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どこにでも住めるとしたら

昔私は海外に住んでいました。
場所はオーストラリア。
ケアンズという場所で、街の中心街から目の前が海
観光地ともあって、色々な人種の方々がいたけれども
それが逆にここに馴染めるきっかけにもなったと思います。

日本に帰ってきて、働き出して、よくオーストラリアでの
生活を思い出すことがあります。

自由って言葉は、あんまり容易には使えないけど
その言葉がなんだかぴったりだったのがあの場所。

ヒールなんて履いてる人は見た事なかったし
ブランド物をもったり着てる人もいなかった。
カフェで隣に座るだけで、「Hi」と気軽に声をかけてくれて
日本人だとわかれば、「I love Japan」と言ってくれてました。

もう1つ好きなところと言えば、風。
オーストラリアの風は、とっても優しかったのを覚えています。

気候は、毎日35°以上だったし
私が住んでいたシェアハウスには扇風機しかなかったので
風が吹いた日には、窓全開に開けて気持ち良さを感じていました。

もし、どこにでも住めるとしたら
もう一度あの風を感じれるあの場所へ住みたい、そう思います。

土曜の昼間、少しだけうたた寝をしていた
ベランダのベンチで、すぅーっと通りに抜けた風

普段東京では感じる事のできない、暖かいあの風のある場所。

夢なのか現実なのかどちらなのかわからない曖昧な境界線の中で
あの場所だけが、私にとって優しさを感じれる場所でした。

人生は、いい事ばかりじゃなくて、
辛い事・苦しいことがいきなりとてつもなく襲ってくるけれど
もしどこでにでも住めるとしたら
そんな事も吹き飛ばしてくれるような
あの優しい空間にいたいそう思った夜なのでした。

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