見出し画像

帝国繊維の株主提案に注目してください!


直居敦さんのノートで知りました。

今年も株主提案が出たのですね。この種の株主提案が帝国繊維に出されるのは3年連続3回目です。直居さんのご説明にある通り、過去の2回はスパークス・グループによるものでした。

私はスパークス・グループ子会社の運営するファンド、

スパークス・日本株式スチュワードシップ・ファンド(愛称:対話の力)

を保有していて、このファンドには帝国繊維が投資先として含まれていたので、過去2回の様子はブログでも熱を入れて発信していました。

直居さんのノートによると、スパークスはこの議論から「撤退」したとのことですが、私の保有するファンドは依然、帝国繊維の株式を保有しています。

スクリーンショット 2020-01-31 6.43.32

曲がりなりにも「オーナー」の一人なんです。

スクリーンショット 2020-01-31 6.46.24

直近の帝国繊維のバランスシートです。(決算短信 より)

総資産640億円に対して投資有価証券が211億円と、約3分の1を占めています。この中身のほとんどがヒューリックの株式です。ヒューリックの株式は上場していますからその価値が日々変動しているわけです。ヒューリックの業績悪化、企業価値が毀損される事態が一度起きれば、株価は下落し、帝国繊維の資産も大きく損なわれるわけです。この会社が、会社自身の自助努力でどうにもならない、不安定な資産を持つことの合理性が問われているものと考えます。企業活動の上でどうしてもこの水準でヒューリックの株式を長期保有しなければならないのであれば、その理由を会社側は、具体的かつ説得性を持った説明を為す必要があるのではないか、と考えます。

もう一つの論点は、株主、オーナーの責任でしょう。

みずほ銀行や明治安田生命、損保ジャパン日本興亜、丸紅などなどの芙蓉グループの株主は、株主提案に対してどう考えるのか、一段と明確な説明責任を求められます。

直居さんもこのようにご指摘されていますが、全く同感です。スパークスは2年連続で株主提案を行いましたが、マスメディアの注目は今ひとつだったように思われます。株主とは、オーナーとは、株主総会の議決権行使でどのような役割、責任を果たすか、という意味でも注目です。

委任状を送付して、はい、おしまい、

それでいいのか、もっと注目が集まっても良い事案だと私は思います。上記の通り、私も「オーナー」の一人なので、中立的な立場にはなく、帝国繊維には資本配分について熟考してもらい、それに合わせて行動してもらいたい、と考えています。

AVIのWebサイトで詳しく説明されていました。


この記事が参加している募集

サポート頂いた際は、TableforKidsへの寄付に使わせていただきます。 https://note.com/renny/n/n944cba12dcf5