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「褒める力」は投資で一番大事な能力かもしれない

楽観主義、寛容さ、忍耐、好奇心、想像力。

株式投資を20年続けてきて感じるのは、これらの重要性です。しかし、これら以上に重要なことがある。これがこの記事で伝えたいことです。

一番大事な能力、それは「褒める力」ではないでしょうか。

先日のverdeさんのこのポストを見つけて、それをあらためて思い出しました。

さらには、note のもりもとあいさんのポスト。

褒めるには、その人の良いところを見つける、気づくことがベースになります。表現する、伝える。というのもありますが、まずは良いところを見つける、気づく。これ無くしては褒めることはできませんよね。

この国には「粗探し」「間違い探し」がエラい、大事だと考えている人が非常に多い、そう感じていてます。僕の偏見かもしれませんが。学校教育においてもそういう傾向が強いのではありませんか。

規格や基準に達していないものを見つけ出す能力。確かに重要ですし、その能力が長く尊ばれた、高く評価されたのも理解できます。

でも、それを高く評価してきたせいで、良いところを見つける、気づける。また、それを表現して、伝える、褒める。褒める能力がドンドンと退化し続けてきた。

大谷翔平選手のようなスーパーな存在を褒めるのは、ある意味、簡単なことだと思います。しかし、目立たない隠れた可能性を見つけて「スゴい!」と表現し、伝えること、それがめちゃくちゃ少なくなっているんじゃないか、と。

株式投資では、対象の持つ目立たないが隠れた可能性に見つける、気づくことが非常に重要です。そして、それを元に投資すること、これが「褒める」に通じている気がします。

「良いところを見つける、気づける、それを表現する、伝える」=褒める。褒める力の大切さは、株式投資だけではなくさまざまな「投資」にも通じています。どこで学ぶか、どこで働くか、だれと一緒に過ごすか、チームになるか。これらを決めるのも「投資」です。

褒める力は、楽観主義、寛容さ、忍耐、好奇心、想像力を高めるのにもつながっていくのではないか、と考えています。

田内学さんのこの記事をご覧になりましたか。

みんなで頑張っても、全員がうまくいきません。誰かは負けてしまいます。その結果、イス取りゲームのような競争が激化しているのが現状です。

これもまた、みんな頑張っても、全員がうまくいきません。みんながお金を増やすことは無理なんです。

みんなで頑張って実現できるのは、お金を増やすことではなく、そのお金をどこに流してどんな社会を作るかということです。

田内さんのいわれる「お金をどこに流して」というところ、これが「投資」に当たると思います。それを判断、決める際に、褒める力が大きく影響してくると思うんです。「良いところを見つける、気づける、それを表現する、伝える」=褒める。

まだ微かでおぼろげだけれども、とても大きな可能性を秘めている良いところをいち早く見つける。そして、それを推す。

「褒める力」は投資に一番大事な能力かもしれない。

「投資」は上述の通り、株式投資という狭い範囲にとどまりません。人生の岐路や突然の出来事で「投資」の判断を迫られることもあります。そんなとき、「粗探し」「間違い探し」だけを磨いてきてそれが上手くなって、褒める力がさっぱり無かったらどうなるでしょうか。

褒める力を早いうちに、若いうちに育てることが大事だ、ってことです。

以降、異論が多くなりそうですが、書き留めておきます。


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