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エンジニアリング・ギグの報酬計算について

久保田です。レペリオ株式会社では、ホワイトカラー&エンジニアリングのギグの実証実験をしています。今回は、報酬計算についての発見があったので共有をしていきます。

今回の実証実験では、料金計算は時間単位で実施をしてみました。
結論としては、時間ベースの計算は本来はおかしく、JOB・ギグに対しての価値ベースで計算すべきで、早く達成すればその分、時給があがる形は理想だが、実際は、エンジニアリング・ギグ業務の場合にはJOB・ギグの価値は計算できない。売上から逆算しての計算も難しい。説明が明確なのは時間単位での料金計算である。ということです。

時間単位計算はベストではないがベター

時間単位で計算した理由は
・ギグワーカーには原価がある
・アジャイル的に留めどなく来る依頼を気持ちよく受けられる(額が決まっていると、クライアントと利害が衝突する)
でした。

JOB・ギグの要件が明確ならば、価値が最初から決まりますが、要件が途中で変動する場合は、決められません。そして完了した時に何を持って価値を決めれば良いのかが不明瞭です。

思いつく価格としては、マーケット価格(市場から労働力を調達した場合)、原価計算(給料との逆算) などがあります。

そんな中で、報酬は単純に時間工数の実績で計算しよう。というのはベストではないですがベターなのではないかと感じます。
もちろんレペリオとしては、より良い報酬計算方法を探究していきます。

時間工数計測は大変

しかし、時間工数を計測しようとすると、ワーカーに自分で記録をしてもらうしかありません。toggleなどを使うことになると思います。

そして、受託側のマネジメント時間は、受託側の効率性の問題なので、単純に単価を掛けるのは誤りで、あくまでワーカーが1人で応対したい場合の時間で計算すべきです。

ギグワーカーの業務交通整理の付加価値とは?

ギグ型の仕事を成立させるにあたって、作業効率の変数となるものは
・業務理解のしやすさ:経験と共にスムーズになる
・モチベーション:やる気
・業務連絡力(クライアント):要件と受け入れ基準は明確か。
・業務連絡力(ワーカー):報告連絡相談をコンパクトに出来るか。
・業務分割力(クライアント):大きな仕事を適切なサイズに砕けるか
などが考えられます。

以前の記事で取り上げたロナルド・コース(Ronald H.Coase, 1910-2013)の取引コスト理論で取り上げた中でも、監視費用(契約の履行状況を監視するための費用)に該当すると思います。

業務連絡が快適であれば気持ちよく仕事ができるので、業務連絡の質を高くして、量を減らす必要があります。この点はトレーンニングを積む必要がありそうです。

レペリオでは、ギグ型の開発体制の実証実験に協力いただける企業様を募集しております。ご興味ある方は是非ご連絡ください。

余談(amazon web service費用のケース)

ところで、サービス構築をする場合に、本稼働前に、従量課金であるaws(amazon web service)費用は、程度お金がかかりますか。ということ聞かれることがあるのですが、時間単位で従量課金して明瞭会計なのに、見積もることが難しい。

瞬間的にトラフィックが来たりするものなど、トラフィックが読みづらい・予測しづらいケースほど見積もりが難しいようです。

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