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アップデートを続けよう!

懐かしいですね、このジャケット。リリースは30年以上前かあ。

10年という言葉で真っ先に連想されるのはこの曲です。世代ですね。

さて、ちょうど10年前の今日、2011年3月7日に収録した音声コンテンツがあります。

投資信託事情の島田知保さんとお話しさせていただきました。

2010年6月に島田さん、ファイナンシャル・ジャーナリストの竹川美奈子さんと始めた試み「コツコツ投資家がコツコツ集まる夕べ」。そのイベントが10回目を終えた後でした。

当時のブログを振り返ると、46名の方がご参加してくださったようです。

この収録の4日後が3月11日です。当日の朝につくった記事がこちらです。

記事は3月10日に参加したイベントのことを書いています。竹川さんがご登壇されたイベントでした。そこにはバンガード・インベストメンツ・ジャパンの加藤さん、そして、当時はダイヤモンド社にいらっしゃった加藤貞顕さんも。

この記事を公開した当日の午後に東日本大震災を引き起こす地震が発生しました。


あれから10年経ちました。当時想像しなかったことが色々起きました。例えば、バンガード・インベストメンツ・ジャパンは、こんな具合に。

バンガード・インベストメンツ・ジャパン株式会社(以下、「当社」といいます)は2021年1月28日に金融商品取引業の廃止の公告を行い、その旨の届出を関東財務局に行いました。法定の公告期間(30日)が異議無く経過しましたので、当社は、2021年2月28日をもって金融商品取引業を廃業いたしました。また、2021年3月1日に、金融商品取引業を廃業した旨の届出を関東財務局に提出いたしました。これをもって、当社の金融商品取引業の廃業に係る手続は全て終了いたしました。

https://www.vanguardjapan.co.jp/retail/articles/news-from-vanguard/office-closing.htm

バンガードさんそのものは米国で隆々とされている印象ですが、日本からは撤退。

「もしドラ」の加藤さんは、今は、noteの加藤さん。


つみたてNISAはもちろん、NISAすらまだ無く、iDeCoは個人型確定拠出年金でした。

沢山の色々なことがあって、昨年にはコロナウィルス。10年前の今日には、大地震も、コロナも、何一つ予想、というか、想像していませんでした。



僕自身も、色々と「変化」しました。二人の息子は高校生、中学生になり、僕ら夫婦はアラフォーだったのがアラフィフに。10年後にFC東京の年間チケットホルダーになっているなんて思ってもいなかった(2011シーズンはJ2でしたね)。

で、こうした日々を重ねることでの「変化」をなんて呼べば良いのか、ってことを考える機会になったのが、↓↓の ゆっこさんの記事でした。

周りの環境との相互の関わり合いで、自分の感情や思考がどのように変化していくのか。それに出会いたい。アップデート

アップデートされる前が悪い、という意味ではなく。そのときは一番いい自分。だけどそこから吸収して、もしくは社会の変化に合わせて、そのつどつどで一番いい自分にアップデートされていく。

アップデート、いい言葉だなあ、と思ったのです。

世の中、至る所で「成長」という言葉が出て来ます。

例えば、僕自身の投資、お金の使い方はこの10年で大きく変わったと思います。10年前は「損得」「メリット・デメリット」という基準が結構大きなウエイトを占めていました。もちろん、今でもその種の基準がゼロになったわけではないのですが、ウエイトは下がりました。自分の考えに近いのか、スキなのか、ってウエイトが劇的に増えました。

で、そうした「変化」って、成長(あるいは進化)と呼ぶようなことなのか、と。成長ではないと思うし、かと言って、単なる「変化」でもない。10年経って、アラフォーがアラフィフになるのは「変化」でいいんだけど(老化?笑)、価値観が変わっていくのを「変化」って言葉で片付けたくない、そう思いました。

アップデート

体験や経験を通じて色んなインプットがあって、環境の変化も当然起こる。それらに合わせて自分の考え方を適応させていく。自分で考えて「いいな」「面白そう」「これ、ちゃんと考えたいよなあ」という方向に目を向ける。

いいじゃない、アップデート。

この10年で個人的に一番大きなメジャーアップデートは「価値」なのかもしれません。昨日、ご紹介した奥野さんの本を読んで、それをあらためて感じました。

10年前、「価値」と「価格」の関係がよく分かっていなかったのかもしれません。今にして思うと、とても恥ずかしいことなのですが。

勤務先の仕事で投資先の企業価値評価を何度も経験していたけれど。腹の底に落ちていなかった。数字をただexcelの関数に計算させていただけだった。

「価値」を測るモノサシは、自分自身で考えて磨いていくべきもの、まさにアップデートし続けたいもの。その意識が乏しかった。

そのモノサシがしっかりと機能すると、外側の人たちが付けている「価格」に対して自分らしい、納得のいく判断が出来るようになる。つまり、お金の使い方が自分らしくなる、ってことだと思います。損得よりも、そのお金の使い方に納得してるか、腹の底に落ちているか、が大切です。

株式投資で言うならば、投資することになる対象の「価値」がよく分かっていないのに、自分のモノサシで測っていないのに、自分で調べてもいないのに、誰か(市場)が付けている「価格(値札)」通りに買う、そんな投資なんてまっぴらゴメンだ、と。

これからもアップデートは続くでしょうし、それを楽しみたいですね。


最後にイベントのご紹介です。

コツコツ投資家がコツコツ集まる夕べ、4月にオンラインで開催します。

ゲストにShimoyamaさんをお迎えします。

ご参加の皆さんとのお話を通じてのアップデートを楽しみにしています。

ご参加、お待ちしています!


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renny | 投資家
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