![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/137510449/rectangle_large_type_2_1d0d66b2bc4a51a93544c2dcaec7f040.png?width=800)
サービスリリースから2年。クリエイティブをリニューアルした理由とプロセスを公開
こんにちは!
令和トラベルUI/UXデザイナー・PMのkanahamaです。
この記事は、NEWT 2nd ANNIVERSARY CALENDAR DAY13として書かせていただきました。
わたしは令和トラベルに入社して2年ほど、「デザイン」と名前のつく領域をいろいろやってきました。
今回、『NEWT(ニュート)』ローンチ2周年という節目でNEWTのクリエイティブのリニューアルを行ったので、それについて書きたいと思います!
正直、失敗だらけというか、不安だらけの道のりだったのですが、自分なりのプロセスと、そのプロセスで得た学びを体験談として書いてみようと思います。
今でも素敵だけど、もっと良くしたい
わたしが入社したのは2022年2月、NEWTアプリのリリース直前のタイミングでした。すでに素敵なロゴがあり、アプリのトーン&マナーが出来つつある状態でした。
入社してからは、細かいデザインガイドラインの整備や、まだ決まっていないグラフィックのルール、ブランドを守るための整備を行っていました。
クリエイティブを維持していくルールやガイドを作り、幸いさまざまな方にNEWTのデザインを褒めていただきました。
そんな中、とある一言を聞いて、自分の中に問いが生まれました。
「NEWTって真面目ですよね」
ある時、インターンの大学生から、こんな感想を耳にしました。
なにげない一言でしたが、私の中で、じわじわと衝撃が広がっていきました。
![](https://assets.st-note.com/img/1713086762229-h77INpQVGE.png?width=800)
旅行は、もっとワクワクするはず
旅行は、多様性や未知なものに触れる、非日常。
様々な気付きを持って帰れる特別な思い出。
「真面目」だけではなく、刺激的で、感覚的な、何かがあるはず。
その思いを表現できているのか?もっと、良い表現があるのでは?
NEWTも、カスタマーさんも、一緒になってワクワクできる。そんな世界観をつくれないか。
令和トラベルでは、「あたらしい旅行を、デザインする。」というミッションを掲げています。そこで、よりミッションを体現するべく目標を立てて、クリエイティブの検証をすることにしました。
![](https://assets.st-note.com/img/1713081170440-3Fr4u1SlND.png?width=800)
まずは、メンバーでめざすべき方向性の認識をそろえた
ブランドとして、「真面目」はちょっと違う。かといって、「お調子もの」でもないし、「誠実」…ではあるんだけど、それだけじゃない。NEWTとしてどうあるべきかを、改めてふたつの軸で考え直しました。
このプロセスでは、代表のしのさんとブランド担当のまなみさんとディスカッションしながら進めました。
NEWTらしさの言語化
NEWTはどんな振る舞いをするべきか?人で言うと?家具、ファッションブランド、動物... さまざまな軸でディスカッションし、めざす姿を定義しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1713081306212-qYMMbONSpT.png?width=800)
グラフィックの方向性を調査
◼︎ 世界のクリエイティブ
海外IT企業を中心に調査し、どのようなクリエイティブが今世界の最先端になっているかを調査しました。
例えばDiscordや、Androidは近年リニューアルをしており、よりブライドな色味、より立体的な質感へ変化しています。
また、Recs、Arcなどのあたらしいサービス・アプリも明るい色味や、ピンク・紫などのキャンディカラーを取り入れたクリエイティブになっています。
![](https://assets.st-note.com/img/1713086368139-8ENxMVC6mV.png?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1713086447261-1wHnEGH5xQ.png?width=800)
◼︎ グラフィックデザインのトレンド
Dribbleの『グラフィックデザイントレンド2023』のレポートを見ると、Candy Color paletteやY2Kを筆頭にモダンノスタルジー、3D graphicの流行が見られ、海外企業のリニューアルの方向性と近いように見えます。
![](https://assets.st-note.com/img/1713086497337-4JpaU3km98.png?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1713086530818-RtKUsFgN1t.png?width=800)
(引用 : https://dribbble.com/resources/career/2023-graphic-design-trends)
FigmaやPinterestもこのような色味を取り入れていますよね👀
あらためて今のNEWTのグラフィックと比べてみると、NEWTはイラストレーションのカラーが少し沈んでいて、CMYKの世界の色味であること、フラットなデザインになっていることなど、変えていくポイントが見えてきました。
「NEWTらしさを言葉で定義する」、「世界のクリエイティブを調査する」のふたつの方向から、目指すべき方向性が見えてきました。
💡 プロトタイピングは偉大
動き始めてみたものの、正直、本当に変化を作れるのか。フィットするのか。不安だらけでした。
そこで、認識合わせと並行してインターンのめぐちゃんに、自由にラフデザインを作ってみてもらいました。
これがとても良いプロセスとなり、NEWTが変わるんだ!という共通認識と未来に向けたワクワク感をメンバー内で作ることができました。
私自身も、良い方向に向かっている確信が持てました。この後書きますが、私にとって辛く、大変なプロジェクトだったので、ここで得た確信があったからこそ、やり切れたと思います。
![](https://assets.st-note.com/img/1713081851078-v0mtaJXlIR.png?width=800)
実際作ったら、めちゃくちゃ難しかった
「発見」と「積み上げ」の両立の辛さ
方向性が見えて、作る。 シンプルに見えますが、これがすっごく大変です。
作ってみても、「なんか違う」の繰り返し。
手を動かして、試作し、議論し、また作って...の繰り返しで、何時間もかけて作ったものでも納得いかないことがある。
完成するまで、「完成した!」のかどうか、わからない。
進捗が1%なのか50%なのかわからない、大変なプロセスです。
![](https://assets.st-note.com/img/1713081925531-V6KoTqv5Ms.png?width=800)
一方で、わたしが同時期にやっていた仕事は、「NEWTツアーの取り扱いホテルを増やすための検討・開発」や、「販促キャンペーンの抽選施策」など、ある程度論点がみえており、そこをひとつひとつ検討していくことで進行していく「積み上げ」式のタスクでした。
![](https://assets.st-note.com/img/1713082152997-N4YbIL2HBq.png?width=800)
「積み上げ」のタスクをやらなくてはいけない。一方で、「発見」にも時間を使わなくてはいけない。でも、「発見」は時間をいくらつかっても無駄になることもたくさんある。その時間を、「積み上げ」タスクの論点検討に時間を使えていれば...
