オマエハ・ダ・マッテーロ

かすみん推し。

オマエハ・ダ・マッテーロ

かすみん推し。

最近の記事

三船栞子と「適性」の関係を考える〜虹ヶ咲的論理とラブライブ的論理〜

はじめに—良回の先に立ち込める霧—三船栞子がスクールアイドルになることを決めた虹ヶ咲学園2期7話は、これまでのエピソードで場面場面に登場して存在感を放ってきていた栞子が、ついに中心となってストーリーを動かした回だった。 はっきり言って神回だったと思う。三船栞子というキャラクターは、これまでの描写の積み重ねもあってその個性の輪郭はある程度見えていたが、同時に「このキャラクターはなんだろう」という妖しい霧を纏ってもいた。 第7話ではその霧がバッと取り払われ、”メインキャラクタ

    • これさえ読めば完璧! ラブライブ!通史 【スクールアイドルの誕生からアニガサキ2期まで】

      はじめに前回記事までは、優木せつ菜による虹ヶ咲学園内での権力掌握過程と虹ヶ咲幕府の成立について、アニガサキの展開から読み解いて論じた。 今回は、「スクールアイドルとは何か?」という点まで遡って、より大きな視点からスクールアイドルフェスティバル成立の意義を考えていきたい。 スクールアイドル階級の発生と成長少子高齢化の進展とスクールアイドルの発生 21世紀の日本では少子高齢化による教育施設の統廃合が問題となっている。多少の違いはあれ、ラブライブ作中世界は基本的には現実世界を反

      • 虹ヶ咲幕府の成立と「お台場殿の12人」 【アニガサキ展開予想】

        はじめに—優木せつ菜は何のために戦うのか?—前回の記事では「2期6話で優木せつ菜による独裁政権が確立されたのではないか」という話題について、権力確立までの流れを検討した。 恐らく、これからは優木せつ菜による政権基盤の強化、拡大、(そしてあるいはその衰亡)を軸にストーリーが展開されるだろう。 そして、ストーリーをより詳細に予測するには、なぜ優木せつ菜がそれほどまでに権力闘争に明け暮れたのか、という問題について考える必要がある。 そもそも、彼女は生徒会長なのであって、虹ヶ咲学

        • 優木せつ菜と権力闘争〜スクールアイドルが独裁者になった日〜

          この記事の要旨:アニメ虹ヶ咲学園の2期6話で、スクールアイドルフェスティバルと文化祭の「合同開催」が確定した結果、優木せつ菜に絶大な権力が集中されてしまっているのではないかという話。 はじめにラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会は、ラブライブ!シリーズの外伝作品として、ラブライブ出場を目指さず、純粋にスクールアイドルとしての活動を楽しむキャラクター達を描いたアニメである。 主として、キャラクターたちの挫折と、その克服・成長という数話完結のエピソードで構成されており、

        三船栞子と「適性」の関係を考える〜虹ヶ咲的論理とラブライブ的論理〜