第36回ファンタジア大賞で《金賞》を受賞した話
いい感じのイラストがドーピングマッチョ・イマジナリーゴールデンしかなかった。
タイトルにもある通り、新田が書いた『バックドロップ・センターマイク』が第36回ファンタジア大賞で《金賞》を受賞しました。
人知れず「ちまちま下書きしていたこの記事をうっかり公開してしまったらKADOKAWAに消される」という恐怖を抱いておりましたが、なんとか無事に公開できました。
普段はこういった記事は書きません。ぶっちゃけ他人の成功体験ってそこまで需要が無いし、どちらかといえば他人の成功で喜べるほうが変態だとわかっているからです。でも今回ばかりは特別ということで何卒。
変態の方々は、新田の自分語りに少しだけお付き合いください。
本題に入る前に読み手として大賞作『シン・夏目漱石』に触れたいんですけど、ヤバいですよねホント。僕は件の入選ツイートがバズるよりも早く「なんやこれ読みたすぎるやろ!」と気になっていたのですが(古参アピール)、まさか《大賞》に輝くとは思っていませんでした。
僕は前期入選だったので、正直この時点では先に決勝進出を決め他校の偵察にやってきた強豪校の選手顔で物申していたのですが、見事に持っていかれました。あっぱれすぎる。こうなったらめちゃくちゃ売れてほしいです。というかシン・相乗効果で第36回受賞作が全部売れてほしい。 だってみんな面白そうだし、実際にどの受賞作も高レベルってセンセー達に言われてるもん。ウチら絶対に面白いって。
冗談抜きで他の受賞作にも触れたいのですが、今回は僕の受賞作『バックドロップ・センターマイク』について語っていきますね。また機会があれば他の受賞作のあらすじから内容を予測して、刊行された後に「そうきたか!」と膝を打ちまくる記事を書くかもしれません。
『バックドロップ・センターマイク』はお笑いを題材にした熱血青春スポ根ラブコメディです。ライトノベルの商業作品で、お笑いを真正面から取り扱い、かつネタまでしっかりと披露した作品は前例がほとんどありません。それもそのはず、選考委員の方々の選評にもある通り、お笑いと文章媒体は基本的に相性が良くないからです。新田が書くリズムと、読者の皆さまが文章を読むリズムが一致するヤバい薬とかがあれば、この問題は簡単にクリアできるんですけどね。開発できたら初回特典で封入します。
なので正直なところ、今回の《金賞》という結果は望外の喜びでした。もちろんお笑い以外の部分も評価されての結果だと存じますが、それにしても思い切って選んでいただけたなと感じました。
いばら‐の‐みち【茨の道】茨の生えている道。 困難な状況や苦難の多い人生にたとえる。 いばらみち。
なにそれつらすぎる。
とはいえ、これは新田も担当編集さんも承知の上。お互いの身体を茨で縛りあって海に沈む覚悟はできています。いや担当編集さんの覚悟は聞いてないけど、めっちゃいい人なので多分「いいっすねぇ!」くらいのノリで一緒に沈んでくれると思います。
こんな博打に近い作品を拾い上げて下さった関係者の皆様には、感謝してもしきれないですね。ただ僕は競馬ファンなので、そもそも博打が大好きなんですよね。
金賞という貴重な枠で賭けてくださった方々の期待を背負い、ゴール板まで突っ走ってみせましょう。今年の夏競馬は逃げ馬を軽視した結果、信じられないくらい負けてしまいましたが、今週末のオールカマーで三連単を当てて帳消しにすればいいだけの話ですからね。俺を助けてくれタイトルホルダー。
(追記:負けました)
まあ色々と言いましたが、自分の中では最ッ高に面白い我が子だと胸を張って言える渾身の一作なので、アピールポイントもしっかりと紹介しておきます!
①仮にお笑い要素がハマらなくても楽しめる物語!
②ラブコメだけど激熱スポ根モノ!
③ヒロインズがめっちゃくちゃかわいい!
④主人公がしっかりと物語を動かす!
⑤京都を舞台にした青春のごった煮!
の5点でしょうか。本当はもっとあるんですけど、書けば書くほど胡散臭さが増していくので、あとは刊行をお楽しみください。現在、担当編集さんに5000文字近い漫才のネタを読んでもらったり、大喜利を送りつけて精査してもらったりと、ライトノベルの制作とは思えない作業を経て最強の作品を作り上げております。
何度も繰り返しますが、お笑いと文章媒体の食い合わせは悪い。これは事実です。でも、やれないことはありません。正統派のしゃべくり漫才や、シンプルな漫才コント。ツッコミのワードが面白いネタ等は、文章でもある程度戦えると思っています。
風穴を空けるために、僕が挑む価値は間違いなくある。折角大きなチャンスを頂けたので、フル活用してみせます。
もし「お前が書くコメディってどんな感じだよ!」と気になった方がいらっしゃれば『さよなら私のドッペルゲンガー』を読んでいただければ大体わかるかと存じます。爽やかな泣き系ライト文芸を彷彿とさせる素敵な装画ですが、主人公が校舎で送り火を敢行したり、パンツ姿の男たちが鴨川デルタで踊り狂ったりと愛すべき馬鹿もたくさん出てくる新田のガチ処女作です。
ちなみに第37回後期ファンタジア大賞の応募がすでに始まっています。今回の受賞作や総評を見ていただければわかるかもしれませんが、尖った作品でも受賞を狙える新人賞だと思います。皆様のPCにある最強の原稿をどしどし応募して、皆様でファンタジア文庫を盛り上げていきましょう。
しかも第37回の大賞受賞作はコミカライズ確約(すごい!)だし、公式アンバサダーに声優の雨宮天さん(かわいい!)が就任されています!
あと「ライトノベル書いてみたけど、どこに送ればいいのかわかんねえ!」「レーベルカラーってあるの? 評価シートは?」みたいな公募に関する悩みについて新田が執筆した記事もあります!
とまあ、今の新田が宣伝できるものをぶちまけてみたので、今回の受賞を機に僕を知ってくださり、なおかつ興味を抱いてくださった新田ガールズの皆様にご一読いただけると喜びます。
色々とふざけて書きましたが、これからも読者の方々に楽しんでいただけるよう、僕なりに全力で頑張りますので応援よろしくお願い致します!
noteはまた時間があるときに更新しますね。
読みたい記事などがあれば、お気軽に仰ってください!
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