おおぶねJAPAN(日本選抜)、おおぶねグローバル(長期厳選) ウオッチ #26
農林中金バリューインベストメンツ (NVIC)さんが設定、運用する2つのファンド、おおぶねJAPAN(日本選抜)、おおぶねグローバル(長期厳選)。
この2つのファンドについての定点観測です。
おおぶねJAPAN(日本選抜)
受益権総口数・純資産総額
ファンド自体は2019年12月に設定されていますが、公募販売が実質的にスタートしたのは2020年4月なので起点は2020年3月末です。
26ヶ月連続で受益権総口数は前月末比増加、資金純流入です。
投資先上位10社・上位10業種・アクティブシェア
最新の月次レポートです。
https://www.nvic.co.jp/data/fund/obune_japan/id200001_report1_220616.pdf
上位10社に、初登場の会社はありません。
投資先は79社、前月末から増減ありません。
「原則として各銘柄のウェイトに差は設けません」とのことですので、トップ10に入ることに大きな意味があるわけではないようにも思います。
上位10社のメンバーですが、前月末比で6社が入れ替わり、前年同期比で8社が入れ替わっています。上記の通り、ウエイトに差が無いので入れ替わりが激しいのは当然のことだと考えられます。
上位10社の日経225との重複ですが、4社となっています。前月末と比べると2社減です。
パフォーマンス
1年リターンの推移です。
今年に入って5ヶ月連続でマイナスになっています。
全然気にしていません。ゆっくり見守ります。
おおぶねグローバル
受益権総口数・純資産総額
こちらも26ヶ月連続で、受益権総口数が前月末比増加、資金純流入となっています。
投資先上位10社
最新の月次レポートです。
https://www.nvic.co.jp/data/fund/obune_global/id401002_report1_220616.pdf
投資先数は前月末から増減なしの25社です。
上位10社に初登場の投資先はありません。
上位10社のメンバーですが、前月末比では7社、前年同期比では4社、入れ替わっています。
パフォーマンス
1年リターンの推移です。
PBR =PER x ROE
この2つのファンドのレポートには”ポートフォリオのバリュエーション水準”というデータが毎月載せられています。
そこで思い起こされたのが、この記事です。
PBR を 因数分解すると
PBR (株価純資産倍率)= PER(株価収益率) x ROE (株主資本利益率)
です。
ポートフォリオの特性に、PBRとPERが記載されていれば、ROEも算出できるわけです。
そこで、2020年4月末以来の推移をグラフにしてみました。
ROEと平均時価総額をグラフにしました。
折れ線グラフがROEです。これを見ると、おおぶねグローバルの投資先のROEは約18%台に対して、おおぶねJAPANの投資先は10%をちょこっと超える程度。日本の会社のROEが相対的に低いことが見てとれます。おおぶねJAPANの前年同期は9.32%でしたので1ポイント改善しています。おおぶねグローバルの前年同期は17.71%。こちらは0.14ポイントの改善にとどまっています。
2022年5月末の日経平均 指数ベースでは
PBR (1.68) = PER(16.62) x ROE (10.10%)
ということになりますね。
加重平均だと ROE は9.01% となります。
TOPIXの2022年4月末 おおぶねJAPANの月次レポートの数字で計算すると
PBR (1.16) = PER (12.27) x ROE (9.45%)
米国の会社を主な投資先としている『農林中金<パートナーズ>長期厳選投資 おおぶね』の定点観測はこちらです。
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