整いすぎました!
こんにちは。
5ヶ月ぶりくらいのサウナに行ってきたのですが、ご一緒した方の顔をどこかでみたことがあるなと思ったらジェフ・ベゾス(Amazon創業者)似のおっちゃんで、確かにどこにでもいそうな顔だなと納得してしまった松木蓮です。
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冒頭のご挨拶にも書いた通り、本日サウナがようやく解禁されまして、およそ5ヶ月ぶりくらいに整ってきました。
時を遡って5ヶ月前。デンマークがロックダウンに入る直前のこと。クリスマス前からロックダウンが始まり、静けさとともに年を越すことが急遽決まったあの時。1日だけ時間があって、当時の僕は「サウナに行く」か「友達とカフェでブランチをする」かで迷っていました。結果的には友達とブランチを食べに行きました。
言うても1、2ヶ月もすればまた再開するだろうと思っていた僕を裏切るかのように、デンマーク政府は幾度となく規制延長を発表します。おかげで去年は随分寒い思いをしました。
気づけばあれから5ヶ月の月日が流れます。春先から続々と一定条件下での経済活動が再開し始めて、町にも活気がジワジワと戻ってきます。それでもジムやウェルネス施設は今だ閉館。コロナのクイックテストの検査会場になるほど。
そして、数日前の夕暮れ時。空を覆い隠す灰色の雲間から一縷の光が差し込んだのか、スマホに新着メールが。見れば、在デンマーク日本大使館からです。例によって、コロナの規制緩和の内容だったのですが、読み進めると5/6よりジムなどの屋内施設の営業再開の発表が、、
「!!!」
おぉ!!と思いました。当初の予定だと5/21から再開のはずだったので、数週間前倒ししての動きです。
そしてようやく待ちに待ったサウナとのご対面の時。日付はまさしく今日5月6日。再開と同時に足を運びました。
今日という日がとてつもなく整いすぎているので、今日はまさしくブログ口調で書き連ねていこうと思います。
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連日曇天が続き、ダウンが必要なくらいに冷え切った5月初旬。昨夜セットしたアラームに殴られたかのように起こされて、若干の睡眠不足を手で払い落としながら、スクっと起き上がります。
そして、ここでランニングウェアに着替えます。ルーティーンでは今日がランニングの日だったので、これは欠かせません。外に出てまず向かった先は大学。いつもは家の近くの競技場の400mトラックをグルグルしているのですが、今日は違います。
なんたってサウナに行かなければなりませんから、そのために陰性結果の証明が必要です。町の中心部に誰でもいつでも受けられるテストセンターがありますが、それを横目にして大学へ。なぜなら、学内の関係者(学生、職員)は施設内で受けることができるからです。これは大きなアドバンテージです。おまけに、学内の検査場では自分で体液を採取して、検査することができるのです。
普通なら、クイックテスト(30分くらいで結果が出る検査)の場合、検査員が細長い棒を鼻の穴に2cmほど突っ込み、15秒間ほどグリグリと回転をさせて、体液を採取します。この作業を、学内の検査場であれば自分でできるのです。
そんなわけで、足早に検査を終えて再度足を動かします。いつもとはイレギュラーなルートで、なんとなく30分程度ジョギングをします。いつもは10kmくらい走るのですが、今日は7km弱でした。
帰り道、そういえばネットで買ったものが近くの郵便局に届いていることを思い出し、受け取って帰りました。
この時点でジョギング、コロナ検査、配達受け取りをこなし、なんだか生産性の高い、良い1日のスタートを切れた感じがします。
帰宅後、シャワーを浴びずにそのままご飯を食べます。朝ご飯を長いこと食べていないのでこれはお昼ご飯ですね。昨日作ったカレーを温め、よそっては喰らいつく。お腹いっぱいになったので、休みがてら最近ハマっている北村匠海さんの「猫」をギターで。
そして、ようやくサウナへ。おっと、コロナの結果はジョギング後には出ていて、もちろん陰性でした。
必要なものを担いでバス停へ急ぎます。
目的地であるウェルネス施設に着いたのは12時半くらいだったと思います。13時より始まるサウナの儀式を見越して、30分前行動です。
5ヶ月ぶりのウェルネス施設になんだか感慨深いものを感じつつも、「ただいま」と言わんばかりにまずはシャワーで体を洗います。
#言ってはない
ここの施設には「Wellness」というエリアがあり、それをオプションで選んだ人だけが入れるスペースになっています。
中心にはジャグジーが2箇所と、それを囲むように5種類のサウナ部屋があります。
