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株式投資を始めて20年。なんでそこにあんなに時間を投資してしまったのだろう

4年前のゴールデンウイークに、毎日書き足して、書き足してつくった記事です。

毎日書き足していった結果、2万字を超える大作になりました。今読み返すとそのつくり方のせいでしょうか、読みづらい流れになっているように感じました。4年経って考え方に変化が生まれたところもあり、今年の連休中にアップデートをしてみるという考えも浮かびました。が、他にも対応が必要なことがいくつかあって断念しました。ですから、記事のアップデートはいずれそのうち取り掛かりたいと思います。

先日、長男が20才の誕生日を迎えました。僕が株式投資を始めた最大の動機が、息子たちの学資づくりだったので、株式投資を始めて今年で20年になります。最近、その20年を振り返って色々と記憶を蘇らせようとしています。その際、参照しているのがブログです。

JUGEMでのブログ開始は2006年8月。16年以上続けています。最初の頃は月に20個前後の記事になっていますが徐々に増え始めて2007年3月以降、ほぼ毎日更新するペースになりました。毎日の更新は、ほぼ朝。出勤前です。6時頃に起床、出勤は8時過ぎです。朝食や身支度の時間もありますのでブログづくりには1時間強程度の時間を投入していることになります。荒っぽい計算ですが1日1時間として年間365時間をブログづくりに投じていたことになります。

その1日1時間でどんな記事をつくるか、何を調べるか、分析するか、実はこれも「投資」です。時間という資本をどこに投入するか、注ぎ込むか。その「投資」のリターンの一つは、後になって読んでみて「なるほど、あの頃はそうだったのか」という発見や学びがその記事にあるか、その分析が何年後かに役立つか、と感じています。

こんなことに、なんであんなに時間をつかったのか、、、その1

たとえば、こんな定点観測をやっていました。

週次でネット証券の売れ筋ファンドを調べていました。

定点観測の1回目は2009年5月。定点観測を止めたのが2015年3月。実に6年近くもこの記事をつくることに「投資」していたわけです。最後の記事から8年経った今、この記事を読んでみて感じること。こんな投資をしていたのか、6年も、、、と。今読み返してみて学びがあるか、というと・・・正直に言ってありません。当時の僕にこの投資を実行させたのは何だった?

こんなことに、なんであんなに時間をつかったのか、、、その2

月次でインデックスファンドのトラッキングエラーを定点観測していました。2010年10月から2014年1月まで。こちらは3年と少し、続けていたようです。

最終回 にこう書いていました。

非常に細かい違いはあるものの、更新する過程で「ワオ!」という発見が実はあまりないもので。。。

投資の手応えがないままに3年以上も続けていたなんて、、、

ここまで「なんでそんなことにあんなに時間をつかってしまったのだろう、、、」と今から思うと残念な投資の例を挙げてみましたが、一方で「どうして続けてこなかったんだ、やめちゃったんだ!」という投資の例もあります。

どうして定点観測を止めたんだ、続けておいたら良かったのに!

こう感じている定点観測がこちらです。

インデックスファンドやETFの投資先、上位の会社を確認していました。

この定点観測をリブートしたのが下記のマガジンです。

ブログで2014年1月に始めた定点観測は2016年1月に止めてしまっています。2年で終了してしまいましたが、これをしっかりと続けていることが出来たらとても興味深い内容になっていたはずです。非常に残念な「投資」判断でした。

もっと早く気づきたかったわ〜

過去のブログの記事を見ていて他にも感じることはあります。フィー(当時はコストと表現していました)やパフォーマンスを追いかける記事を数多くつくっていました。つまり、その方面に多大な投資を行っていたわけです。今それらの記事を読み返して「参考になるわー」と感じられる箇所は非常に少ないように感じます。もちろん、それらの時間、その投資を無駄だったとは思っていません。しかし、もっと早く気づきたかった。もっと他に時間を使ったほうが、未来の自分が喜び、感心するだろう、って。

もっと早く着手しておきたかったと感じること。それは自分が投資信託、ファンドで関わりを持っている会社のことをもっと調べることです。

会社の事業や歴史、業績。競争環境。事業の強みや特徴。お客さんや社会に提供している価値。それらについて関心を向けてブログに書き残す。それをもっと早く始めておきたかった。それらを書き残しておく価値を当時はまったく気づけていませんでした。

勘違いしていたのです、当時の僕は

株式投資、投資信託と付き合い始めて、何年も僕は大きな勘違いをしていました。ファンドのリターンを決定づけるのはフィー(当時はコストと表現していました)。こう捉えていました。実はこれは酷い勘違いです。この勘違いを10年以上続けていたことには悔やんでいます。

どんな投資信託でも、ファンドのリターンを決めるのは、投資している、保有している資産です。保有している株式を発行している会社が安定した利益をうみ、それを市場が評価する。その評価が高まることがリターンの源泉です。これがちゃんと分かっていなかった。これにもっともっと早く気づきたかった。

インデックスファンドでフィーが重要視されるのは、同じ株価指数に連動するファンド同士では投資対象が原則同じだからです。ポートフォリオが異なっていればその資産がつくりだすリターンは異なります。当然ですよね。フィーの多寡の影響はあるでしょうが、それは決定的な要素ではありません。このごく当たり前のことをちゃんと認識できていなかったのです。インデックスファンドが支持されているのも、そのポートフォリオがプラスの評価、正のリターンを市場から得られているから、であって、そもそものリターンがマイナス続きだったら、フィーがどうこうという話にはおそらくならないでしょう。

投資先の事業、強みに関心を向け、学ぶ

保有している投資信託を通じて、投資先の事業、強みに関心を向け、学ぶ。この体験をもっと早い時期から積み重ねておけば良かった、そうつくづく思っています。なぜなら、その投資信託の投資先の会社に、僕は関わっているからです。投資のリターンをもたらすのは投資先の会社です。関心を向けて学び、それを積み重ねる。その履歴を記事として記録に残しておくことは、未来の自分に感謝されるはず。良い「投資」になると思っています。

現在、noteでは自分が毎月買い増している投資信託を中心に定点観測していますが、その記事ではできるだけ投資信託の投資先について関心を向けるように、調べるようにしています。もちろん、全ての投資先というわけにはいかないのですが、数年後その記事を読んだ僕自身に「よくこうして調べてくれていたね、ありがとう」という感想を抱いてもらえるように、と。

まだまだ数は少ないのですが、投資先の事業、強みを学ぶのを助けてくれる投資信託もちょっとずつ増えてきています。NVICさんのおおぶねシリーズ、鎌倉投信さん、スパークスさん、コモンズ投信さんの投資信託などです。

1時間では全然足りないのですが、ファンドのレポートを読みながら、その投資先を調べたり、分析したり、記事づくりの時間を「投資」していきたいと考えています。以下のマガジンで僕の「投資」の様子がご覧になれますので良かったら覗いてみてください。

昨日、↑の「つぶやき」を投稿したところ、「スキ」を予想以上にたくさんいただけたのでもう少し具体的な記事をつくってみようと思い、この記事をつくりました。気が付けば3000字を超えています。

過ぎてしまった時間はもう戻りません。それを振り返って今後に活かせればその投資も全くの無駄にはならないでしょう。数年後に記事を自分で読み直した際、「よくやった、よくその時調べてくれた」そう感謝できるように、そんな時間の使い方、「投資」を目指したいと思います。

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