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【レンタル財務部長としての実績2】

【D社/建設・建築業】

この会社では「伝え方」の難しさを実感しました。
社長に「会社のビジョンは何ですか?」と
尋ねたのですが、「10億円」と返ってきて
拍子抜けしてしまいました。

ビジョンという言葉の認識が違うということに気付き、
人により言葉の認識が異なることを気づかされました。

昔、ある社長からは「横文字ばかりでわからない」と
言われたこともあり、木暮太一さんが書いた
「伝え方の教科書」を読みセミナーに参加しました。

ここで「テンプレップの法則」というものを知りました。
詳しくは割愛しますが、
【テーマ、数、結論、理由、具体例、結論(念押し)】と
いう順番で伝えるとしっかりと伝わるというものです。

このセミナーでは、相手のレベルに合わせて
話をしないとボールがネットをすり抜けていくように
相手に何も伝わらないということも学びました。

話が上手な人は、相手が「分かる」ように話すのです。
小学5年生に伝えるように話せば、
大抵の人に伝わるということです。

余談ですが、
娘の大学の入学式の講演会の登壇者の方の話も
非常に分かりやすく、振り返ってみると
「プレップ手法」で話していました。

【E社/菓子製造業】

この会社では、逆張りの発想、
柔軟な適応力などについて深く考えさせられました。

社長は「原価計算ができるようにしたい」と
いうことで私を頼ってくださったのですが、
使用ソフトが弥生販売だったので、
それではできないと伝えると返品して、
知り合いに紹介された売上原価プロを導入しました。

送り状のソフトなども現状に合わせるように
導入したのですが、とにかく社長のこだわりが
「現状に合わせたい」というもので、
この仕事を通じて、
「業務にシステムを合わせるという発想になりがち」
と感じました。

欧米では、システムに業務を合わせていくという
「逆張りの発想」になり、
システムの仕様に柔軟に適応して、
スムーズな業務の仕組みを作り上げていきます。

日本人は「現状は変えたくない」となりがちです。
これがGAFAMのような企業は生まれない原因です。
この逆張りの発想により立ち上がった会社は強いです。

【F社/足場・とび業】

この会社は社長の考え方が非常に素晴らしく、
挨拶やマナーに厳しく、建設業もサービス業である
という真髄をよく理解していらっしゃいました。

増資を行うのに保険を使う方法があったことを思い出し、
すぐにオリックスの知り合いの担当者に連絡して
提案してもらいました。

この方法を実践したおかげで、
資本が増えて融資を受けやすくなりました。
なお、現在はこの方法はできないらしいです。

ある時に、決算書に関する相談を受けたのですが、
自分のポリシーと異なっていたために、
契約解除とさせていただきました。

決算書に関しては、それぞれの考え方がありますが、
根底には「正しいやり方で正しく利益を出し、
納税して成長していく」という会社の義務があります。

これができないと、市場から撤退していくこととなります。
私はそんな会社をたくさん見てきました。
この会社は今も頑張ってやっているようなので、
今後も、影ながら応援しています。

続きはまた。

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