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”俺は投資はまったくの素人”とポストした今野さん。スゴい「投資家」だ、そう思っています

既に何度か記事にしていますが、2023年9月23日、横浜で鎌倉投信さんの受益者総会®️が開催されました。

鎌倉投信さんが運営している投資信託 #結い2101 を保有している人、それが「受益者」です。その受益者の皆さんが年に1度、集まるのが受益者総会です。

受益者総会とは、当投資信託の受益者の皆様に、「結い 2101」の決算、運用状況をよりよくお伝えするため、また重大な約款変更等の承認事項の説明のため、さらには、受益者、投資先企業、運用者が結ばれる場として、鎌倉投信が独自に、原則として年に一度、決算後に定期開催しています。

https://www.kamakuraim.jp/information/yuibiyori/detail/---id-1792.html

その受益者総会、4年ぶりに会場で実際に、リアルに、受益者の皆さん、鎌倉投信ではたらく皆さん、鎌倉投信さんが選び抜いて投資している「いい会社」ではたらく皆さんが集まる場となりました。2020年、2021年、2022年とコロナ禍によりオンラインのみの開催となっていました。

僕は2010年3月から、鎌倉投信さんの運営する結い 2101を、毎月コツコツとか買い足しています。受益者総会にも何度かお邪魔しています。2010年に行われた最初の受益者総会にも参加しました。

4年ぶりのリアル開催、10年以上お世話になっている、ですから、横浜に馳せ参じたい、そう思っていました。しかし、です。

その日は愛するFC東京の試合の日でもありました。調布・味の素スタジアムでのホームゲームです。

FC東京の応援を僕は選びました。

キックオフまで時間があったのでスタジアムの席でX(twitter)で受益者総会の模様をチェックしていました。このポストを見つけました。


編集者の今野良介さんが受益者総会の現地にいらっしゃることを知りました。

今野さんが編集者として世に送り出された本を何冊か読んでいます。その本の中でもとりわけ強く印象に残っているのが田内学さんの #お金のむこうに人がいる  です。

たしか、この本のイベントだったと記憶するのですが、実際に今野さんにお目にかかるチャンスがあったのですが、理由は忘れてしまいましたが(コロナと何か関係あったかもしれない)参加できずじまいでした。つまり、今野さんとリアルでお目にかかったことは未だありません。

受益者総会当日、現場からの今野さんのポストを見つけたとき「横浜に行けば今野さんにお目にかかることができたのかもしれない」そんなことを思いました。

愛するFC東京は大逆転で勝利。決勝ゴールはルーキーの俵積田晃太選手。彼のプロで最初のゴールを目の前で目撃しました。

受益者総会後の今野さんのポスト

受益者総会の翌日、今野さんがこんなポストを。

今野さんに鎌倉投信さんの、受益者総会の特徴が伝わっているなあ、とポスト全体を読んで嬉しく思いました。しかし、一つ引っかかることがありました。

”俺は投資はまったくの素人”

ええええっ?!そうなの? と感じたのです。というのも、今野さんってスゴい投資家だ、と認識していたからです。

今野さんが世に送り出された本。僕が読んだ本(の一部)について書かれた記事を集めてみました。

どんな本をつくるのか。

時間、自分の関心、注意、アイデアやスキル、持てるものを注ぎ込むことが「投資」だと僕は今考えています。今野さんのつくられた本はバラエティに富んでいます。だからこそ「投資」を感じてきました。

その今野さんが ”俺は投資はまったくの素人” っておっしゃることに、「違いますよ、スゴい投資家ですよ!、今野さん」と思ったわけです。

もちろん、今野さんのポストの意図は理解しています。「株式投資についてはまったくの素人」という意味ですよね。わかってます。

確かに「株式投資が趣味でも仕事でもない」という人は世の中にたくさん、もしかしたら多数派なのかもしれません。

「あなたは投資家ですか」

そう問いかけられたら、多くの人は「いえ、違います」と即答されるように想像します。

でも「投資」を、時間や自分の関心、注意、アイデアやスキル、持てるものを注ぎ込むことだとすれば、それを決める、判断することも「投資」だと考えれば、どうでしょうか。

投資の概念を広げれば、ほぼ全ての人、自分の時間をどう使うかを自分で決められる人は皆「投資家」です。

「投資って何ですか」「投資とは」という問いに対する答えは、人それぞれです。100人いれば100通りの答えがあるかもしれません。

そして、同じ人、同一人物であっても「投資とは」に対する答えが変わっていくこともあると思います。

時価を眺めて記録すること、を「投資」と思っていた

株式投資を始めて20年以上経ちます。取り組み始めて最初の数年間、毎月、証券口座の中にある資産の時価を確認、株式と債券の割合を記録していました。

17年前につくった記事です。

当時の僕は、こういう作業を「投資」だと認識していたんだと思います。

自分のお金と交換にどんな資産を手にしているのか。資産の中に含まれる株式はどんな会社が発行しているのか。その会社はどんな事業をしているのか等については、ほぼ無関心だったと記憶しています。

証券口座で表示される数値、それが「投資」だと認識していたのです。増えた減った、騰った下がったを気にしていました。

時間がかかりましたが、徐々に「投資とは」の認識が変わっていきました。いくつかの投資会社との出会いもありましたし、投資家の方との交流が僕の認識を変えていきました。

投資家の方との交流では、このリレーコラムの存在が非常に大きかったように思います。

まろさん(吉田喜貴さん:月次レポート研究所 パートナー)、m@さん、お二人と5年続けたリレーコラムです。このコラムに携わることで「投資とは」を幾度も考える機会を得ることができました。

ポッドキャスト「投資って何ですか、○○○さん」

今年から不定期で「投資って何ですか、○○○さん」というポッドキャストづくりにチャレンジしています。

「投資って何ですか」「投資とは」への答えを、尊敬する投資家にお聞きしています。

「投資って何ですか」「投資とは」という問いに対する答えは、人それぞれです。100人いれば100通りの答えがある。そう考えていますし、だからこそ、お聞きする意味があると考えています。

ご興味をお持ちくださったら↑のマガジンを訪れてみてください。

「投資とは」への今の答え

「投資とは何ですか」と問われた際に、今、どう答えるだろうか。一言では表現するのは難しいかな、と感じています。

一つ、確かにそうだ、と思っていることがあります。

お金はもちろん、時間や自分の持てるもの(「資本」)を注ぎ込んで、新しい資産を手に入れること。これが「投資」だと考えています。

上の図でいくと、右側の赤い箱が「資本」です。その交換に青い箱「資産」を手に入れる。白い矢印、これが「投資」だということです。

横浜の受益者総会への参加ではなく、FC東京の応援を選んだ。その結果、今野さんとお目にかかるという「資産」を得ることはできなかった。一方で、俵積田選手のプロ初ゴールを目の当たりにするという「資産」を得ることができた。

時間とお金の使い方という意味で、この選択は「投資」「投資判断」でした。

どこかに出かける、イベントに参加する。これも「投資」だと、最近、その意識が強くなりました。イベントに参加した後に「ああ、これは学びだなあ」と感じられることがあれば、それは「資産」になっている、と。

今日は10月4日。トーシの日ですよね。最後にお尋ねします。

投資って何ですか?

投資家ってどんな人ですか?

あなたは投資家ですか?


僕は投資家です。

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