鎌倉投信ウオッチ #136 / 結いだより 第138号 を読んで
#鎌倉投信 さんの運営する投資信託 #結い2101 を月次で定点観測しています。
最初に、鎌倉投信さんの大きな特徴の一つとなっている月次レポート=「結いだより」を読んでみます。
結いだより 第138号を読んで
巻頭は 投資先のいい会社紹介 84回目は
#トレジャー・ファクトリー さんです。2回目の登場。1回目は こちら。1回目は7年前です。この第54号で投資先となったことが報告されています。
社長の野坂さんのナマのお話をお聞きしたこともあります。
一点ものとの出会い や大切にしていたものをまた誰かに使ってもらえる「喜び」、こんないいものがあったんだ!と いう「発見」、細部までこだわる徹底したサービスがもたらす「感動」、これらの価値をお客様 に提供したいという想い
私たちはちょっとしたことへのこだわりが小さな感動を生むと考えています。そして、ちょっとしたこだわりを積み重ねていくと、提供するサービスのレベルや質もどんどん高まっていきます。
これらの事業の「ちょっとしたこだわり」が「感動」をつくりだせばつくりだすほど会社の価値は高まっていくということですね。
業績と収益性です。
2021年2月期はコロナ禍の影響を受けて赤字決算となってしまいましたが、2022年2月期は黒字回復が予想されています。しっかりと見守りたいですね。
社会形成のコーナーでは #亀田製菓 さんのグルテンフリー食品事業が紹介されています。
当グループの食品事業においても 28 品目アレルギー対応の米粉パンを製造販売しており、将来性の高い事業として拡大を図ってまいりました。当該事業は現状、参入企業も限ら れ数億円の市場規模ですが、引き合いは急速に強まっており、将来の急拡大に備え、生産体 制の整備を検討しておりました。今後、将来的な生産拠点の集約、生産効率の向上、当グル ープの販売ルート活用等を通じてシナジー効果が見込めることから、今回の株式取得に至ったものです。
5月に発表されたタイナイさんの買収についてのリリースからです。
今後の事業展開が楽しみですね。
会社四季報で振り返る「いい会社」のあゆみ
#アミタ・ホールディングス さんの後編です。
前回は こちら。
しかし、いくら社会性が高くても、事業が継続しなければ意味がありません。そこで事業性の評価が必要となります。事業性とは、ビジネスモデル、経営力、財務力、技術力など、事業の継続性や成長性を有していることと考えられ、そのひとつの答えが業績となります。果たして、アミタさんの業績推移は?
で締め括られていましたので、今回は業績推移がテーマです。
2015年、2016年、2017年と3期連続での赤字、株主資本の減少等の事実が説明されています。そうした苦境にありつつも、鎌倉投信さんが株式保有を継続した理由について五十嵐さんのお考えが述べられています。
「調査」「対話」が投資で非常に重要なことなのだとあらためて感じました。
志・経営理念ができるまでの第2回が掲載されていますが、この志・経営理念のアップデートのプロセスは、「調査」「対話」の質を高めることにもつながるのだろう、とも思いました。
受益者総会が近づいてきました。今回は参加が難しいかも、という状況なのですが、実りある会となることを願っています。
今月も様々な発見を得ることができました!
鎌倉投信、いい会社の皆さんに深く感謝です。
受益権総口数・純資産総額
受益権総口数は、投資信託に資金が流入しているか、流出しているか、を示しています。資金が流入する、継続的に資金が流入している=受益権総口数が継続的に増え続けている投資信託は、その投資家(受益者)からの信頼を継続して得ている、その信頼が深まっていると推測することが出来ます。結い 2101 のこれまでの経過です。
2021年8月は前月末比受益権総口数が増加、7ヶ月連続でファンドへの資金純流入となりました。
昨日、純資産総額が500億円を超えたそうです。おめでとうございます!
口座数の推移
結い 2101 は、銀行、証券会社で買うことはできません。鎌倉投信さんで口座開設した人のみ、買うことができる、「直販」の投資信託です。鎌倉投信さんに口座をお持ちの方の人数の経過です。
21,598人の皆さんが、鎌倉投信さんに口座をお持ちです。昨年同期比で口座数は955人増となっています。
毎月毎月、定額で買い足すサービス をご利用されている方の人数の推移です。
僕もお世話になっている一人です。もう10年以上続けています。このサービスを利用しつつ、たまーにこれとは別に買い足ししています。
ポートフォリオ・パフォーマンス
前月末です。
投資先が1社増えて、69社に!
テーマ別では「共生」が25社から26社に。ということで、「共生」で選ばれた”いい会社”が新しく投資先に加わったようです。まだ公表できる水準までファンドへの組入が進んでいないようですが、どんな会社が投資先に加わったのか、非常に楽しみです。
パフォーマンスについて、ローリングリターンに注目します。
5年リターンの推移です。
データのある期間数は78です。その中央値は7.8%(年率)となっています。出現の頻度は下記となっています。
5年保有していて、マイナスリターンになった期間はゼロです。最小値は1.4% で、これは2015年3月末〜2020年3月末の5年間です。最大値は12.8%で、これは2012年11月末〜2017年11月末の5年間です。
10年はまだデータ数が少ないですが、こんな感じになっています。
年率換算ですので、2011年8月末から10年保有していた場合、投資額は2.16倍(過去の分配金を無税で再投資した前提です)になったことになります。
つみたてシミュレーション
ファンドの設定以来、毎月末に10,000円ずつコツコツ買い付け続けたら2021年8月末にどうなっているか、その行動を開始した月によってどのように違いが出るかを試算したものです。
僕も毎月買い足していますが、その実際の様子はこんな感じです。
ご覧の通り、何度か、毎月の投資額に上乗せをしています。
これまでの投資額に対して時価は+50%となっています。前月末は+48%、2020年8月末は+41%でした。
鎌倉投信さん、結い 2101、ライブで体感してみてはいかがでしょうか?
毎週金曜日発信されているメルマガ、ESGの各要素と、鎌倉投信さんが「いい会社かどうか見極める際の視点との関連について、具体的、丁寧に説明されています。毎回の更新が大変楽しみなシリーズになっています。
鎌倉投信の評価視点「共生」で量るべきものとは、「商品をつくる過程において関係する、すべての人、自然や地域社会の豊かさの総和」である、ということです。
言葉を換えれば、「共生」に求められる視座とは、社内外すべての関係者とともに、どれだけの価値を共創しているか、つまりサプライチェーンではなくバリューチェーン(価値共創力)にある、といえるかもしれません。
ESGの「S」では、多様なステイクホルダーとの取り組みを、企業活動のリスクや、サプライチェーンにおける問題の有無といったモニタリング的視点で捉えようとしています。
しかし、こうした関係性のマネジメントを、「イノベーションに向けた価値統合のマネジメント」として捉えなくては、企業の本質的価値や持続性を量ることは困難でしょう。
個社を超えたステイクホルダーとのマネジメント力が競争優位性をもたらす時代になっている今、「共生」を量る重要性が一段と高まっていると感じます。
関係性を捉える想像力、その想像力を結集して具体的な行動を構想し、実行する力が問われているのでしょうね。
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ありがとうございました! 次回もどうぞよろしくお願いします!
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