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洋服記録95_肩掛けバッグと鬼ごっこ

二代目通勤バッグを入手した。

メッセンジャー通勤で触れた通り、
私は基本的に荷物が少ない。
とても仕事をしに来たとは思えないような、
身軽なカバンで通勤している。

そんな小さなカバンでよく事足りるねと感心されるのだが、
PCも、充電器も、資料も、
財布も化粧ポーチもタオルも、ひと通り入っている。
最近はサーモスの水筒まで入れている。
逆に言うと、
それらのものさえ入れば、
そこまで大きなバッグは要らないと思っている。

つい最近までメッセンジャーバッグを使い続けてきたのだが、
さすがに年季が入り過ぎてきたと反省し、
ずっと継承者となるバッグを探し求めていた。

そうして見つけたバッグは、
リュックタイプでありながら片側に肩掛けする仕様。
程よくカジュアルで、
上記に挙げた荷物もすべて入る。
優秀な二代目通勤バッグとして大活躍中である。

このバッグ。
ナップザックのように紐で口をぎゅっと絞って、
担ぐように片肩に引っ掛けるスタイルなのだが、
ふとした時に、
中学時代の部活を思い出してしまう。

入部していた陸上部では、
つらいトレーニングは多々あった。
インターバル走に、坂ダッシュ、サーキットトレーニング・・・。
そもそも炎天下の中に身を置くだけでもつらかった。

そんな中でも一番嫌悪(≠辛さ)していたものが、
縄の付いたタイヤを引っ張る、というトレーニングだった。

※画像はお借りしました。

数ある中でもどうしてタイヤ曳きが嫌いだったかというと、
その最大要因はタイヤの「構造」にある。

タイヤは砂場に積まれており(そもそも出所不明)、
常時雨風に晒されている。
するとタイヤの内側の溝に溜まった水が、
動かす度にバシャっと降りかかる。
そんな状態のタイヤを曳いて走るという行為は、
もはや汚水を巻き散らしていることと同義である。
 
その汚水から逃げたい一心で猛ダッシュするのだが、
一定の距離(=縄の長さ)を保って追いかけてくるタイヤ。
おまけに早く走るほど、
止まった時の反動で津波のような汚水の一撃が待っている。

衛生界における、
リアル鬼ごっこである。

さらに言うなら、
夏場には溜まった水からボウフラが発生するのか、
大量の蚊にも追い掛けられる。最悪。

そんな脅迫概念によって成り立つこのトレーニングで、
否応なしに足腰は鍛えられたと思う。

そんなことを思い出しながら、
二代目バッグを肩に担ぎ、
夜の停留所で数十分バスを待っていた先日。

バスに乗ってから気付いたのだが、
見事に5か所、
蚊に刺されていた。

肩掛けバッグのコーディネート備忘録

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