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スパークス・日本株式スチュワードシップ・ファンド ウオッチ #100 / スパークス『華咲く中小型』ウオッチ #50 (2023年3月末)
2023年、以下の2つのファンドの定点観測を1つの記事にまとめることにしました。
1つ目のファンド「対話の力」は2014年12月、2つ目のファンド「華咲く中小型」は2019年2月からお世話になっているファンドです。
前回の定点観測です。
それでは、投資先、ポートフォリオからチェックしてみます。
投資先・ポートフォリオ
対話の力
![](https://assets.st-note.com/img/1681335753498-tRiMfdcxBg.png?width=800)
投資先数は前月末から1社減の13社です。
当月の投資活動として、FOOD & LIFE COMPANIESを全売却しました。
とのことです。FOOD & LIFE COMPANIESはファンドの第5期(2018年10月〜2019年10月)からの投資先でしたが、全売却されました。この判断の理由は説明されていませんが、事実を明らかにすることだけでも大いに価値があると思います。
投資先の上位5社です。
![](https://assets.st-note.com/img/1681335948873-OvEPvJbepO.png)
順位は変動していますが、メンバーは前月末と変動ありません。
1年前、2022年3月末の上位5社です。
![](https://assets.st-note.com/img/1681335987474-QCtuvN5VId.png)
MARUWAさん、SHOEIさんが1年前も上位5社です。
月次レポートの本文では、投資先のEIZOさんとの対話の内容が詳しく、丁寧に説明されています。
全文をぜひご一読していただきたいのですが、このコメント。
12月の対 話では、経営陣から「それまで投資家と会社側では資本収益性に対する立場が異なると認識していたが、(当ファンドとの対話を通じ て)その考え方が変わりつつある」とのもコメントいただいております。
当ファンドでは、EIZOの中⻑期的な成⻑を実現する上で、対処が求められるさまざまな経営課題について経営陣との対話を続け、同 社の企業価値向上を積極的に後押ししていく方針です。
こうした「対話」が為されていること。ぜひ知ってもらいたいです。
華咲く中小型
![](https://assets.st-note.com/img/1681336185646-KfIdiQZxF1.png?width=800)
投資先数は前月末比 2増の63社。
業種別のトップ5のメンバー、前月末から変化ありません。
投資行動については
引き続き既保有銘柄への買い増しとともに、株価が上昇し割安感が薄れた銘柄、当初の投資仮説から実態 が乖離したと判断した銘柄の売却を行っています。また、半導体市況の悪化から株価が低迷しているものの、市況回復に加え独自の成⻑事業を有すると考えられる半導体製造装置メーカーなどに新規投資を行いました。
投資先が61社から63社に増えているので新規の投資先は最低でも2社あったのはわかります。しかし、全売却を実行した投資先があったのか、この説明では分かりません。
シンプルに「x社に新規投資、y社を全売却」と明瞭に示してもらえると嬉しいのですが。
上位10社です。
![](https://assets.st-note.com/img/1681336365142-AHOPZfFoGU.png)
前月末との比較では入れ替わりがありません。
表の右端の列は先月からTOPIXに変更しています。
先月までの右端の列、RN のデータ基のETFが上場廃止となったことによるものです。
https://nextfunds.jp/data/2023/td_230207a.pdf
今月のレポートでは投資先の 東京応化工業 さんが詳しく紹介されています。こちらもぜひご覧ください。ファンドの第13期(2019年1月〜2020年1月)に投資開始と推測されます。
受益権総口数の推移
対話の力
![](https://assets.st-note.com/img/1681336671660-TwaGOMrwtO.png)
2023年3月は前月末比で受益権総口数が減少、ファンドからの資金純流出となりました。4ヶ月連続です。上記の通り、毎月素晴らしい、気持ちの入ったレポートを届けてくれているので支持が広がってくれることを期待しています。
華咲く中小型
![](https://assets.st-note.com/img/1681336756550-HGvxyzmF2I.png)
こちらは3月も6億口近い増加。受益権総口数増加=ファンドからの資金純流入です。2022年12月まで53ヶ月連続で資金純流出だったのが、一転、1月、2月は11億口、3月は6億口近い増加。
この流れが続いていくのか、気になるところです。
スパークスの水田さんがこんなツイートされていますし、ね、、
アクティブファンドの運用者から見ると、良いと思っていた銘柄が十分に上昇し、今買いたいと思える銘柄があまり見つけられないとき、そのファンドのパフォーマンスが良くなっているので、それを見てそのファンドが多く購入されます。
— 水田孝信 (@takanobu_mizuta) April 5, 2023
逆に、良いと思っていた銘柄が逆に下落し、買うチャンスとなっているときはそのファンドのパフォーマンスが悪くなっているので、それを見てファンドは売却されているのです。
— 水田孝信 (@takanobu_mizuta) April 5, 2023
パフォーマンス
対話の力
ローリングリターン を見てみましょう。
5年です。
![](https://assets.st-note.com/img/1681336944331-2nLCVPF7Ar.png?width=800)
2018年3月末〜2023年3月末、この5年の保有で +27% となりました。
華咲く中小型
5年です。こちらは年率換算しています。
![](https://assets.st-note.com/img/1681336981092-2gWSfpktGo.png?width=800)
2018年3月末〜2023年3月末の5年間は、年率4.0%でした。
![](https://assets.st-note.com/img/1681337028528-0Ny8qzE9Xz.png?width=800)
ここまでのデータ期間数は135。マイナスになった期間は12です。最後にマイナスになったのは2007年12月末〜2017年12月末、以来、5年保有してマイナスになった期間はありません。
中央値は15.2%(前回 15.4%)となっています。
10年です。
![](https://assets.st-note.com/img/1681337056468-vB1FzjucZi.png?width=800)
2013年3月末〜2023年3月末の10年間は、年率14.1%でした。2013年3月末に投資された元本は10年後、3.73倍(分配金は課税されずに再投資を想定)となりました。データの数は75。中央値は年率18.4%です。
定点観測のバックナンバー
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