高温サウナ、低温サウナ、スチームサウナ、儀式が行われるサウナ、あと一つは写真上の緑色のライトで照らされているサウナです。
まもなく、約束の13時がやってきます。久々のサウナでなまった体を慣らすために高温サウナで気持ち体を温めて、異様に冷たい水風呂で体を急激に冷やす。
さて、ここからが本日のメインディッシュ「儀式の時間」です。一般的に知られているサウナだと、高温の部屋に入り時々サウナストーブに水を掛けて温度調節をしたりします。
ここでは違うのです。何がすごいのかと言うと3つの感覚で楽しめるサウナなんですね。すなわち、まずは言わずもがな「触覚」、そして「嗅覚」、最後に「聴覚」です。
(ちなみに、暫定1位のサウナ体験はノルウェー・オスロ郊外のThe Wellと言うウェルネス施設で、ここではプラスで「視覚」でもサウナ体験を楽しめる設計になっています)
この儀式にはインストラクター的な人がいて、ここでは「巫女」と呼ぶことにしましょう( #男性の場合もあるけど )。巫女さんは何やらコップを数種類持ち込んで、儀式の始めに未知の言語を唱えます( #僕がデンマーク語わからないだけ )。
そして、始まりと同時に「嗅覚」を刺激するアロマ液をサウナストーブに流し込んでいるではありませんですか。まもなく、なんとも言えない香りが部屋中に充満し、僕は目を瞑ります。このアロマは3種類あります。シトラスから、マンダリン、ミントまで様々です。さすが、巫女さんです。
そして、忘れてはいけないのが、聴覚。縁の下の力持ちであり、主役のサウナを引き立たせる名脇役、BGMが流れます。正確にはヒーリングミュージックと言った方が良いのかもしれません。これも回によって、そして巫女さんによって選曲が異なるのですが、目を瞑りながら身体中の毛穴という毛穴を全開にして汗を吹き出し、鼻からはリラックス効果が期待できるであろうアロマをゆっくりと吸い込む。極め付けは、耳に優しく届く神の声。完全にK.O.寸前です。途中水分補給をしたり、大きく深呼吸しながら体と呼吸をわ合せます。
15分くらいの儀式ですが、これが本当に素晴らしいんですね。
儀式を終え、若干の余韻を楽しみつつも、次は水風呂へ。ここの水風呂は異様に冷たいのですが、その冷たさが生きている心地を教えてくれます。30秒〜1分ほど浸かってから、次は椅子へ。謎に曲線がかった椅子に座って、体の奥底の熱が冷やされた表面に向かって上がってくるのがわかります。また目を瞑って20分ほど、無の状態になります。
今日も異常なしです。
整いました。
これまで長いこと入っていなかったおかげか、いつも以上に気持ちが良くて隅々の汚物が洗い流された気がしました。そうともなると、体は再び快感を欲し始めます。
#禁断症状
先ほどの儀式は2時間おきに行われていて、次は15時。整ってから1時間半ほどゆっくりと体の疲れを癒して、次の儀式へ向かいました。
2度目の儀式は、1回目とは違う巫女さんで使うアロマも曲も異なり、また違った禊を受けました。
例によって水風呂、椅子で瞑想をこなし、再び整い、、かと思えば、、今度は
整いすぎました。
整うの向こう側へ行ったというか、無の境地に辿り着いた感覚で、これだからサウナは辞められません。
これからは「朝ジョギング→サウナ」の流れを週一のルーティーンにしようと思います。
今回久々にウェルネス施設にいて、他の人の過ごし方が面白かったので今後僕も参考にしたいなと思います。
・本を読んでいる人がいた
おそらく多くの人は儀式にために足を運んでいて、長いインターバル(1時間45分ほど)の穴埋めをする必要があります。今日驚いたのは、紙の本を読んでいる人がいたことです。読書オッケーなら次回僕はタブレット(紙の本を持っていない)を持参して読もうかなと思います。
・お酒を飲んでいる人がいた
今日は僕の他にのべ20名くらいの人たちがいたのですが、そのうちの何人かがアルコールを楽しんでいました。ジャグジーに入りながらシャンパンを飲んだり、ビールを飲んだり。サウナ(あるいは温泉)に入りながらお酒を嗜むというのはやったことがないので、いつかやってみたいなと思います。間違いなくQOLが二次関数的にブチ上がると思います。本も読んだら尚よし。
ということで、今日はかなり私的な体験の話を大幅に字数を割いて書いてみました。それほどに興奮する体験だったんだと思います。体が入れ替わった感じがするので、もう一度エンジン掛け直して頑張りたいところです。
最後にタイトルの通り、整ったので、、
「サウナ」と掛けまして「乾杯」と説く。
その心は、どちらも「おんど」が重要です。
#お後がよろしい様で
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