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【花脈の色っぽさ】

オスロ中心部には川が流れているのですが、そこに沿って歩いていると一際目立つ花が一面に咲いていました。

聞けば、今年のコロナの影響で例年以上に街に花が添えられているようなのですが、これもそうなのかもしれません。遠目で目に付くくらいに綺麗なんですね。

花について知識がほとんどないので、例えばどの花にどんな花言葉があるかはわかりません。

それでいても、どこか色っぽいな〜って感じるところは確かにあってそれが花脈です。

花脈という単語は聞き馴染みがない人が多いと思うのですが、言ってしまえば葉脈です。葉脈は言わずもがな葉っぱに張り巡らされている脈で水分や養分を運ぶ役割があります。
#道管と師管

花にもそれと同じような役割をする脈が張り巡らされていてそれを花脈と呼ぶそうです。

普段道端で花を見かけた時に、この花脈に気をかけることはあまりないのですが、今回は一番に目が止まりました。

晴天の日。降り注ぐ太陽光に照らされた花弁を覗くと光のおかげで透き通って見えて、少し濃いピンク色になっている部分があるのがわかりました。これが正に花脈なわけで、どこか色っぽいなと思ったんですね。

何に色っぽさを感じるのかを説明するのはなかなか難しいですが、きっと「いつも見えない部分が垣間見える」瞬間があったからだと思います。

花脈は普段気にかけないのですが、強い光に照らされるとその光を通して少し透けて見えます。この時、少しだけ色濃く写る部分が花脈な訳で、こんな筋が通っていたんだとなったんですね。

おそらくこれは、重い荷物を持ち運んでいる時に垣間見える腕や足の血管に近いんだろうなと思います。

花そのものに色っぽさを感じたことは今のところないのですが、こうして普段見えないところが見える化したときになんか色っぽいな〜って感じます。

きっとこれはに人にも当てはまるはずで、いつもは涼しい顔して努力なんてしてない〜って透かし顔で言っている人が裏でゴリゴリに努力していたりする姿を見ると、色っぺぇーってなったり。先ほどの血管の話も然り。

もちろんこれには個人差があるので一概には言えませんが、見える化したときの瞬間って意外にもそれが本当の姿なのかなと思ったりもします。

きっと花の魅力は綺麗な花びらの色でも、香りでもなく、晴れた日にたまに見える花脈なんだろうなと思ってます。

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