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先輩デザイナーを巻き込んで自社プロダクトの理解を深めた話

この記事は freee Designers Advent Calendar の 20日目です。

こんにちは、9月からfreee株式会社でデザインインターンをしているreoです。
初めてのアドベントカレンダー投稿なので、嬉しさと緊張が入り混じっています。(社名が入った記事を出すって緊張します)

入社してみて、インターンをしている先輩がたくさんいることに驚きました。そして同時に、「これは頼るしかない」という安心感も生まれました。
ということで今回は、そんな先輩方を巻き込みfreeeのプロダクト理解を深めてみたという内容をお届けします。

入社してみたら何もわからなかった

私はデザインシステムやアクセシビリティをメインとする組織に配属されました。
そもそも入社した経緯としては『Webアプリケーションアクセシビリティ――今日から始める現場からの改善』という本を手に取ったことがきっかけで、その著者であるfreeeのデザイナーさんに興味を持ったことから始まりました。この本がきっかけでアクセシビリティについて興味を持ち、イベントに参加していたことがきっかけでインターンとしてお誘いいただきました。
そしてこれらの領域は抽象的な話も多く、地道にコツコツ活動していくような印象です。特にデザインシステムは主に社内の開発メンバーが使うため、説明会を開いたりドキュメントを整備したりしています。

入社して数日後、チームのミーティングに参加しました。しかし、そこで繰り広げられる内容にほとんどついていけず、話を聞くので精一杯でした。
元々エンジニアからデザイナーに職種変更している人が多いチームなこともあり、技術的な用語も多く非常に焦ったのを覚えています。
何がわからないのかわからないという状態に陥り、相談するのも躊躇うくらいでした。

ということで一旦要素分解して、何がわからないのかを考えてみました。
そしてそれをtimesに投稿してみました。(チームのチャンネルに投稿するのが苦手な人はまず一回timesを経由するとハードルが下がるのでおすすめです)
※times=社内Twitterのようなチャンネルで、個人個人が好きな内容を投稿できます

スラックのtimesのスクショ。わからないことに関して①単語、②プロダクト、③ドメイン知識の観点から振り返りがされている。
わからないことを整理して解決方法をまとめてみました

わからないことを思い切って表明できる環境っていいな、と思いました。
freeeのカルチャーとしてムーブメント型チームという言葉があります。これは、

ミッションに共感し集まった仲間たちが自律的にアクションを起こす。その熱狂が伝播することで、より良い相乗効果を生み出していく集団である。

https://jobs.freee.co.jp/about-us/culture/

ということで、どんどんアクションを起こしていくことが推奨されている文化でもあります。(スタンプとしてついている“ナイスムーブ”というのもその一環です)
こうして一旦整理してみた結果、わからないことがリストアップできました。

  1. 単語がわからない

  2. プロダクトがわからない

  3. ドメイン知識がわからない

なるほど、会計分野に詳しいわけでもなくfreeeのプロダクトを触ったこともないので当然でした。
ということでまずは2の、プロダクトがわからないを解決することにしました。

他のメンバーを巻き込もう

もちろん1人でもキャッチアップの作業は行っているのですが、同じようにわからずに困っている人もいそうだなと思い、Slackで聞いてみることにしました。
こちらもtimesで「freeeのプロダクトを一緒に体験してみたい人いますか?」と投稿。すると投稿したその日に「私もこういうのやりたかった!」と反応をいただき、実際にやってみることになりました。
またfreeeではデザイナー内定者の一部がインターンとして業務を行っているため、その人達にも声をかけてみました。結果として参加者は6人(インターン生)で開催できました。

ここでの学びは、自分の悩みは他の人の悩みでもあるかもしれないということです。
自分1人だけがついていけず迷惑をかけてしまっていないか...と思うこともあるでしょう。一方で、そうやって同じように悩んでいることを言えない人も社内のどこかにいるかもしれません。そしてそんな人は誰かの「わからない!」という表明に勇気づけられるかもしれません。
実際に自分はそういった先輩方のわからないことを表明する姿勢に助けられ、質問することがあまり怖くなくなりました。
わからないことはSlackを検索すれば、昔の誰かがわからないといっていることも多いです。(そしてその解決方法もスレッドになっていたりする)
わからなかったという事実も資産として捉え、残していこうと思いました。

