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あの時は「チャンス!」って思っていた

楽天証券さんが運営する「トウシル」に私のインタビューが掲載されました。

こちらのカバーに

急落チャンスでファンド買い増し

と書かれています(というか、書かれてました。この記事をご覧くださって、楽天証券さんのご担当者が修正してくださって、今は「お気に入りのファンドを買い増し」となっています)。

インタビューにも答えている通り、3月の半ばに毎月コツコツinvestしている金額とは別に幾つかのアクティブファンドを買い増ししました。実際にファンドを買ったのは3月半ばでしたが、その準備に取りかかったのは3月の初めのことでした。この頃、確かに私は「チャンス!」と感じていました。

このインタビューにお応えしたのは4月の初め。その頃既にそうでしたが、毎日のように状況が変化、ちょっとしんどい方への変化が続いています。

ですので、今、2020年4月23日から振り返ってみると、

あの急落を「チャンス!」と捉えて良かったのだろうか、というのが率直なところです。

インタビューで答えている通り、しばらくの間、毎月investする金額を増額するのですが、その「しばらくの間」がどれくらいになるのだろうか、いつまで?ということを考えたりすることがあります。私自身、株式投資の可能性を信じていますので、可能な限り、このスタンスを続けていくつもりですが、その期間の長さに関しては、今となっては想像が及びません。

東日本大震災後の投資行動

過去の大きな株価下落との比較という観点で、リーマンショック、東日本大震災が思い起こされます。どちらも投資家としてその場を経験していますが、今回のことを考えるにあたっては東日本大震災の方がより強く思い起こされます。震災は日本で局地的に起こったことなので、地球規模で今起きていることとは大きく違っているところもあります。ただ、先行きの不透明さという意味では近いものがあると思います。

東日本大震災後も、投資信託の毎月の購入額を増やしました。その増額したお金で買ったのは、TOPIXに連動するETFでした。復興に取り組む会社、ある意味、オールジャパンの会社に投資しよう、という考えがそこにはありました。その文脈でいくと、今回は全世界の会社に幅広く投資するインデックスファンドを増額の対象に選ぶべきだったかもしれない、そう考えることもあります。

今年3月以降のinvest

でも、今回はその選択肢は取らず、普段から信頼している投信会社、ファンドマネジャーが運営しているアクティブファンドのinvestを増額しました。

これって、どちらかが正解、どちらかが間違っている、そういうものではないと思っています。

この判断を今はこんな風に整理しています。

今、全世界の会社がこの状況を脱するために懸命に、非常に大きな制約を求められながらも奮闘している。

その会社の中から、Withの状況でも(1日も早いAfterを祈っていますが)、より確かな価値を創り出してくれる、幸せの分母を増やしてくれる、そうした会社とより深く関わるために、そうした会社を自分たちの目や耳、足を使った調査、分析を通じて選び出してくれるのは、アクティブファンドだ、と。

色々なことが大きく変わった後の世界で、価値を創り出す会社を探し出せるのは「人」だろう、と。

信頼する投信会社、ファンドマネジャーにそれを託す、というのは、Before、With、After いずれであっても同じスタイルでいこう、と。

きちんと価値を創り出している会社は、いずれ、市場から正当な評価を与えられるはずです。そうした会社と関係を持つ、オーナーとなることこそが、投資家の役割であり、機能であり、責任である、と私は考えています。

昨日公開されたインタビューについて、今現在の所感を補足してみました。

この3月から毎月investを始めたアクティブファンドについて↓の記事で詳しくお話ししています。有料記事ですがご関心があれば。 

#投資信託事情 の島田知保さん、ファイナンシャル・ジャーナリスト 竹川美奈子さんとの鼎談の模様もご紹介しておきます。

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