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「簡単♪」という難しさ。

「世界一 簡単に弾けます!」
とうたってます。
うそ・おおげさ・紛らわしい または フェイクや盛ってるの ではなくシンケンに。
結論を知りたい方は下記の動画参照のこと。
⚠️ 歌唱は目をつぶれる人だけ見てね。※ 歌い手募集中!

👆 歌(主旋律)にあわせた和音演奏と和音進行に特化したアプリを作っているのですが、原理はとても単純。

ギターなどでお馴染みのネットで公開されている数百万曲の超えるコード譜(歌詞の詩の中に[Am]とか[D#]とか和音記号が入っている楽譜)から和音部分を抽出して、ギターでいう左手の押さえいらずで、歌詞表示とともに該当の和音を演奏スワイプ操作だけで弾けるようにしたのが第一弾。
 ※ コード譜見本(マリーゴールド あいみょん

ここでの つまづきポイントが和音(音の組み合わせ)があまりにも莫大だったこと。
どれほど多いかというと、まず和音の種類がマイナーやメジャーなどよく聞くものだけでなく susとかadd、aug、dim、しかもsus2など あとにも数字が組み合わさったり、7-5や11など数字だけ加わる和音もあるだけならまだしも、それらが基音となるドレミファソラシ + ド#など半音をいれて、合計12音に付随します。例えばsusの場合は少ないほうで2また4が加わり、実質2種、その前にマイナーかメジャーがきて×2種類で4通り。例msus4みたく。
これならまだ楽勝ですが、それらの前にさっきの基音12があるため、12音×4種類で48の組み合わせが生じます。susだけで…。

ウクレレをかじってたので、もちろん これらは織り込み済み、なんとかなりそうと思いきや ここで落とし穴。
ウクレレでは「on(分数)コード」なるものがなく(無視してOKとなってる)それを計算してなかったのです!
onコードは一言でいれば、基音より低い音として、いわゆるベース的に音入れてねっていう音。Cメジャーであればドミソで構成されるのを、例えばC(ド)メジャーon [F(ファ)]が来ると、ファを一番低い音にする必要が。

となると低い音からファドミソとなるのですが、もし [F(ファ)]でなく onG[ソ]がonの場合は、ドミソをソドミみたく順番を変える必要が。そんなonコードの組み合わせが  また自音のぞき×11音ってこと、48×11=528種類… sus系だけで!

もちろん組み合わせとして出てこないonコードもあったりですが、「ない」組み合わを全部「調べる」より、全部の音を出せるようにするほうが合理的だと思った次第。
というのは音の組み合わせは楽曲やジャンルによって無限に作り出されてきた歴史があったようで、例えばアメリカでは西洋音楽とブラック音楽が融合する中で、ジャズなど特定ジャンルだけで使われる和音の組み合わせもあるとか。
単体では「不協和音」や「非和声音」となる音の組み合わせが、ある演奏の流れの中で「協和和音」となる不思議。多様性としかいいようのない和音の世界がオモシロイ。

こうなってくると無限です。指で押さえることを考えると、もう無理じゃねレベル? ギターで数百曲、原曲キーで弾ける人はホントすごい記憶力と瞬発力だと思ってしまう。(原曲キーでなくてOKであれば CAPOって道具やKEYを変えることで演奏・歌いやすい音程に変えるのが鉄則ですが)
もちろん、🔰用には ネットで探せば「指板」なる どの指でどの弦のどの部分(フレット)を押さえるのかの図が出てきますが、音楽ってタイミング命。本当に弾こうと思ったら、完全に覚えておく必要あります。でないとリズムに合わせてコード進行なんてもとても無理。(よくある手ですが似たような和音でごまかすこともあったり😊)

てっことで、これだけ莫大の和音を自動認識させて任意のタイミングで出音できるようにすれば大方 弾けるでしょ! と思ったけど甘かった… 

次に🔰の難しポイントがコード進行。
コードをチェンジするタイミングを把握して実行すること。これはもう楽曲によってまちまちで、1拍4拍子曲で1拍づつ律儀にコードがチェンジしていく楽曲もあれば、変則的に小節の最後などで1拍に3つ4つ多いものは5つ以上もチェンジが入ってきたりなど。でも これがキマらないないと 曲としてシマらなかったり。
簡単なコード進行代表曲 乾杯 長渕剛

これって教えるより、「感じる」レベルじゃない? と思うのですが、やはり🔰には支援が必要だった。
かくいう自分も、コードチェンジを支援してくれるシステムを開発する過程で、今まで自分がどれだけ適当にコードチェンジをしてたか気づけたり、ピアノ版[PianoVa]で なんちゃってピアノ演奏ができるようになったのです。(ピアノを習ったこないない自分でもピアノライクに多くの音を使った和音が弾けるようになったのは画期的・感動だったため、メインアプリもギター・ウクレレ版[eQulele] ➡ ピアノ版[PianoVa]に変更になってしまう。)
ついで このコードチェンジ支援システムを[AG]modeと命名。AutoのAではなくAirGuitar(エアギター)にように弾けるということで[AG]。
ただ、これが100%完璧とはいえず… 元楽曲を聞きながらデータをひとつづつ作成するのですが、実際に自分で演奏してみるとズレてたりで 曲によっては何度も修正を重ねていたりといった 1年だった。。。もしズレあれば指摘がほしいところなんですが…  あ~よい耳もって生まれたかった… なんとなく耳ガチャ失敗感。

👇 ※ ピアノ習ったことないですが和音演奏した見本。【お約束】歌唱は無視のこと。あわせて歌い手 募集中。

思ったより長くなってしまったのですが、
これが「簡単」の終着地点なのかどうか…
[AG]mode(半自動和音進行)に対応した曲も他サイトの技術を利用しても まだ3000曲程度。(ちなみにマニュアルでの演奏➡自分でコードチェンジをする必要あり  では 英語(多言語少々含む)、日本語、中国語の順に多く100万曲越え)
実際にこれでも、難しい(難しそう)って人もいて…
「簡単」を作るのはとても難しい。自分にとっての簡単が 他の人では違ったり、その逆もしかり。簡単って概念も音楽の世界では個人差がかなり大きいような…
ってことを考えていると演奏を「簡単(にする)」って旅はまだ始まったばかりなのかも。。。 ライフワーク レベルでは済まない予感が…

※ 挿絵はあまり関係ないです…

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