期日を設定することがあると思います。
ただ、期日ギリギリに結果が上がってきた時に、あなたが案件自体を忘れているということはあります。
すると案件自体を思い出すという仕事があなたに追加で発生してしまいます。
ですので、期日はなるべく近くに設定するか、もしくは、備忘録をしっかりと残しておくと良いでしょう。

忘れると寝かせるは別物

ところで、考えに考えつくして一晩寝かせよう。といったことがあると思います。
寝かせる。というのは考え尽くした内容について、一旦言語化したり、まとめておき、時間と共に脳で起きる創発を期待するものだと私は思います。
「寝て起きたら難しい問題が解けていた!」ということを私はよく経験します。
時間を置くのはデメリットばかりではないのですが、使い分けが大事そうです。

「忘れる」に対抗する唯一の方法は、備忘録か秘書を雇うこと

複数人で仕事を協働する場合は、どうしても仕事のパスが発生して、忘却はつきものになると思います。
そんな時に大事なことは備忘録を取ることです。依頼したことは何で、完了条件は何で、期限はいつまででetc。といったことをあなたの記憶が新しいうちに、言語化して記録しておきましょう。
(リッチなポジションにいる方は秘書に全部を記憶してもらう。という手もあります。が、これはなかなか使える手ではないですよね。。)
いかがでしたでしょうか。日々のお仕事の参考になれば幸いです。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

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