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収獲した「枝豆」を食べる

1、枝豆を植える

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『おいしい江戸ごはん』という本に、「大豆飯(大豆の若豆/枝豆の夏らしいご飯)」が紹介されている。白いご飯の上に黄緑色の枝豆が映えていて、とても美味しそうに見えた。この、枝豆ご飯を食べてみたいと思った私は、6月に枝豆の種をまいた。

2,収穫

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8月の第3週の末に枝豆を収穫した。お盆の頃にはさやがたくさんついたが、もう少し実が膨らむまで待とうと思っていたら台風が来て枝豆が倒れてしまった。そのあと一週間待っても実がそれ以上膨らまなかった。もし、全部の実が膨らんでいたら、2倍も3倍も多くの収穫があったと思う。非常に残念だ。台風め。

収獲した枝豆のうちの一掴みを試しに湯がいて食べてみた。獲れたての枝豆は甘みが強くてとても美味だった。平べったいさやも一緒に湯がいてみると、3mmくらいの小さい実が入っていた。あまりにも膨らみが小さいものは食べるところがほとんどないとわかったので、洗いながら取り除いた。収穫したもののうち、食べることのできそうなサイズの枝豆は全部で500g弱になった。

3,念願の枝豆ご飯を食べる

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枝豆を収穫した次の日、念願の枝豆ご飯をつくった。といだ米に酒、みりん、おろししょうがを加えて炊く。炊き上がったら、湯がいてさやをむいておいた枝豆を入れて混ぜる。豆も一緒に炊き込むレシピもあったが、豆が黄色っぽくなってしまうのではないかと思ったので、新鮮な枝豆の鮮やかな緑色を楽しむために後から混ぜ込むことにした。

おかずは肉じゃがと冷やっこ、日本酒。ご飯の白と枝豆の緑のコントラストを楽しみながら食べてみる。実が小さいのでご飯に対して豆が少ないような気もするが、枝豆の風味と食感を楽しむことができた。今年は長い梅雨と早い秋雨前線のために夏が短かったが、とても夏らしい気分を味わうことのできる風流なごはんだった。

4,ずんだ団子を食べる

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残りの枝豆はずんだ餡にして団子にかけて食べた。ずんだ餡は甘じょっぱい味付けにした。新鮮な枝豆の風味が香ってとても美味しかった。伊達政宗も食べたとかいう東北のずんだ餅にあこがれがあるが、山陰にはずんだ餅を食べる習慣がないのでコンビニスイーツでしか食べたことがなかった。餅ではなくて団子だけど、憧れのずんだ餅は美味しかった。

おわりに

枝豆を買えばずんだ餅も枝豆ご飯もすぐにつくることができる。しかし、自分で育てた枝豆を使えば、料理して食べるときの達成感と喜びが大きくなる。旅行へ行くこともできない大学生最後の夏休みだが、どうにか楽しく過ごせている。

参考
江原絢子・近藤恵津子『おいしい江戸ごはん』コモンズ.2011


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