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水色のワンピースの娘
私は青や水色が好きだ。9月生まれの誕生石がサファイアと知って感激したし、結婚式のカラードレスは水色だし、部屋の絨毯も布団カバーも、カーテンも青だったし、洗濯機は蓋の色で決めたし、冷蔵庫をパールブルーにしようとして夫に反対されたりもした。
娘がしゃべれなかった頃から、「お母さん青が好きなんだ」と話していたら、娘はしゃべれない頃から、青のものを私にくれるようになり、しゃべるようになった娘は、はっきりと「お母さん青が好きだから」と言うようになった。娘はピンクが大好きである。
青が大好きな私であるけど、娘の服を選ぶと、なぜか、ピンクばかりを選んでしまい、対して、母が「これどう?」と見せてくる服や、プレゼントしてくれる娘の服は青が多いことに気がついた。母はピンクが好きなのに。
それに気がついた時に、ハッとしたのだ。みんな、みんな、「娘」のことを思って選んでいるのだ。私が娘を思うように、母は私を思っている。私にとっての娘は、母にとっては私なのだ。
最近は、私も青い服を娘に買ったりしている。新しく買った青いワンピースを着て、くるくる回りながら「お母さんが青が好きだから、この服にしたんだよ?」と言ってのける娘は、「愛」そのものなのだ。
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