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私がわたしを生きるまで。わたしの100人撮影。Another Key Point

柄写心家 丸山嘉嗣さんのリブランディングに伴うインタビューを受けたのをきっかけに

私の約1年、3回に渡る100人撮影を振り返るシリーズです。


丸山嘉嗣さんの100人撮影について

1話目はこちら

2話目はこちら

3話目はこちら

4話目はこちら

5話目はこちら

~プロフェッショナルコーチング~


つぐさんの100人撮影から始まった変化の一年。


もうひとつ

私の変化に、欠かせない出来事があります。

この1年の最後に、大きな気づきとサポートをくださった方がお一人。


同じ、トラストコーチングスクールの

西田みゆきプロフェッショナルコーチです。


この約一年の間は、

これまでの人生では経験したことがない、

これは、変わり目、転換点なんだ、

だからここは、逃しちゃいけないという感覚がとてもあって。


でも、なかなか思うように決められない自分もいて


でもね、それをあちこちに頼るのも違うなと思っていたけれど


やっぱりこれ、なんか大変だな。(苦笑)と思い。


最後の最後、

同じトラストコーチングスクールの初期からの仲間でもあり、

その在り方に憧れ、尊敬もしていた

西田みゆきプロフェッショナルコーチのお力をお借りしました。


TCSの数あるコーチの中からみゆきさんにお願いしたのは

私とタイプが違うと思ったから。

(でも、案外同じ、感覚、降りてくる系だった。w)


誰かとの問題

仕事の問題

パートナーとの問題

お金の問題。


それは、問題ではあるけれど、

自分が認識していることなんて

氷山の頂点みたいなもので

案外ダミーで


原点が必ずある。


この、なにかとうまくいかない、

今までとは違う流れをつかむ時期が来ているという節目感に対し


私は、その

「氷山の一番下、根底の原点」に気づく必要があると

感じていました。


表面に見えている問題をどうにかしたところで

またお題を変えて似たようなことが、やってくるのです。


そして私はやっぱり同じように思い続けるのです。


「何がいけなかったんだろう?」

「正解はどこなんだろう?」って。



このセッションではもう

自分がコーチの資格を持ってるのに、とかう言う

つまらないプライドや見栄は捨て去って

ただの1クライアントになって、

みゆきさんにできる限りの自己開示をし

本当に大きな気づきが、ありました。


~つらくても、自分事にする~


セッションの当初は、「稼ぐこと」を切り口にしていたのですが

話が進んでいくうちに、ふと、家族の話になったんですね。


私の実家の家族は、機能不全家族、と言ってもいいような

いろんなことが起きた家族でした。


父と母の結婚後、父の弟が自死をしたこと

その影響もあって同居するようになった私の祖母と母の

辛辣な嫁姑問題、

父の勝手に脱サラ&家出&大恋愛事件、

母の不倫&家出事件などなど

最終的に離婚が成立するまでに20年くらいかかったのかな

 


いろんなことがありすぎて、

本来もっとありそうな「家族の記憶」があまりありません。


時系列があやふやで、記憶に声や音があまりない。

その当時何をしてたのか

どんな私だったのか、すごく、ぼんやりとしています。


間延びした音のないモノクロのスライドショーのような、記憶。

家庭のことを聞かれた時には、あまり多くは話さなかったし

話したとしても、あっけらかんと、

まるで他人のドラマのように話していました。

よく笑って話せるね、なんて言われて

あはは、そう?なんて言ったり。


高校〜大学時代が、もっとも家庭がどうにもならなかった時期。


学校や外の世界では、明るく楽しく笑って

家に帰るとその複雑な状態に、黙ってただただ過ごす


時には、

母と祖母それぞれの

愚痴や言い分を私が聞く、そんな時代でした。


だから、私の記憶には

母の笑顔がない。

家族の誰もが、黙って、今目の前の現状を

我慢してただただ生きてる、

その心の中には怒りや悲しみがどんどん蓄積して行く

そんな毎日でした。


これまではそう言う話も、あっけらかんとしてきてきたんですね。

大変だったけど、まぁ、仕方ないよね、みたいなスタンスで。

むしろ、それがすごい学びになった、とも。(これは確かに本音)



