見出し画像

簿記の仕組みを知れば、お金は借りられる

多くの社長なら、簿記に対してこんなふうに思っていませんか?
”簿記なんて、経理や税理士が知っていればいいんじゃない?!”
”社長が仕訳を起こすわけではないので必要ないんじゃない?!”

あなたの会社なのに、なんか他人任せになっていませんか?

簿記の仕組みを知れば、決算書が理解できるようになります。
決算書が理解できることで、銀行に数字で説明できるので、信頼させることができて、お金を調達しやすくなります。

昔聞いた話ですが、ベンチャー企業の社長は、まず簿記の仕組みを理解するそうです。そして、財務のこと、つまり”お金”のことを学ぶのです。

ポイントは「5つの箱」です。

(参考:「簿記のしくみが一番やさしくわかる本」高下淳子・著)

1.試算表は「5つの箱」でつくられる

2.左右の高さは常に一致する

3.試算表は上下に切り分けると決算書になる

損益計算書はビジネスモデルのことです。
つまり、”儲かる仕組み”のことを指します。

これば赤字なら改善が必要になります。
でも、お金が回っているとなかなか改善にまでいかないのです。

貸借対照表は過去からの積み重ねを表します。
毎年の利益を積み上げるのです。

1円でも良いので最終利益である当期純利益を上げるのです。
中小企業はIPOでもしない限り、増資はできないからです。

損益計算書と貸借対照表をつなぐのは、
キャッシュフロー計算書です。

何と言っても、”お金は王様”です。
Cash is King(キャッシュ イズ キング)

現状がいつまで続くとは限りませんが、
お金が回っていれば、会社は潰れません。
だから、利益を上げて”現金”を貯めるのです。

簿記の仕組みを知ること

簿記の仕組みを知れば、試算表は組み立てられます。
試算表が組み立てられるようになると、決算書が理解できるようになります。

ある意味、簿記の仕組みはパズルのようなものです。
細かなことは覚えなくても良いので仕組みを理解することで決算書がわかるようになります。

仕訳はパズルのようなもの

貸借(左と右)の箱の中に全て収まるのです。
もちろん細かい科目なんかは経理担当者や税理士に任せるのですが、経営者は「5つの箱」を意識するのです。

貸借、つまり左右の高さは常に一致するのです。
気をつけて欲しいのは、債務超過になったら銀行は手のひらを変えてきます。ドラマ「半沢直樹」のようにです。

でも、これは預金者保護のため当たり前のことと言えば当たり前なのです。
あなたが銀行の立場ならあなたの会社にお金を貸すかどうか考えてみてください。感情論は無しにして考えてみてください。

ルールさえ覚えてしまえば、誰だって理解できる

四則演算である足し算、引き算ができれば、決算書は理解できるのです。
小学生にだってできるのに、あなたにできないことはないのです。
めんどくさくてやらないだけです。

社長の会社です。
最終決裁者は社長であるあなた自身です。

会社が潰れる1つの原因が”資金繰り”です。
資金繰りを改善するアプローチとして、現状把握があります。
その現状を把握する上でも、決算書の理解は社長にとって、重要なことなのです。

銀行に試算表を持って説明に行ってほしい

決算書がわかるようになれば、銀行に試算表を持って説明に行って欲しいのです。銀行は社長の言葉が欲しいのです。

税理士やコンサルタントの話ではなく、会社の代表者である社長の言葉が欲しいのです。なぜなら、会社の最終決済者だからです。

お金を借りるためにCFOの私がやってきたことは、
月次で試算表を作るようになって、毎月、銀行を訪問していました。
それでしか銀行との信頼関係は積み上がらないからです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?