猟奇的な彼女が最後まで猟奇的だった話(出会い編)

前回までの話

一度目の浮気されを経験し、少し擦れたピュアボーイにランクアップした私ですが

その後は人に恵まれ、普通の恋愛をしたり
一夜限りの関係を持ちかけられたりしましたが、
まだピュアボーイの欠片が残っていた私は頑なにせず
清く、正しく、美しく大学生活を満喫しておりました。

今思えば間違いの一つ犯しておけよ!と思ってます。

とにかく何処かにピュアボーイが潜んでいたのです。

その頃には、しまむらさんからも無事卒業し、
そろそろ東京の大学生といっても差支えがないぐらいになりました。

その時期にできた彼女が半端じゃなく猟奇的でした。
2回目の浮気されがこの子です。

まずは出会いが既に猟奇的で、
元々知り合いでお家が近い子でした。

忘れもしない、夏の12時を過ぎたあたり
友人から電話がかかってきました。
話を聞くと彼女(以下B)が

酒を飲んで泥酔したのち、ここがどこだか分からない!
と言って行方不明になっている。

という話でした。
普通に考えたら単純なヤバい面倒な話なんですが

この時の私は隠れていたピュアボーイが顔をのぞかせてしまったのです。

「あのバカ・・・!(そんなに知らない子)」
と、キムタクにでもなったつもりになり自転車を走らせて探しに行ったのです。

あの時の自分に出会えたら多分恥ずかしくて温泉掘り出すぐらい穴を掘ります。

一時間ぐらい探し回ったのち、近所のパーキングエリアで発見しました。
その時の彼女はパーキングブロックを枕に大爆睡していました。

皆さん、パーキングブロックはご存じですか?

パーキングブロック

そうこれです。

車車車彼女車

という風に陳列駐車して寝ておりました。
ヤバいですよね、明らかに地雷ですよね。

でもこの時モードキムタクになってた僕は
「やれやれ・・・」とその子を負んぶし、お家まで帰ったのです。

ふつうはヤバい子だなと思うでしょうが、キムタク化してた僕は

あれ?俺白馬の王子様なんじゃね?
この子かわいくね?

とかふざけたこと思っておりました。
ピュアボーイが復活していたんですねぇ。
今の私がその時の僕を見たら恥ずかしさの拷問レベルで殺してくれって嘆願するでしょう。

多分、ダメな子に振り回されてる俺かっこいいとか思ってたんだと思います。
今なら思う、やめとけそいつは・・・。


そして無事お家まで届け、途中のコンビニで買ったお水とご飯を家に置き

キムタクに浸りながらお家に帰ったのです。


後日、お礼がしたいと連絡を受け、そこから付き合うまでは早かったのです。
長くなるので、付き合ってからのエピソードはまた次回。

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