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PL発想(PL脳)でなくBS発想を。 #投資家の思考法

https://tver.jp/episodes/epey8u0i9s

こちらの動画の1場面です。

PLではなくてBS。
これはホント「めっちゃその通りです、奥野さん!」という感じです。

もう何年も毎月、こんなグラフをつくっています。

評価益(4年半近く評価損が続いた時期もありましたけど)がどのくらいになっているのか、を計算したものです。
この評価益が気になる、気になってしまう。現金化すればいくらいくらになる。
この意識は一種のPL発想。この意識に支配された脳は「PL脳」です。

信じてもらえないかもしれませんが、僕自身、この評価益はさほど意識していません。というのも、換金、現金化することをまったく考えていないからです。
最近あらためて強く思うようになったのですが、一部の資産、保有している投資信託は可能なら、できることなら、ずっとずっと持っていたいなあ、と。

そして、もし彼らさえ受け入れてくれるなら、子どもや孫にも受け継いでもらいたいなあ、という投資信託がいくつかあります。

こんな円グラフも毎月つくってきました。

アセットアロケーションが大事だぞ!という資産形成を始めた頃のルーティンがそのまま残っていて、このグラフにも特段の意味を今はほとんど感じていません。
グラフの中にある日本株式とされるポーションの中には「これ、別に受け継がなくてもいいな」というものもそこそこ混じっているからです。先進国株式、新興国株式も同様です。先進国債券なんかは換金が必要になったら真っ先に処分することでしょう。

僕自身のジブンポートフォリオの金融資産。それをBSとして分類「わける」とすれば、「子や孫に受け継いでもらえたらなあ」と「それ以外」に「わける」のが適切なんですよね。

「子や孫に受け継いでもらえたらなあ」と思える、感じられる資産ってどんなものでしょうか。持続的に価値を創り続ける、増大し続ける資産です。そして、その価値は経済的なものに限られません。

たとえば、です。

ここで紹介されているような、投資先の会社との関係、「場」「雰囲気」なんかも価値だと思います。

「子や孫に受け継いでもらえたらなあ」と思える投資信託は、学びや気づき、「これを調べてみたいなあ」そんなきっかけをもたらしてくれます。そうした資産を自分のBSに積み重ねていきたいのです。

藤野英人さんのイベントでのコメントです。

お金と自分の関係や所有することの意味を深く考えないと投資は広がらないのですが、この話を金融庁や日本銀行、東京証券取引所で行なうと皆さんぽかんとしています。彼らも株式投資はお金が戦場に行っているという概念なので、投資教育は自己責任の原則と分散投資から教えましょうと言います。
でも本当は働くことの意味、共同体の意味や投資する意味、株券を保有する意味を教えることが先です。分散投資や自己責任の原則はその後どうするかというリスク管理の問題。

「お金と自分の関係や所有することの意味を深く考え」る。これがまさにBS発想だと思います。何を持つのか、誰と、どんな会社と関わっているのか、その関わりを保ち続けたいか、さらに強いものにしたいか、ですよね。
そう!下の円グラフは「リスク管理の問題。
二次的、副次的なものだと思えます。

持つべきは「関係性」だったんですよ。

「関係性」を維持する、育てる、強いものにしていく。これが「BS発想」。

投資信託や株式でこの文脈で大事かもしれないな、って思うのは、投資信託なら受益権の「口数」、株式なら「株数」ではないでしょうか。株価や基準価額は騰ったり下がったり、上に下に動き回ります。でも「口数」「株数」は追加で買い足せばふえていくものです。その分「関係性」が太くなっていきます。

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