でも、みゆきさんのセッションでは、違った。


あの頃、
おそらくみんなの苦しさと我慢が限界になっていただろうある日


突然祖母が包丁を私に突きつけて言いました。


「私を殺してアンタも死ねばいい。」


ふと、そのことを思い出して、、、、、

本当に、ふと。

話したんですよね。

いつものように、他人事のように。






その時、初めて。



私は、

誰かの前で、泣き崩れました。



他人事にすることでしか、取扱えずにきたことを

初めて、自分ごとにして

その気持ちを、辛かった、悲しかった気持ちを

本当の気持ちを

外に出してあげられた瞬間、でした。


あーー、辛かったな。

悲しかったな。

ほんとに、大変だったね。

うん、あれは、キツかった。

いや、よくやったよ。

頑張ってきたよね。

って。



自分事として受け入れるにはあまりにつらいことが続くと

人は、自分を守るために

心の扉を、静かに、でも、頑なに閉じます。


私は、あの頃、そうしてしまった。


これ以上つらくなるなら、もう、感じない。


と。



そうして、ずっとずっと、

「子どものために」と離婚に踏み切らなかった母に対して

思い続けていたのです。


「私がいなければ母も、父も

 もっと自由な人生を生きただろうに」

「私のせいで、母は離婚できない」

「私が、母を苦しめているのなら

 私は、幸せになってなんかいけない。」って。



かたくかたく、自分の心を閉じて


感じないようにすることで、自分を守りながら

その実、自分を無意識のうちで、強烈に責め続け

自分の幸せを許さないという



苦しさとともにした、精一杯の、選択でした。




そして、


笑って、笑って何とかすればいい



そうやって、自分を閉じた。




だからこそ生きてこれた道でもあったのだけど



だからこそ、受け取れなくなったものが、たくさん、ありました。

閉じた分だけ見えなくなったことが、たくさん、あった。



それは


ただ、生きること、愛することが不器用なだけで

わたしを愛していないわけではなかった家族の愛情や



さらに言えば


世界に対して

世界の、いろんな人からの愛情や思いやりさえ


遠ざけてしまったことがたくさんあったと思うのです。



自分の人生を他人事とのようにやり過ごす。

そこにあった、悲しさ。


そんな、根底の部分に気づいた時




何とも言えない


あたたかな解放感を感じることができました。



あぁ、ここだったんだね、って。



もう、セッションの時点で、だいぶそれは昇華というか

成仏してしまったので(笑)


あまりそのことを具体的には書けないのだけど



頑なに閉じて、心の奥底に沈む石の棺を

やっと、取り出してあげられたような、そんな感じ。



私に必要なのは



もっと明るく前向きに元気に生きることではなく


イヤなことはイヤだと

悲しいことは悲しいと



ちゃんと感じて、泣くこと

心の痛みを、感じること、でした。



以来、よくよく、泣きました。(笑)


でもそれは、解放のための、浄化のための涙だったから

泣きながらも「大丈夫」があって。




そうやって、日々を送っている時

少しずつ、愛されていたことを感じ始め

愛されることへの許可の扉が見え始めて



これは、実はつい昨日なのですが・・・・


やっと思えたんですね。



「私のせいで母は離婚できない、だから幸せになれない」と思っていたけれど


私がいたからこそ、

離婚しなかった、

それくらい、私を大事に思って、

守ろうとしてくれていたんだ。って。



やっとやっと。



それに気づくことができたら・・・・・


母だけではなく、

家族だけでもなく


これまで、私のために何かを差し出してくれて来ただろう人のことが

一気に、浮かんできて

本当に、涙が止まらなくなりました。



みんなみんな、ずっと、助けてきてくれていたんだな。って。



初めてかもしれません。


愛情を愛情として、あたたかく感じ


そして


心からの感謝が溢れてきました。



母の、

そして、父や祖母の

ずっとそこにあったはずの愛情を受け取り、


私が、愛されていたことを、

これからも愛されることを

許可できた瞬間だったように、思います。




愛されていたし

愛されていいんだよ。って。



43年、かかっちゃた。


あーーー、ほんとにねぇ。(笑)

長かった。



でも、おかげで今は思うのです。



なんか、きっとこれからは大丈夫な気がする。って。



何が大丈夫かなんてわからないけど

もう、大丈夫かなーって。



自分に安心するって、これなのかな。と。





すごいなぁ、と思う。


一つの出会い、一度の撮影から

いろんなことがつながって

こんな風に、人生が、心が変わっていくって。

愛に気づけるようになるなんて。



そろそろ、だいぶ長くなりましたので、

次をまとめにして終わります。







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