見出し画像

インパクト投資の最前線 インパクトレポートが切り拓く新しい未来

昨日、参加したイベントです。

#インパクト投資 ってご存知でしょうか。検索で最初に出てきたページからです。

インパクト投資とは、財務的リターンと並行して、ポジティブで測定可能な社会的及び環境的インパクトを同時に生み出すことを意図する投資行動を指します。
従来、投資は「リスク」と「リターン」という2つの軸により価値判断が下されてきました。これに「インパクト」という第3の軸を取り入れた投資、かつ、事業や活動の成果として生じる社会的・環境的な変化や効果を把握し、社会的なリターンと財務的なリターンの双方を両立させることを意図した投資を、インパクト投資と呼びます。

https://impactinvestment.jp/impact-investing/about.html

僕自身は、このファンドをほんの少しですが保有しています。

持続可能であらゆる人々を受容する世界の実現に向け、現状と望ましい社会との間 でのギャップが大きく、またそうしたギャップが問題視されていると判断した分野を 「インパクト・テーマ」として認識します。これに沿って重要な社会的課題の解決に資する事業活動を、公正かつ誠実に行う企業の中から、投資機会を発掘します。

https://www.am.mufg.jp/pdf/koumokuromi/253603/253603_20230926.pdf

目論見書からです。事業が生み出すインパクトを基準に投資判断することがわかります。このファンドが発信しているレポートには、通常の運用報告書に加えて、インパクトレポートがあります。

https://www.am.mufg.jp/fund_xml/teikeigai/__icsFiles/afieldfile/2023/11/30/253603i_2311.pdf

インパクト投資への関心から昨日のイベントに参加してみました。

昨日、ご登壇されたのはいずれも上場会社ではなく未上場のスタートアップに投資するファンドを運営されている方々でした。

https://hatarakufund.com/

運営されているファンドは社会課題の解決を目指す会社に投資する「インパクト投資ファンド」。投資先の会社が生み出そうとしているインパクト、それをどう測り、さらに高めていくか、それらを、彼らのファンドに資本を託した投資家に説明するのが「インパクトレポート」です。ファンドの投資家だけでなく、より多くの人にその存在を知らしめることも重要、そうした考えから昨日のイベントは企画されたのだろう、と推測します。

https://hatarakufund.com/wp-content/uploads/2023/04/はたらくFUNDインパクトレポート_2022年度_公開版.pdf

キーワードは IMM です。イベントで何度も出てきた言葉。

Impact  Measurement & Management、インパクトの測定と管理になります。

企業や非営利組織の活動やサービスが、社会や環境に与えた変化や効果を可視化するのが「インパクト測定」、社会的な効果に関する情報にもとづいて事業改善や意思決定を行い、インパクトの向上を志向することを「インパクトマネジメント」といいます。

https://www.siif.or.jp/strategy/impact_management/
https://s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/wraptas-prod/cmv/46836859-90db-49ab-8df6-9ef5f24b619d/4740ecb82118a976134caaec12d47b6a.pdf

短期、中期、長期の目線で成果(インパクト)がどう生み出さされるかその仮説が示されています。

https://globis.co.jp/wp-content/uploads/2024/01/KIBOW_impactreport.pdf

インパクトを計測するためのKPIが投資先ごとに示されています。

投資行動がどんなインパクトを生み出しているのか、長期的にみるとインパクトをより多く実現している会社が高く評価されるようになると僕は想像しています。あらゆる事業活動はインパクトをもたらしているでしょうから。

これらのファンドはインパクト投資ファンドと銘打っている、その目論見であるからこそ「インパクトレポート」を作成されているものと考えられます。とはいえです、業績や財務といった数値化しやすい、計測のルールがある程度確立されているものとは異なる「インパクト」を測ろう、その推移を捕えよう、それを報告しよう、この姿勢もまた「インパクト」だと感じました。

インパクトレポートに限らず、投資家に対する説明、報告をしっかりと取り組む投資会社、マネジャーが増えてほしい、と思います。

イベントの関係者の皆さんに深く感謝です。貴重なインプットを得ることができました。

SIIFさんのnoteからです。

このファンドは月次レポート研究所でも取り上げましたね。

当時からの変化。マネックス証券さん等で買い付けられるようになっていました。これは気になります。検討したい。

コモンズ投信さんの取り組みもありましたね!

https://www.commons30.jp/pdf/news/annual-report_0912.pdf

インパクトレポート、これからも注目していきたいですね。


イベントの途中、Xのタイムライン。

島田さんの「日本籍ファンドの運用者にどのくらい女性が居るのか知りたい。」「サステナブル関連投資では、昔から頑張っているけど。」と。

昨日のイベントにも女性が二人ご登壇されていました。よくよく考えてみると、僕のお世話になっている投資信託で、マーケティング周りで女性をお見かけすることは多いのですが、投資判断、マネジャーで女性をほとんど見かけないな、とあらためて思いました。この辺りもこれから注意、意識しておきたいことの一つですね。

ここから先は

0字

この記事が参加している募集

イベントレポ

サポート頂いた際は、TableforKidsへの寄付に使わせていただきます。 https://note.com/renny/n/n944cba12dcf5