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”敗者”のゲーム、コアサテライト”戦略”に違和感ありませんか? / ”アクティブ投信でオーナーシップ投資をたのしもう!” から 2022年4月号

「攻める」ならこのファンド、「守り」はこのファンド
”コアサテライト「戦略」

アクティブファンドについて、こんな文脈で取り上げられることがあります。

以前はこうした考え方を基にポートフォリオをつくっていた時期もありましたが、今はこうした考え方をしていません。


この記事は #noteサークル

アクティブ投信 でオーナーシップ投資をたのしもう!  

について月次で発信しているマガジンです。

前回までは、サークルでの直近の「これまでの」話題を取り上げていました。
今回はサークルで「これから」話題にできたらいいな、をご紹介します。


サークルで話題にできたらいいな、と考えているのはこの「問い」です。

株式投資、資産運用って”戦い”なのでしょうか?

有名な本のタイトル #敗者のゲーム
冒頭に挙げた コア・サテライト戦略  「攻め」とか「守り」

戦略」という言葉が至る所で見られます。

これだけ「戦略」という言葉が出てくるのですから、この種の言葉を用いているのは「戦い」だと認識しているからなのだろう、と想像します。
「戦い」ですから「勝ち負け」が存在します。
「(相手)を出し抜く」とか、そういう言葉が出てきたりします。

これからのお話は、とても青臭く感じられるかもしれません。
でも、同じように感じている方もいらっしゃるのではないか、とも思っています。

リスクをとっているんだからリターンが来るのは当たり前?

株式投資や資産運用を「戦い」だと捉えていると、投資家のむこうにいる人、投資先の会社や投資信託・ファンドに対して、

リスクをとっているんだからリターンが来るのは当たり前

という姿勢になりがちでは?と推測します。
成績、業績が奮わなかったりすると、

おまえら、一体、何やってんだ!!!

と。

これって何かおかしくないですか?

リスクを取る、その会社に投資する、そのファンドを買う、その行為自体は確かに大事です。それなくして株式投資・資産運用は始まりません。

ちょっと言い過ぎかもしれませんが「それだけ」でしょう。
単にお金を出しているだけ、しかも、気に入らなかったら直ぐに出ていくことだってできる(上場株式、公募投信は流動性が高い)。

彼らにとっては「戦い」です。「勝ち負け」です。
価格(株価、基準価額)で、それが直ぐに分かります、見える化されています。

それが認知、判断の基準になっています。

株式投資・資産運用が「戦い」と捉えてしまうと、「価格」にドンドンと吸い寄せられていく。そっちの方がシンプルですからね。

でも、別の捉え方、認識も出来ます。

会社の人たち、投資信託・ファンドの人たちが日々はたらいてくださっているからこそリターンを享受することができるのだ、僕はそう考えています。

僕が出している、投じているのは「お金」だけです。
でも、託しているアクティブファンドの皆さん、その皆さんが選んでくれた投資先の事業が価値を実現し、それが市場で評価されるおかげで資産の評価が増えている。見守るべきは日々の価格の値動きではありません。
投資している会社やファンドの皆さんの「はたらき」ぶりです。

お金を託している人たちの「はたらき」がより分かりやすい、感じ取りやすい、だから、僕はアクティブファンドを選んでいます。

株式投資・資産運用は「戦い」ではなく「創作」「共創」

株式投資・資産運用の果実、リターンの源泉。

それは投資対象の会社、事業が、社会・顧客の問題を解決して「価値」を実現、提供する。カイゼンを重ねて、その「価値」をさらに磨き上げて、提供し続ける。そうした不断の行為の積み重ねです。

その「価値」が創造、実現される過程に関わるのが、関係者になるのが、株式投資・資産運用です。この過程は一種の「創作」です。そして、さまざまな関係者と一緒に共に取り組む創作「共創」でもあると考えられます。

この考えの基では、リスクをとっているんだからリターンは当たり前、という思考にはならないと思うんです。それよりも、どんな事業を行っているのか、どんな未来をつくろうとしているのか、何が実現できれば投資家も果実をシェアできるのか、そんなことに関心が向かうものと想像します。
「会社」が好きな投資家になっていく。

「戦い」ではなく「創作」「共創」

こんなテーマでコミュニケーションをしてみたい!
そう感じてくださった方、サークルへのご参加をご検討ください。
お待ちしています!


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