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単一民族が作り上げた多文化な日本という国

日に日にカルボナーラのクオリティーが上がっていく松木蓮です。ぜひスタヴァンゲルまで食べに来てください。

日本という国がガラパゴス化していることって結構言われていることだけど、それでもなお日本人は過去の栄光と優越感にヒタヒタと浸かっているのである意味で幸せな国民だと思っています。

精密機械など一部分野を除いては他の先進諸国よりも遅れをとっているように感じます。海外に住んでいると特に。

考えるほど日本のネガティヴなところだけが浮かんでくるけど、どこかズバ抜けているところがあるはず、そう考えて思ったのが「文化」です。

日本はほんとにエンタメで溢れていると思う。溢れすぎて選べないくらい。カラオケ然り、ゲームセンターなんていい例。ボウリング場もあちこちにあるし、テーマパークだってある。能、歌舞伎なんかの伝統芸能もしっかり抑えていて、エンタメなら非の打ち所がないんじゃないかってくらい。

文字通り毎日違うことをしていても無尽蔵に尽きることを知らない日本のエンタメという引き出しは、固有のものだと思います。

ノルウェーにいると特にそう感じる。街には、カフェと服屋と雑貨屋があるくらい。映画館はあるけど、大衆のエンタメ施設ってそれくらいじゃないかな。

だから余計にノルウェー人の生態が気になる。僕は都会に生まれ育ってきたから不思議でたまらない。日曜日何してるんだろう?家で何してるんだろう。YouTube見てるのかな?

いつか聞いてみたいな。

話は戻って日本のエンタメ。エンタメってワードが捉えどころがなさすぎるけど、ざっくり人を楽しませるもの。漫才しかり、音楽しかり。

ここは圧倒的にどの国よりも抜きん出ていると思う。漫画だった一つや二つじゃないし、数え切れないくらいあるし、歌手だってYouTubeきっかけで成り上がる人だってめちゃめちゃいる。

極東の単一民族が生み出したこうした多文化はなかなか真似できるものではない。

それができる理由をいくつか考えてみた。

一つは、島国であること。

これはめちゃくちゃ大きいと思う。他の国の文化が入って来にくいからこそ、土着の文化が自然と生成される。歴史的に侵略経験が少ないことも大きいはずで、どこかの国の占領下にあったら、その国の影響を大いに受ける。少なくとも日本は大東亜時代に影響を与える側だった。

日本の中でも、沖縄と北海道に独自文化があることは「島」という概念が一つ大きいんじゃないかな。

それから言語。これも大きい。が、今後は結構大変だと思う。日本語は日本でしか話されないという特性があって、しかも日本の市場で完結できていたからよかった。日本語以外を理解できる人はいまだに少数派なわけだから、嫌でも日本の文化は成熟する。

今後は大変ということだけど、独自すぎる日本語という言語が足枷になって海外進出できない場合がたくさん出てくると思う。エンタメにも、いろいろ種類があるけど、例えば、アートなんかの非言語のものは海外対応できるけど、文字文化がつくと一気にハードルが上がってしまう。

アート産業が元気がないわけではないはずで、問題はたぶん高い技術はあるのに、「自分なんて世界で戦えないよ」っていう小心さと挑戦した時に周りから聞こえるであろうクスクスという笑い声。

しかも、人口が減っていく一方なんだから、純粋な受け手の数は一気に減る。高齢者向けのエンタメが唯一いけそうなくらい?

最後に、人口。人口が減っているとはいえ、一応1億2千万人を有する国。歴史的にみて、イケイケの国には人がたくさん集まっていた。人がたくさんいるということは、その分仕事に余白ができるわけだから、創造性に富んだことに時間を当てられる人が増えるのは当たり前。

この点から北欧を見ると、5カ国足し合わせても、2500万人くらいしかいない。自然と隣り合わせということもあって、クラフトマンシップは盛んだけどエンタメっぽいものはあんまりない。物理的に生まれなさそうだな。

という感じで、日本がエンタメで溢れる「楽しい」国であることは間違えないと思う。

日本はとことん戦いが苦手だと思う。エンタメでいうと勝てるところのパイは大きいはずだから、そこから攻めていけばまだまだ巻き返せると思う。

海外の人から「日本のアニメってスゲエよな」って世界に広く報(しら)せてもらうのも大切だけど、自分から「日本の文化って凄えんだゾ!」って自分から広く告げることも同じくらい大切に思えてくる。

そろそろ外に目を向けよう。
ジャパンというカルチャーは一級品だと思うゾ!

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