「親として、さらに考えたいこと。」 - 今なぜ教育に着目するのか(3)

「子どもを持つ親は、大人として、ただ学べばよいのだろうか?」

いや、ただ学ぶだけではもったい無い!
重要なのは、親の向学心と努力を子どもたちと共有し、“学びとは生涯続けてゆくものである”ことを、子どもが理解することだと、私は考える。

例えば、親が普段から社会にアンテナを張り、得た情報について子どもと一緒に話し合うことも楽しいだろう。そうすると、子どもは学校で同じ題材が出てきたときに、その授業に興味を持つことができる。
または、子どもが学校で得た知識や授業で感じた疑問について、家で話し合うのも楽しいだろう。
言わば、学校の授業と家庭教育は、「子どもが学ぶ力を育てる」という観点からみると、一心同体が理想なのだ。

では、学校教育の内容は、どのように決められているのだろうか。
授業の内容については、日本では文部科学省が学習指導要領を10年に1度改訂し、学校において時代に沿った、より必要な教育がなされるよう工夫がこらされている。そしてまさに今、2020年度より、小学校〜高校では新しい教科書が使用され始めている。

しかし、国際化の中で社会の変革のスピードが速まっているのに、次に学習指導要領が変わるタイミングを待っていられるのだろうか?
急速に変化する社会情勢の中、10年後、いや5年後の日本に必要なスキルや教養を、今の学校教育だけで十分に備えることが出来るのだろうか?

私のこの質問への回答は、「NO」だ。

社会の変化を感じ取りながら、学習内容も迅速に変化してゆくべきだと、私は思う。もう、海外に遅れをとることが出来ない。待った無しなのだ。

そこでまず、家庭の在り方を工夫することを提案したい。これからは、「社会の移り変わりに合わせて必要な学びであるにもかかわらず、学校教育では行っていない」と感じる点があれば、“家庭で補完するという心構え”が求められるのではないだろうか。

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