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「勝ち負け」だけじゃない、「同じ船」の仲間を信じることを教えてくれたのはU-23、アカデミーだった #fctokyo

スポーツ、株式投資や資産運用では、結果、勝ち負けがとても重要視される。重要視どころかそれしか見ない、見る必要も無い、そんな価値観もあるように思います。今行われているオリンピックの諸々を見ていても、それを感じます。

2016シーズン、2017シーズン、ダメでした。

愛するFC東京のお話です。

僕は2015シーズンの後半から SOCIO になりました。
SOCIOとはシーズンチケットの購入者です。(こちら

2015シーズンは年間4位と上位でフィニッシュ。2016年はACLに参戦もありましたね。SOCIOでしたのでホームの試合はほぼ全てスタジアムで観戦しました。

2016シーズン、残念なシーズンに終わってしまった記憶が残っています。

2017シーズン、実績ある選手が加入。しかし、このシーズンも残念なものに。

当時、自分がつくったブログ記事をあらためて読み返してみると、僕自身もめちゃくちゃ残念な存在だったと感じます。結果、「勝ち」を得られないチームに苛立ち、選手、スタッフ、クラブに敬意を欠いたことをブログに書いたり、ツイートしたり、、、今思うと恥ずかしいやら、情けないやら、、、

端的に言うと
「同じ船」に乗ってはいなかった、その意識が全くなかったんだと思います。

ファン、サポーターたるもの、「同じ船」に乗っている意識を持つべきだ!
なんてことはまったく思っていません。それは人それぞれの価値観ですから。
ただ、今の僕は「同じ船」に乗っている気分でいたい、そのつもりでいたい、そう思っています。

そう考えるようになったきっかけって何だろう、とつらつら考えてみました。

http://www.jfa.jp/match/prince_takamado_trophy_u15_2014/match_page/m31.html
http://www.jfa.jp/match/prince_takamado_trophy_u18_2017/championship_2017/schedule_result/

2014年末、U-15深川の高円宮杯制覇。その3年後、U-18が高円宮杯チャンピオンシップ制覇。
西が丘、夢の島、駒沢。2016シーズンからの4シーズン、活動したU-23。
ほんの一部の試合しか現場で見ていません。

でも、この経験が少しずつ僕の意識を変えていったように思います。結果、「勝ち負け」だけじゃない、と。

アカデミー出身では、2つのタイトル制覇に貢献した品田選手、岡庭選手。

U-23 から中心選手に成長を遂げた小川選手。

他にも色んな選手が次から次へと浮かんできます。他クラブに移籍した選手、海外へと活躍の場を移した選手。彼らのプロセスをちょっぴり思い起こしながら応援することが、僕には大きな「価値」に感じるようになってきました。

昨季、最も強く印象に残ったのが紺野選手のゴールでした。

タイトルの可能性も、降格の可能性も、そうしたものが何も懸かっていない試合でした。もちろん、そんなことは全体の話で。目の前の試合には勝ってほしい、結果がほしい。そんな試合でうまれた紺野選手のゴラッソ。大ケガから復帰して、のこのゴール。今見てもすぐにウルっときていしまいます。結果、「勝ち」が得られたということは確かに大きいのですが、それにもましてそこまで、ゴールまでの長い過程があって、より深く記憶に刻まれました。

選手、スタッフ、チーム、クラブに対して、より大きな敬意を抱くようになりました。批判めいたこともまた書いてしまうかもしれません。でも、あの頃とは違っている、変わった、そう思っています。

「同じ船」に乗っている、勝手にそう思わせてもらっています。

2022シーズン、結果がなかなか得られず苦しい位置に追い込まれる可能性、感じています。「同じ船」に乗るメンバー、チームを信じて辛抱強く応援したい、と考えています。

本来であれば、この記事は FC東京 のブログにつくるべきだったかもしれません。noteにこの記事をつくったのは、株式投資、資産形成についての僕の考え方の変化に、FC東京との関わりのプロセスが関係していたのではないか、と考えたからです。

2017年に投資行動を変えました

2017年2月、僕はインデックスファンドへの追加投資を取りやめました。インデックスファンドは「(市場平均に)負けない」のが最大の特徴だと考えています。「負けない」というのは、ある意味、結果、「勝ち負け」に徹底的に執着している、と捉えることが出来るでしょう。

インデックスファンドには何百、何千の投資先が含まれていて、それぞれの会社の事業の中身、業績、財務、その他もろもろがあります。また、それぞれの会社にはどんな問題、課題に取り組んでいるのか、またそれらをどのように解決しようとしているのか、という存在意義、パーパスもあるでしょう。しかし、それらには注意を傾けない。加えて、投資ウエイトを決める、どのように配分するかは市場に委ねるだけ。業績や財務、パーパス等を斟酌して、考慮して、投資ウエイトの軽重を付けたりはしない。

こうしたインデックスファンドに自分の資金を割り当てる、投じることに漠然とした疑問というか、これでええのん?というのが2015年あたりからじわじわと湧き起こって、2017年になって、追加投資はやめようと決断しました。

ただ、結果、「勝ち負け」ではなくて、プロセス、過程だ!という考えはまだまだ弱かったように思います。毎月買い足しているアクティブファンドの投資先の会社の異動をボーッと眺めていました。

そんな僕がちょっとずつですけれど、ファンドの投資先の会社を、もっとちゃんと見つめるべきじゃないか!って感じ始めるようになりました。

「同じ船に乗っているんでしょ!」

と気づき始めたんだと思います。

考え方、行動の変化をもたらしてくれたのが、FC東京の U-23やアカデミーと過ごした時間だったように思われたのです。

「同じ船」の仲間を信じて! 粘り強く、辛抱強く

アクティブファンドも、贔屓のチームも、僕にとっては「同じ船」だと今は捉えています。上手くいかないことも沢山あるだろうし、逆に、スゴく喜ばしいことだって待っていると僕は信じています。

ファンドを運営している人、お金を預かっているファンドマネジャーにとって、毎年、毎四半期、毎月の成績は「結果」と言えると思います。スポーツも毎試合、毎試合、「結果」が突きつけられます。サラリーマンの仕事もそんな面がありますね。

個人投資家にとっての株式投資、資産形成には、少し違う面があります。毎年、毎四半期、毎月、毎日の数字、数値は「結果」ではない、そう捉えています。あくまでそのタイミングでの「評価」に過ぎない。
売却なり、解約なりの行動があって資産を現金に換えて初めてそれは「評価」から「結果」となります。全ての資産を売却、解約してしまったら、そこで関係は終了。「同じ船」から降りることになります。「結果」というのは、お別れなんでしょうね。

信頼できるファンドの皆さんであっても、いつかは「結果」にたどり着くことになるのだろう、とは思っています。ただ、信じて託せる相手である限りは、その「結果」が1秒でも先になるよう、「同じ船」に乗り続けていたいと思います。

FC東京という船にもできる限り乗っていたい、そう強く思っています。

2022シーズンが、いよいよ始まります。

「同じ船」の仲間を信じて!粘り強く、辛抱強く


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