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2月のふりかえり

今日で2月がおわる。明日から、3月になるらしい。

「3月」と口にするだけで、一気に心が華やかになる気がする。
薄ピンクのオーラが漂ってきて、光がやわらかくなって、鳥や虫たちがごそごそしはじめて、街の香りも心なしかあまくなってくる。今年も厳しい寒さを乗り越えた人々の表情は、どこかほっとしているように見える。

人はそれを、春と呼ぶ。

この2月は何をしてたんだろう?と思い、手元にあるスケジュール帳を開いてみた。

「2月にやりたいこと」というメモが書かれていた。

伊勢神宮へのお参り。日光東照宮に行くこと。自分名義の記事を出すこと。税金の勉強をする。依頼されていたレビューを書く。スパイスカレーを食べる。見たかった4つの映画をみる。△△△と会う。黒いリップが欲しい。

このうち、できたのは結局たったの2つだ。やりたいというかむしろやるべきだったレビューを書き、みたかった映画を3本だけみる。ただそれだけ。

1月は大学でバタバタしていたというのもあり、2月は全体的に金欠で行動範囲が狭められていた。遠出もできなかったし、異様に単価の高いスパイスカレー(家庭料理というイメージがぬぐえず、ケチくさくなる)を食べるタイミングもなかった。多分1月に何か思うことがあって書き込んだのだと思う「伊勢神宮と日光東照宮参り」もできてない。お金に余裕があればひとりでぶらぶら旅をしたのに。

ただ、2月からはじめて地味に今も続いていることならある。


筋トレだ。
ただし、お家でできる程度のもの。

「生粋の文化部」というキャッチコピーで生きてきた私にとって、筋トレ経験は人生でも指折り数えられるくらいしかない。最後にやったのは、高校の体育の授業だろうか......。おそろしくて考えたくもない。
それが3週間も続いているなんて、まさに天変地異が起こるレベルの一大事。人に言ってもあんまり理解されないのだが、私にとっては十分な異常事態で、すばらしいことなのだ。

鍛えているのはお腹から下。理由は、「真夏におへそを出して歩きたいから。」

毎年夏になると、美しい下腹部を出して歩いているギャルに憧れる私。
今年こそは......と思うものの、いつもそれに気付くのは夏になってからなのだ。でも、夏が来てから気づくのではもう遅い。

けれど今年はちがう。
ある日突然、「今年こそは、ぜったいに自由きままにへそを出して歩くのだ!」という気持ちになったのだ。なんで急に思い立ったのか、ちょっとよくわからない。筋トレは死んでもしたくないという私だったのに。

それはともかく、思い立ったが吉日的にお腹の筋トレを2月からはじめることにした。YouTubeで探したら出てきた、「4分間筋トレ」という動画を見ながらだ。5分は長いし、3分で終わるような甘ったれた動画もない。
筋トレレベル0の私でも毎日続けられるような、ちょうどいい塩梅の筋トレ動画が4分のものだった。運よくそれが肌にあったのか、なぜか毎日続けられている。

どんなに筋肉のない生来の文化部キャラでも、さすがに半年も続ければ理想の縦筋の入った腹になるだろうという期待をこめて、今日も起きてすぐご飯を食べる前に筋トレをした。

そんなわけで、金欠により自由に身動きが取れなかった2月は筋トレを開始し、心なしか下腹もスッキリしてきたような気がする。
続けるとだんだん効果がわかってきた。やめられなくなる。「これか......筋トレという媚薬は......」という感じだ。

この夏、私がSNSにへそだし写真をアップするようになったらそれは筋トレが功を奏して自慢の腹になったということです。楽しみにしておいてください。


......って、春の話をしていたはずなのに、なんでこんな話になったんだ。


明日から3月ですね。このnoteを読んでいるあなたの今年の春は、どんな春になりそうですか?
どこかを去りますか?新しい場所に向かいますか?

私は、「春になったら、会いましょう」と約束している人がすでに何人かいます。

「春になったら」という言葉が、なんだかとても好きです。
「夏になったら」も「冬になったら」も言わないけれど、「春になったら」はみんな口にする。

春という言葉の響きには、どこか明るい希望の匂いがします。

明日からの新しい月が、みなさんにとって光に満ちたものになりますように。あたたかくしてお過ごしくださいね。

おまけ。春になったら。



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