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ミライの授業 (著・瀧本哲史さん)

読み終えたばかりです。出会えて良かった、心の底からそう感じた一冊です。

勇気を貰えました。

出会いのキッカケは、ウチの次男(新中2)が学校の今年の三学期の期末試験(実際には実施されなかった)。期末試験の課題図書だったのです。

これは14歳に向けた「冒険の書」であり、大人たちが知るべき「教養の書」である。

次男は早生まれなので14歳になるのは来年ですが、ちょうど彼(ら)に向けられた一冊です。

瀧本さんのお名前を意識したのは、昨年夏に急逝された後に、確か藤野英人さんがfacebookで思い出を語られていたこと、それから、この記事も読んで、でした。

この本、タイトルを出版当時、何度となく書店で目にしていました。

「武器を配りたい」

エラい物騒なこと、言わはる人やなあ、って具合にスルーでした、当時。

で、そこから一気に昨年の夏でした。ほぼ同世代の方だったんだ、惜しい人を失ったのだな、と↑の武井涼子さんの追悼文を読んで、そんなことを感じていました。が、瀧本さんの著作に手を伸ばすことはありませんでした。

それが、今年の2月、我が家に「ミライの授業」がやって来ました。次男の本人申告によると「完読した」ということでしたが、果たして実際どうだったのか?それはさておき、実はそれでも私はまだこの本にきちんと手を伸ばしたわけではありませんでした。冒頭の部分をサラッと読んで次男に「ええ本やと思うし、スゴい人が書いたものだからちゃんと読むんやで」とは伝えたのですが。

そんな私が全部読もう!と思ったきっかけがこちらのツイートです。

間も無く出版されるこの本。これを読みたい、そう思ったのです。でも、届くのはまだこれからやん!だったら、「ミライの授業」を読んだらええやん!

というわけで、読みました。

14歳のきみたちへ
ガイダンス ー きみたちはなぜ学ぶのか?
1時限目 世界を変える旅は「違和感」から始まる
2時限目 冒険には「地図」が必要だ
3時限目 一行の「ルール」が世界を変える
4時限目 すべての冒険には「影の主役」がいる
5時限目 ミライは「逆風」の向こうにある
ミライのきみたちへ

本の中で20人の軌跡、エピソードを基に授業が進められていきます。

特に印象深かったのが、ベアテ・シロタ・ゴードンさん(13人目)、大村智さん(9人目)、そして、伊能忠敬さん(15人目)です。

ベアテさんはこの本を読むまでそのお名前さえ知りませんでした。大村さんは、自宅の徒歩圏内に教鞭を取られていた墨田工業高があるので、親近感を抱いていましたが、その経歴については墨田工業高と北里研究所のことくらいしか知識を持っていませんでした。

そして、伊能忠敬さん。今日、運動不足解消のため久しぶりに少し近所を歩いたのですが、!!!と思い、富岡八幡宮まで行ってみました!

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よくよく考えてみたら(普段あまり意識していなかったのですが)私も既にアラフィフ。そんな私に、伊能さんの軌跡は大きな勇気を与えてくれるものでした。まだまだここからじゃないか!って。伊能さんだけでなく、他にも、本全体を通じて、紹介されている人物の軌跡を読みながら、なんだかウルウル来ちゃったり、そうだ!と頷いたり、なるほど!と感心したり。

この本との出会いをもたらしてくれた次男に、すごく感謝です。この本から一つでも多く学びを得てくれていることを願わずにはいられません。

今朝、早速、この本を予約しました。

届くのがとても楽しみです!

(余談です)

大村さんの留学先だったのが、ウェズリアン大学。たまたま、ティリングハストさんのファンドのページを見ていたら、

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ティリングハストさん、ウェズリアン大学(コネチカット州にあるそうです)のOBだそうで。偶然の一致ですけど、なんか、印象的でした。

(余談2)

瀧本さん、京都大学の客員准教授だったんですね。

京大といえば、こちらの講座。

京大、スゴっ!スゴいわ!って思いました。



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