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恋愛短編集「ダメな恋ほど愛おしい」

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ハウコレに連載していた恋愛短編集に、未公開分を追加したものです。 小説、またどこかで書きたいな・・
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#未練

片羽の恋人

片羽の恋人

若い頃の美しさとは、何も知らないがゆえの傲慢さの所産だ。
自分が他人から、中途半端にしか愛されないかもしれない、なんて、
絶対に思いつくはずもない。
自分は人生の主役であり、他人の人生でも同じように主役のように光り輝いているものだと、あの頃は、思っていた。何のてらいもなく、無邪気に。

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真矢は、朝からため息をついていた。早朝から、担当役員が出かけるのに付き合わされて、出社す

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地雷な彼

地雷な彼

元彼に何とかして復讐してやりたいなら、
「今すごく幸せだ」って、見せつけてやることだって、どこかで読んだ。
ホントにそうだと思う。この3年間それだけを心のよりどころにして生きてきたくらい。

そうよ、私、変わったわ。
すごくキレイになったって言われるし、
いまは3人の男からアプローチされてるの。
どう? 私を振ったこと、きっと後悔するはずよ。

だから、これが、私のあなたへの復讐なの。

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忘れられない男

忘れられない男

初めての男は忘れないって言うけど、それはちょっと不正確かもしれない。
正しくは、初めて好きになって、振り向いてもらえて、寝た男、だと思う。

大山香織は、ため息をついた。
街中は、ハロウィンが終わった途端、手のひらを返したように、クリスマスイルミネーションに衣替えしている。一晩明けただけで、まるで違う街に来たように、キラキラまばゆい光が目に突き刺さる。

あれから1年もたっているのに、1ミリも忘れ

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