見出し画像

コーディネートを考えるのは好きだが、服を買うのはめんどくさい

悩ましいファッションの問題の数々。
過去にも何度か書いてきた。


おしゃれをする(身なりに気を配る)ことは好きなのだが、今日の問題は
店に行って選ぶのがめんどくさ〜〜〜〜い!!!ということだ。



とある大事な用事があり、きれいめ・かつ年相応の若さのある服を求めて今日はGUへと向かった。その場しのぎのお買い物なんだけど。

GUにあるのは当然のことながら、全て新品である。
広告塔は中条あやみさん。店内のどの洋服を見てもトレンディで、かわいくて、若い。ひたすらに若い。それを求めて雨の中やってきたのだから、覚悟をきめて端から端まで丁寧に見て回る。しかしどこもかしこも明るい服がいっぱいでまぶしい。目がチカチカしてくる。そして脳内で勝手にブルベ・イエベ診断が繰り広げられる。

「う〜ん、これは絶対的イエベ。茶髪でないと似合わないだろう」
「う〜ん、ガーリーすぎる。今世のキャラでは着れない。来世で着よう」
「はいはい、これは韓国ファッションを意識しているな」
「う〜ん、こんなに薄い生地だと、パンツの色が透けてしまうのでは?」

そんな下世話なひとりごとで頭の中がうるさくなる。

こういう若くてぴちぴちしているお店、たくさんの新品のアイテムが並べられた店は、ものの10分程でヘロヘロになってしまう。
なんというか、キラキラな洋服に私の気力が全部吸い取られていくような感じがするのだ。新品でかつトレンディな洋服たちはどれも主張が激しい。「私を手に取って!私をみて!私が今のトレンド最先端よ!」と言われているようで気が滅入ってしまうのだ。

大量にある洋服の中から、自分の好き・似合いそうなもの・かつすでに持っている服に似合うものなどを考えると、いよいよ途方もない思考ゲーになってしまう。本当にめんどうくさい。

いっそお見合い婚のように、一着一着自分の目の前に持ってきてくれ!!!
そしてYesかNoの二択で判断させてくれ!!!


そう思った。その方が買う覚悟が決まるし、限りのある中で判断基準を作ってベストを選ぼうとするから、結局満足度が高くなる気がする。
じっさい、私が持っている洋服は半分ほどが親からの譲りものなのだが、案外かわいくて質の良いものが多くて気に入っている。なんせ譲りものなので「譲りものを受け入れるか、拒むか」の2択で済むのもありがたい。
制限のある状態でなにかを選ぶ方が、人間は絶対に楽だと思う。私は少なくともそう思う。だから新品の商品が多い環境が苦手で、パルコやルミネなどのがめつい商業施設も苦手だ。本当に気力が吸われていく感じがする。

だが厄介なのが、それとは別におしゃれをすることは好き、ということなのだ。新しく洋服を買うのは面倒でも、今持っているもので意外な組み合わせを考えたり、テーマを決めてスタイリングすることは好き。
身なりに無頓着なわけでは決してないのだ。今日だって、用事に合わせて相応の印象を与える洋服を買いに出かけたわけのだし、こんな私でもたまに新しい服がほしくなる。
結果的に、がめつくない薄暗い古着屋(なぜか古着屋は間接照明が多い)の、安いんだか高いんだかよくわからないTシャツやワンピースを買うことが多い。

で、今日はどうしたかというと、ヘロヘロになりながら建物の3階分をぐるぐる回り、もう何が自分に似合うかわからなくなってしまった半ば自暴自棄の状態でトップスとパンツを1点ずつ選んだ。私にしてはめずらしい鶯色のトップスと、紺のワイドパンツ。すこし大人っぽいテイストのものを選んだ。

たった2着を決めるために、かなりの思考を費やした。隣にあったユニクロまで覗いて吟味したほどだ。案の定途中から体力と集中力が切れてしまい、最後らへんは店内の鏡をみて湿気でボサボサになった髪の毛の方が気になってきてしまった。「おれは服よりこのダメージヘアをなんとかしたいんだよ......!!!」と思いながらレジに突っ込んだ。試着はもちろんなし。

家に帰ってはじめて試着をすると、案外自分に似合っていることに気づいた。しかもサイズもピッタリ。ちょっと報われた気分になった。
それにしても、なんで洋服を買う行為はこんなにもめんどうなのか。
しばらくはもう新しい洋服は買わないでいようと思う。


最後まで読んでくださりありがとうございます。 いいね、とってもとっても嬉しいです!