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恋愛部長
2021年5月24日 13:46
若い頃の美しさとは、何も知らないがゆえの傲慢さの所産だ。自分が他人から、中途半端にしか愛されないかもしれない、なんて、絶対に思いつくはずもない。自分は人生の主役であり、他人の人生でも同じように主役のように光り輝いているものだと、あの頃は、思っていた。何のてらいもなく、無邪気に。**********真矢は、朝からため息をついていた。早朝から、担当役員が出かけるのに付き合わされて、出社す
2021年5月24日 13:32
元彼に何とかして復讐してやりたいなら、「今すごく幸せだ」って、見せつけてやることだって、どこかで読んだ。ホントにそうだと思う。この3年間それだけを心のよりどころにして生きてきたくらい。そうよ、私、変わったわ。すごくキレイになったって言われるし、いまは3人の男からアプローチされてるの。どう? 私を振ったこと、きっと後悔するはずよ。だから、これが、私のあなたへの復讐なの。****
2021年5月24日 13:20
初めての男は忘れないって言うけど、それはちょっと不正確かもしれない。正しくは、初めて好きになって、振り向いてもらえて、寝た男、だと思う。大山香織は、ため息をついた。街中は、ハロウィンが終わった途端、手のひらを返したように、クリスマスイルミネーションに衣替えしている。一晩明けただけで、まるで違う街に来たように、キラキラまばゆい光が目に突き刺さる。あれから1年もたっているのに、1ミリも忘れ