見出し画像

スパークス・日本株式スチュワードシップ・ファンド ウオッチ #95

スパークス・日本株式スチュワードシップ・ファンド の月次の定点観測、95回目です。

このファンドとのお付き合いは2014年12月から。ファンドが設定されたその日に10,000円分を買付。その後、2016年7月から毎月、少額ですが追加で買い足しています。

ファンドの2022年9月末基準の月次レポートです。

https://www.sparx.co.jp/mutual/uploads/pdf/stw.pdf

ポートフォリオ

月次レポートで次のように述べられています。

当月の投資活動として、全売却及び新規投資はありませんでした。

たった1行の文ですが、投資先の異動を明瞭に伝えることはとても重要だと考えています。これを実行、実践しているファンドはとても少ないのが実状です。

ファンドの投資先数は前月末から増減なしの14社。

投資先の上位5社です。

上位5社のメンバー、前回 と比較すると、#MARUWA さんが上位5社に入りました。8月末以来のカムバックです。

1年前はこんな感じでした。

受益権総口数・純資産総額の推移

2022年10月は受益権総口数が前月末比減少、資金純流出となりました。
先月は増加口数が2億口超と大きな資金流入となりましたが、一転、10月は流出となりました。10億口は維持しています。来月どうなりますやら。

パフォーマンス

ローリングリターン を見てみましょう。

5年です。

2017年10月末〜2022年10月末、この5年の保有で +15% となりました。

月次レポートの「ココ!」

月次レポートで詳しく紹介されているのが #帝国繊維  さん。
このファンドが長く対話を続けている投資先の一つです。

今回のレポートで引き続き対話を継続していることを確認しました。

https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS04273/d7e6a561/f88d/438f/82b0/5140cea471a7/140120221109560688.pdf

総資産691億円のうち、投資有価証券が222億円と1/3近くを相変わらず占めています。このほとんどがヒューリックの株式となっています。

特に投資有価証券はその大半が、事業上のシナジーに乏しく、保有の必要性について客 観的に見て合理的な理由を見出すことのできない不動産管理会社ヒューリック(株)の株式です。保有するネット金融資産よりも時価総額が 小さいということは、株式市場は現在、同社の営む事業の価値が無価値(マイナスあるいは0円以下)であると評価しているに等しいと言えます。東証プライム市場に上場する企業の経営者として、同社経営陣が未だ、このいびつな株価水準を是正するための抜本的な施策 を講じていないことは非常に残念です。

熱が強く込められたメッセージと感じました。
投資家と会社との対話において、こうした「そもそも」の話をぶつけあうことが価値を生む一歩なのではないか、とも感じました。同時に、これだけの長い時間を掛けてもなかなか、ほんの少ししか進まないものなのだなあ、とも。

このファンドの定点観測 バックナンバー

これまでの定点観測は下記のリンクからご覧ください。


コツコツ投資 実際のところ 等は"有料”です。ご了承ください。

ここから先は

1,978字 / 9画像

サポート頂いた際は、TableforKidsへの寄付に使わせていただきます。 https://note.com/renny/n/n944cba12dcf5