そんな状況に追い詰められた私は、一旦、諦めました。
できない時は、助けてもらう
そこで、前職の同僚だったHさんに泣きつき、副業として入っていただいて、助けてもらうことになりました。
Hさんが入ってくれてからは、ディスカッションの量、試行の回数、自分にないアウトプットの引き出しなど、あらゆる面でサポートいただき、無事にサイクルを作ることができました。
週に1回ミーティングをし、ディスカッションしながら一緒に手を動かす
次回ミーティングに向けて、試行の方向をすり合わせる
「発見」の兆しを一緒に見つけて、試作してもらい、また議論する。そのプロセスを経て、無事にクリエイティブリニューアルをなんとか完遂することができました。
![](https://assets.st-note.com/img/1713082458502-L3vG0VGHfy.png?width=800)
前に進むことが正義
いままで、グラフィックデザイナーとしての私は、フリーランスでひとりで作業するか、雇用される側としていただいたお仕事を手を動かして終わらせるという働き方をしていました。
その上、このお題は、NEWT全体に影響する大きなクリエイティブ変更。そんなところから、「私がやらなきゃ!」の気持ちを間違った方向に発揮してしまいました。
私の責任領域は、NEWT全体のクリエイティブを高クオリティかつ、NEWTらしいものに担保すること。そこに、進め方は問われていません。
とにかく前に進める。
自分のできる範囲を、しっかり自覚して、見積もる。
あたりまえのことですが、できていなかったことでした。
💡 プロはやっぱり、すごい
グラフィック部分が完成してきた段階で、アニメーションとして動かしたいという案が出てきました。
反省を活かし、早めに動くことを学んだ私は、Hさんにお願いし、知人のモーショングラフィックデザイナーのguponさんをご紹介いただきました。
アニメーションの方向性を検討するにあたって、手元でもイメージの動画を作ってみたのですが、それと比べていただいたアウトプットのクオリティの高さ…!恥ずかしながら、並べてみます。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/137260171/picture_pc_74932177abe9940daeb2caaefcdf12b8.gif)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/137260218/picture_pc_2368cdcabab08345a56e32b0f563808d.gif?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1713082999696-DsKbRvUnsP.png?width=800)
サービスも、会社も、もっと好きになれた
あたらしいNEWTのテーマ『POP&WIND』
![](https://assets.st-note.com/img/1713086898962-ohDKWlZUnh.png?width=800)
NEWTらしさや、ミッションについて考え、議論し、試行錯誤する。そのプロセスを通して、わたし自身、会社とサービスへの理解がより深まりました。
そして、2024年4月に開催された、令和トラベル期初のキックオフミーティングにて、新クリエイティブテーマの発表をしました。
約3分程度の短い発表でしたが、社内で大きな反響を得ることができました。
![](https://assets.st-note.com/img/1713083296736-dEOptLCOCY.png?width=800)
(令和トラベルでは、何かしらの発表がある際にSlaskスレッドを盛り上げる文化があります)
発表後「NEWTが変わっていくことにワクワクした」「デザインのパワーを感じた」などのコメントをもらったほか、クリエィティブテーマの「POP&WIND」というワードが一瞬で社内に浸透しました。
カスタマー体験への感度が高い組織であることはもとより感じていましたが、クリエイティブやブランドについても自分ごととして捉えてくれていることを実感しました。
この組織で「あたらしい旅行を、デザインする。」をデザイナーとして考えていけることは、本当に良い環境に恵まれたと思っています。
![](https://assets.st-note.com/img/1713084344317-wiumCG3SDR.jpg?width=800)
結局、NEWTはどう変わったのか
このクリエイティブテーマでサービスが実際どう変わったか?はこの記事では触れませんでしたので、ぜひ、NEWTアプリを触ってみてください!
2周年を記念して、おトクなセールも開催しています!
NEWTは生まれて2年、まだまだ進化途中です。
そんなNEWTを一緒に育ててくれる、プロダクトデザイナー、コミュニケーションデザイナーを募集しています。
興味ある方は以下よりご連絡ください🙌
ざっくりカジュアルなご興味の場合はぜひの私のX(@renaknhm)のDMなどでご連絡ください☺️
書ききれなかった改善点や難しかったことも、まだまだたくさんありますが、クリエイティブリニューアルのプロセスの振り返りは、以上になります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
明日のNEWT 2nd ANNIVERSARY CALENDARは、対談企画第五弾!今回は、特別企画として、香港政府観光局様と令和トラベルの対談をお送りします。2023年に実施した、香港モニターツアー。令和トラベルだからこそ実現できた企画と、ツアー企画担当 井形のアツい想いについてご紹介します。
『NEWT 2nd ANNIVERSARY CALENDAR』についてはこちらから。
令和トラベルでは、全ポジション、全力で仲間探しをしていますので、少しでもご興味を持っていただけた方は、ぜひ採用ページからご連絡ください。まずは、気軽にお話を聞いていただけるミートアップも開催しています。メンバー全員で温かくお迎えいたしますので、ぜひご検討ください!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?