準備を同じ境遇の人に手伝ってもらう

準備も1人ではなく先輩を巻き込むことにしました。最初に手を挙げてくれた方と一緒に、当日までのタスク作成やアンケート作成を行いました。
ここで会の準備を一緒に進めてくれた先輩のhorieさんにお話を伺いたいと思います。

horieさんのプロフィール画像。花の前に座っている。
Instagram : @hre_sky_02

horie : freeeの内定者インターンで、新サービスの開発プロジェクトのUI検討などを行っています。

ー この会に興味を持ったのはどうしてですか?

horie : 私が購買申請を初めて行ったとき、学生だったこともありスムーズに行うのが難しかったんです。
でも逆に、freeeの文化である「あえ共」ができるチャンスだと思いました。みんなでやった方がみんなで解決策を考えられるし、自分の想像範囲を超えた部分をカバーできるとも思いました。
巻き込むメンバーは研修で忙しくなる前のインターン生に絞りました。

ー 準備は大変でしたか?

horie :大変でした。当日取り組むタスクをどれだけリアルにできるかに気を配りました。インターンをしていて、PMの方やPDの先輩方が申請に関する話をよくしてくださるので、その中の言葉を厳選してみました。

ー 先輩とのコミュニケーションはしやすかったですか?

horie :普段からPMの方やPDの先輩、Engの方と仲良くさせていただいているので聞きやすかったです。インターン生としてではなくプロジェクトの一員としてみてもらってる感覚があります。

と、準備段階においてもfreeeのカルチャーのおかげで前に進められたような気がします。

先輩にアンケート&レビューをもらう

準備を進めるメンバーは2人ともプロダクト初心者だったため、すでに使い慣れている先輩方にアンケートをお願いしました。
実際にプロダクトを使っていて困ったこと、アドバイスなどを聞きました。この投稿にもすぐ反応が集まり、回答も十分な数いただけました。

スラックのスクショ。freeeで申請したことがある社員さんに向けて、アンケートのお願いをしている。
デザイナーが集まるチャンネルに流した投稿
グーグルフォームのキャプチャ。freee会計について、先輩から後輩に伝えたいことをアンケートしている。
実際のアンケートフォーム

先輩からも「誰かから言われることなく何かをやろうとしているのがいいね」といった肯定的な反応がもらえました。
また、申請や会計以外のプロダクトでもやってみることも提案されました。時間を見つけて恒例行事にできたらいいなと思っています。

イベント当日

5つ用意されたタスクを1人ずつこなしていく方式で実施しました。
予想通り最初の申請では少し混乱するところがあり、「ここどういう意味?」という声が上がりました。
「改善したいところがたくさんある」とはよく聞いていましたが、実際に使ってみるとそのポイントが実感を伴って理解できました。
SaaSあるあるなのかもしれませんが、既に完成されたプロダクトだと思ってしまいがちな気がします。「もうこれ以上やることある?」「改善することってあるの?」といった疑問も、実際に自分がユーザーになることで解消できました。(やることたくさん!)

イベント使用されたタスクのスクショ。出張申請や購買申請についての条件が書いてある。
実際に出されたタスク

1人目の申請が完了し、2人目もタスクに取り掛かりました。一度操作手順を見ていたため、あっさりとタスクが終了しました。その流れで5人目まで滞りなく操作を完了できました。
プロダクトの操作がわからない場合は、「デモ操作を見る→用語の意味をある程度理解する→実際に自分でも操作する」という流れで解決できそうです。
また、インターン生はそれぞれが違う部署に配属されているため、各々の慣れているプロダクトを解説してもらうことも今後できたらいいなと思います。

振り返り&まとめ

今回は「わからない」からスタートして、先輩を巻き込んで課題を解決したお話でした。正直まだわからない箇所だらけですし、勉強は必要なのですが一歩踏み出せたことが自信になりました。そして、一歩目はみんなで踏み出すと意外と楽だよということも学びになりました。
そして、1人で解決することに固執せず、周りの力を借りることもスキルの一つだと気づくことができました。
これからも色々な人を巻き込んで、みんなで前進していこうと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました。


↓記事の中で紹介されたカルチャー


明日はzunさんから、業務スキルを活かした社内コミュニケーションについてのお話です。是非お楽しみに!


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