大好きでごめんね

初めて人をちゃんと好きになった。

こんな感情、初めてやったの。

「どこが」ではなく「どこも」好き。

私にはない考え、経験、世界を持ってるところ。

しょんぼりしているとき、面白いこと言って笑かしてくれるところ。

でもちゃんと悩んでる時は、一生懸命、一緒に悩んでくれるところ。

すぐ私をからかってくるところ。

それなのに、私の異変にすぐに気づくところ。

電話はイヤとか言うくせに、ちゃんと電話をとってくれるところ。

そんでもって、少なくとも2時間は話に付き合ってくれるところ。

私を傷つけないように頑張るところ。

反省した時は本当に申し訳なさそうな顔をするところ。

奥二重なのに大きな目。

シュッと高めの鼻。

ちょっとだけ伸びてる髪。

若干猫背だけど、高い背。

広めの肩幅。

いつも放っている独特の空気感。

マイクを両手で持って歌うところ。

そんなかわいい歌い方をしてるのに、めっちゃうまくて、かっこいいところ。

ご飯をパクパク、めっちゃ早く食べるところ。

早く食べてもちゃんと待っててくれるところ。

歩幅を合わせてくれるところ。

気づいたら車道を歩いてくれているところ。

言い出したらキリがない。

ごめんね。全部好き。

私のわがままに付き合わせて、私の好きの気持ちに付き合わせてごめんね。

困らせちゃってごめん。

未練がましくずっと好きでごめん。

ずるずるいくのは、気持ちが切り替えられないのは、本当はよくないことだって知ってる。

でもここが居心地良くて。

そろそろ終わりにしようと思ってるからさ。

もう君を困らせるの、終わりにしようと思うからさ。

今だけは君を好きで、大好きでいさせてほしい。

大好きでごめんね。

ありがとう。