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海外の教育 スウェーデン編のまとめとコラム:JOC会長変更から見る「多様性とは?」

2021年2月3日、「女性がたくさんいる会議は時間がかかる」と発言した、オリパラ組織委員会の会長であった森さん。即座に、世界から批判コメントがあがった。 日本社会において、まだまだこのような考え方をするおじさま(おじいさま)たちが世の中にたくさんいるということは、周知の事実だろう。少なくとも、男性のビジネス社会に身を置いた経験のある私にとっては、「あ、いるよね、こういうひと、、、」という反応が正直なところだ。「この人おかしいよね?!」と感じるほど、希少価値の高い発言ではない

    • 「誰もが世界を変えられる」 - 海外の教育 スウェーデン編(3)

      ④ 主権者教育 日本人は「選挙で1票を投じても政治は変えられない」と思っている。 しかしスウェーデン人は、誰もが「自分が社会に影響を与えられる」と考えている。 ではスウェーデン人は、どうやってこの考えを身につけているのだろうか? その秘密は、スウェーデンの学校教育にある。 子どもたちは小学校の頃から、「どのようにアプローチしたら社会を変えられるのか?」について学んでゆく。   例えば、スウェーデンの小学校の社会科では、独裁政治と民主主義政治の違いを考え、独裁政治の国のどこ

      • 「やりすぎなのでは?と思うくらいの施策で、固定概念を覆す。」 - 海外の教育 スウェーデン編(2)

        ③ ジェンダー教育 スウェーデンの教育で特徴的だと私が思うことの一つは、ジェンダー教育である。なぜなら、「やりすぎなのでは?」と思うくらいの施策で、固定概念を覆してゆくからだ。 例えば、あるスウェーデンの幼稚園では、男の子はピンクのコップ、女の子は青のコップを使うよう指導していた。 これに対しては、私もやりすぎでは?と感じた。なぜなら、逆に性差別にもなり得るからだ。 しかし、スウェーデンでは“人生においては男女が同じ機会を必ず持てるようになること”を目的として、子どもが幼

        • 「日本の子どもは果たして幸せなのだろうか?」 - 海外の教育 スウェーデン編(1)

          ① 国の概要 スウェーデンは、鉱石と森林を除いて資源に乏しく(我が国も資源が乏しい国であることは同じ)、気候は冬が長い。人口は900万人程度の小さな国である。そのようなビハインドを持つ国が、国際競争力の中で、IT競争力、住みやすさ、報道の自由度、生活の豊かさ、女性活躍、福祉の充実などが世界ランキングで上位を占める国を築いている。さらに、治安がよく、経済格差も少ない。    ではまず、そのスウェーデンのいう国の教育制度を見てみよう。 ② スウェーデンの教育制度の概要 スウェー

        海外の教育 スウェーデン編のまとめとコラム:JOC会長変更から見る「多様性とは?」

        • 「誰もが世界を変えられる」 - 海外の教育 スウェーデン編(3)

        • 「やりすぎなのでは?と思うくらいの施策で、固定概念を覆す。」 - 海外の教育 スウェーデン編(2)

        • 「日本の子どもは果たして幸せなのだろうか?」 - 海外の教育 スウェーデン編(1)

          『海外の教育』の章を、これから読み進める前に♪

          「子どもたちがグローバルに生きてゆく上で、活用できる知識を身に着けるには、どうしたら良いのだろう?」 本当は、海外に行って直接現地の人にいろいろな質問を投げかけ、その国の空気を感じながら学び取るのが良いだろう。各国の教育は、その国の歴史や文化に根付いている。ゆえに、その場の空気を感じながら話しをお伺いすることで、相手をより良く理解できると考える。 海外のことを学び、海外に行き、海外の教育の実態を知ると、日本の教育で工夫すべき点に気づける。 しかし、このコロナ禍で

          『海外の教育』の章を、これから読み進める前に♪

          「親として、さらに考えたいこと。」 - 今なぜ教育に着目するのか(3)

          「子どもを持つ親は、大人として、ただ学べばよいのだろうか?」 いや、ただ学ぶだけではもったい無い! 重要なのは、親の向学心と努力を子どもたちと共有し、“学びとは生涯続けてゆくものである”ことを、子どもが理解することだと、私は考える。 例えば、親が普段から社会にアンテナを張り、得た情報について子どもと一緒に話し合うことも楽しいだろう。そうすると、子どもは学校で同じ題材が出てきたときに、その授業に興味を持つことができる。 または、子どもが学校で得た知識や授業で感じた疑問につい

          「親として、さらに考えたいこと。」 - 今なぜ教育に着目するのか(3)

          「子供の未来にむけて、親として、気付きたいこと。」 - 今なぜ教育に着目するのか(2)

          私が是非、気付いてほしいと思うこと。 それは、「子どもは親の背中をみて育つ」という言葉の意義だ。 これは昔からよく聞く言葉であり、たくさんの方が、子育てのなかでこの言葉を意識しているかと思う。 ではなぜ、この”背中を見せる”ということがとても重要となるのだろうか。ここで、少し考えてみたい。 親から子どもへ、以下のメッセージを伝えたとする。 「もっと学んで欲しい」 「将来の為に、努力をして欲しい」 しかしそれだけで、子どもに親の真意が伝わるのだろうか・・・? (キツイ言

          「子供の未来にむけて、親として、気付きたいこと。」 - 今なぜ教育に着目するのか(2)

          「10年後、子供たちが置かれる状況を想像してみよう!」 - 今なぜ教育に着目するのか(1)

          「今の会社では、社員の半分は日本人ではなく、海外から来た優秀な方ばかり。その環境で、どうやって生き抜いていけばいいの??」 あなたの子供は将来、こんな悲鳴を上げているかもしれない・・・。 早ければ10年後、このようなケースは、どこの会社でも(日本の大企業でも!)現実に起こりうる。 今後も人口減少が続けば、働き手の数は年々足りなくなってゆく。ざっくり計算すれば、10年後の20歳は、その親世代の3分の2しかいないのである(下記資料1参照)。つまり、今の日本の経済力を将来も保

          「10年後、子供たちが置かれる状況を想像してみよう!」 - 今なぜ教育に着目するのか(1)

          子供の将来に向けて、今家庭で何が出来るのか?を考えよう!

          学校まかせの教育ではなく、まずは家庭教育! これが、このnoteで提案したいこと。 コロナ時代、家族で家にいる時間が多い今だからこそ、家庭教育を工夫してゆくことは、ますます重要になる。 そこで、これまで書き溜めてきた ●今なぜ教育に着目するのか? ●海外の教育の紹介 ●家庭でできる教育のエッセンス について、熱い思いとともにお話ししてゆきます。乞うご期待!

          子供の将来に向けて、今家庭で何が出来るのか?を考えよう!