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”余計なことしないで、インデックス投資だけすればいい”にモヤモヤした話

↑の記事「厳選の3冊」に選んだのが #お金のむこうに人がいる  です。

その本の著者、田内学さんの記事を読みました。



”余計なことしないで、インデックス投資だけすればいい”

田内さんが投資のアドバイスを今求められたら、こう助言させるそうです。こう助言される理由は記事でご説明されています。

ふーん、そうなんだ、と思うところもありますが、モヤモヤというか疑問というかそういうものが浮かんでしまいます。

モヤモヤ その1

余計なことしないで、インデックス投資だけすればいい”

余計なこと」って一体どんな行動を指しているのだろうか、というモヤモヤです。

例えば。事業の内容がとても魅力的に感じる会社を見つけたとします。その会社や類似した会社を調べて比較して、ああこの会社の事業に参加してみたい、関わってみたい、市場の評価(株価)もそんなに高くないぞ。よし!株式を取得しよう、株主になろう。こういう一連の行動。

こうした行動は、田内さんの言われる「余計なこと」に含まれるのか、というモヤモヤです。

モヤモヤ その2

田内さんが挙げられているケースは、金利スワップに関わるものです。果たして、これって「投資」なのか?というモヤモヤです。

「投資」の定義は様々です。例示されているケースは「価格」「市場の評価」の話です。「価値」めいた話は感じられず、、、

この取引をしていれば、仮にXが10%になっても、あなたの支払う金利は2%ですむ。
僕にとってみれば、ギャンブルに近い。Xが1%ならば、あなたから2%を受け取って、1%を払うだけだから、差額の1%分もうけることができる。
ところが、金利が10%に上昇していると、僕は大変困ってしまう。10%支払わせられるのに、2%しか受け取れないのだから、8%損することになる。
金利スワップという取引はざっとこんな感じである。

田内さんご自身が「ギャンブル」という言葉を使われています。「価値」やそれを創り出す人、チームの事業に参画することを「投資」だと定義したら、このお話から投資のアドバイスにつなげていくのはどうなんやろうね、、、とモヤモヤしたわけです。

「投資と投機」をどう分けるか、は色んな分け方がありますが、僕自身は奥野一成さんが #教養としての投資  で示されていた分け方がしっくり来ます。

奥野一成さんの著書『ビジネスエリートになるための 教養としての投資』(ダイヤモンド社)を元に作成しました。

手っ取り早く何か始めたい「答え」だけを求めている人に尋ねられたら

田内さんのアドバイス、同じアドバイスを僕も使う可能性大です。

仮に、初対面の人から「とにかく簡単に何か始めたい、時間をあまりかけずに投資を始めたい」と尋ねられたら、僕も田内さんと同じアドバイスをすることになりそうです。

余計なことしないで、インデックス投資だけすればいい」と。なぜなら、投資と投機との違いを説明して、理解してもらうのには時間が相応にかかりそうだからです。この問いの大前提は「簡単」「時間をあまりかけずに」なので。

バフェットさんがS&P500のインデックスファンドを勧めるとの話が聞かれます。バフェットさんがその種の話をされてるのも似た理由だと推測しています。

自分で調べて考えて決める、そのプロセスに時間を「投資」できない人には、インデックスファンドがちょうどいい、ってことだろう、と。

そうか!田内さんの言われる「余計なこと」とは、投機的な取引に時間をつかってしまうことだったのかもしれない!ということに今、気づきました。

簡単に、時間をかけずにインデックスファンドで投資を始めると、時間がうまれますね。その時間で「投機」に関心が向かう、そこに入っていく。この行動は「余計なこと」と表現できるかもしれませんね。

「余計な投資」って何だろう?

田内さんの記事のタイトル「なぜ、余計な投資をしてはいけないか」にも、モヤモヤが。「余計な投資」ってどんなものだろうか、と。

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