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僕は中途半端な都会から産まれた。おんせん図書館みかんに行った話。

 こんにちは。
 夏休みに本をたくさん読むつもりだったのに、精神がついてこない藤村玲乃です。あと、三週間ぐらいで挽回できたらいいな。
 今回のnoteはみなさんに送る僕のメモです。良かったら、最後まで覗いてみてね。

 みなさんはJR西日本が行っている「サイコロきっぷ」をご存知でしょうか? 実は僕、それを使って9月6日・9月7日で加賀温泉郷に行っていました。本来なら、「東舞鶴」「芦原温泉」「倉敷」「尾道」「餘部」「白浜」「福岡」の中からサイコロを引いて出た目に5000円で行けるというものなのです。僕は、「芦原温泉」と「福岡」へ行きました。そして、父が引いた「尾道」に行きます。福岡に行った話はまた今度しますね。

 当日、芦原温泉に行くまでにサンダーバードが止まりました。約四時間ほど。なんだか泣きそうだった。今まで一人旅は何回かしているのだけど、でかいトラブル起こりがちなんだよな。福井駅で完全に止まってしまったのだけど、駅員さんの方言を聞けたのは良かった。(福岡ではほとんど聞けなかったので。)そして、芦原温泉駅から加賀温泉駅まで普通電車で移動して、宿泊先の送迎バスを使いホテルへ。11時に着く予定が16時に着きました。この時点で、かなり行きたいお店が閉まっていた。悲しい。

 それでもどうしても行きたかったのが、「おんせん図書館みかん」さん。どのような形で運営されているか、どのような思いの集まりか、僕にはとても気になる場所でした。

 借りる・買う・寄贈する・紹介するが揃った図書館。これが、近畿にもあればいいな、と漠然と考えていたら、男性に声をかけられた。寄贈本は100円で買え、借りれる本は「一箱本棚オーナー」になった人たちがプロデュースする「一箱本棚」から借りていく。この、「一箱本棚」が見ていてとても面白かったです。ジャンルごとに分かれているものもあれば、おすすめという点だけでまとめられているものもある。メモが置かれている棚では、「○○お借りしました。」や感想がずらりと書かれている。こういう想いのつながり方もあるんだなと感じました。自分たちの展示会でもやりたいなこれ。

 しばらく本棚を眺めていると学生さんたちがづらりと入ってきた。話を聞くところによると、どうやら情報を分析して、発展させる系のゼミの学生さんだそうで、「おんせん図書館みかん」さんを題材としているようでした。おそらくほとんど同じ年の人たちが発表しているところを眺める僕。がんばれの気持ちを送っておきます。

 欲しい本を買って、外に出ようとしたら今度は大雨。すぐ近くに泊まっていたので、ダッシュして戻る。どしゃ降り。買った本が濡れなくて良かった。

 少し前に、母と青春18きっぷで金沢に行った時、この芦原温泉駅~加賀温泉駅は一度通っている。その時、夕方の暗がりの中でヘルメットを被って、なにもないあぜ道を真っ直ぐ帰る中・高校生を見て、「ここに産まれなくて良かった」と思ったことを思い出した。それは、利便性や安全性が理由ではなく、その閉鎖的な町という空間では「私」という打たれた後の出る杭は、回復することができなかっただろうなということである。

 けれど、今回「おんせん図書館みかん」さんで見かけた大学生を見て、本当にそうだろうか、と思った。この考えに根拠はない。でも、同じように何かに取り組む姿は僕らと変わらないから、そう思ったのかも。

 ところで、近畿圏にもこういう面白い場所ないのかな。知ってたらぜひ教えてください。


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最後まで読んでいただきありがとうございました。