【これが私のRENEW LAB. vol.9】なりたい自分を手繰り寄せる場所
「いつかこんなことがやりたい!」
そんな気持ちは、大なり小なり、みんな持っているのではと思う。
一方で、「いま私はこんなことやっています!」と胸を張って掲げられている人は、どれぐらいいるだろうか?
わたしの「いつかこんなことがやりたい!」はこれだった
数年前、私が会社員をしながら思っていた「こんなことやりたい」の1つが、「音大生のキャリアに関わる仕事がしたい…!」という漠然としたもの。
会社をやめて大丈夫?
そもそも私なんかにつとまる?
一体どうやって始めたら良い?
不安な項目を挙げればキリがない。
そんな中、行動力だけが強みだった私は、会社を退職し、見切り発車で「音大生のキャリア支援」をスタート。
ドキドキしながら「音大生のキャリア座談会やります!」と初めてSNSで投稿したあの日のことを、今でも鮮明に覚えている。
その記念すべき第一回目の座談会は・・・・参加者たったの1人。
もともと5人ぐらい集まることをイメージして発信した企画だったので、もしかしたらあれを失敗と呼ぶ人もいるのかも知れない。
でも、申込みをしてくれたその学生は、名もなき私を頼って参加してくれるはず。企画が失敗かどうかなんて、関係ない。
私は「音大生のキャリア専門家」として腹を括って、たったひとりの学生と真剣に向き合った。
こんな感じでスタートした「音大生キャリアの専門家」としての仕事。
今では、関わった音大生の数は数百人にのぼり、全国の色々な大学でキャリアの講義などもさせていただけるまでになった。
私のTwitterやLINE@には、連日、キャリアに関する相談事が寄せられている。
日本で一番、音大生のキャリア相談に乗っていると思う。そんな私も、最初は、緊張して震えながらたったひとりの学生の相談に乗るところから、始まったのだ。
ちなみに、この学生とはその後もずっと関係が続き、彼女は最終的に行きたい会社を見つけ就職。今はバリバリと仕事を頑張っているところだ。そして、このRENEW LAB.のメンバーとしても活躍してくれている。
決めて、行動して、なりきる
「どうしたら独立できますか?」
「どうしたらやりたいことを仕事にできますか?」
「どうしたら人脈ができますか?」
こんなことをよく聞かれるけれど、答えはシンプル。
『何者かになる』こと。それを決めて、行動して、なりきってみる。
そこで、小さくても高い価値が出せれば、だんだんとなりきった『何者』が、自然と自分に染み付いてくる。
大げさな何者かになる必要はない。
もし指導者になりたいのであれば、まずは身近な友達に声をかけて、ワンコインレッスンをやってみよう。その瞬間、あなたの肩書は「(お金をもらっているという意味での)プロの指導者」
もし演奏家になりたいのであれば、まずは身近な人10人を集めて、自主企画のコンサートをやってみよう。その瞬間、あなたの肩書は「プロの演奏家」
こうやって「いつかこんなことがやりたい!」を地道に手繰り寄せることが、人生において最も大事では、と思っている。
RENEW LAB.は、仲間と共に、手繰り寄せられる場所
私がRENEW LAB.を立ち上げたのは昨年の12月のこと。
ビジョンだけ明確に定めて、それに共感してくれる仲間たちが続々と集まった。
この約半年間で、少しずつメンバーたちが、それぞれの「いつかこんなことやりたい!」を手繰り寄せ始めている。
・一度就職して楽器を触っていなかったけれど、メンバーと一緒にコンサートを企画し、久々に人前で演奏することを決めた
・創ることや探求することが好きで、ライターや編集に興味があって、メンバー同士で広報チームを作り、発信を開始
・音楽も赤ちゃんも大好きで、音楽教育に携わりたくて、サービス開発からジョイン
・音大生のキャリア支援をしてみたくて、実際に学生の前で話したり、相談に乗ることを経験
etc.
これ以外にも、日々、小さな気づきや、刺激を、感じてくれているメンバーの声が私に届く。
ひとりでは手繰り寄せる勇気が出ないこと。でも、仲間がいれば、えいっと前に進むことができる。
RENEW LAB.の一番の価値は、そこなのかもしれない。
主体性を重んじた、自由な居場所
かといって、何かを強制したり、高いパフォーマンスを期待したり、そんなコミュニケーションは発生しない。
RENEW LAB.を見ていると、なんだか学校みたいだな、と思う時がある。
かけっこの早い人は運動会でリレーの選手に。ピアノが弾ける人は、合唱コンクールの伴奏に。勉強ができる人は、早くドリルを終わらせて指導側に。工作が得意な人は、演劇の小道具作りに。
こんな感じで、それぞれが、自分の好きや得意を、生かしている。
実技試験中でパタリと連絡が途絶える人もいる。基本ROM専だけどいきなり的確なコメントをくれる人もいる。子供連れでMTGに参加する人もいる。
それでいい。それがいい。
「仲間と見る、新しいけしき。」
このRENEW LAB.のキャッチコピーを胸に、それぞれが色々なことを手繰り寄せながら引き続き業界に挑んでいきたいと思う。
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