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37.海底の石

いま。 かこ。 みらい。
どんな色の空をみて、どんな匂いの風に吹かれて、
どんな人の言葉に触れて、どんな形の感情を覚えて
あなたが今日ここへ来るまでにはどんな旅があったのでしょう。

わたしはきのう、とても尊敬する方から
お前を形成してるもの全てで成り立つ鳥居れなが、
頑固なところも含めていい音楽家であり、
関わっていきたい人間であると思ってるよ
とお言葉をいただきました。

先日、私は25回目の誕生日を迎え
当日は代々木にある【GRAPES KITASANDO】にて
バースデーワンマンライブ「 海底の石 」を開催し、
たくさんのファンの方々に歌を聴いてもらいました。
鳥居れなの存在を認めてくれている人が、
これまでどんな人生を歩んできたのか、とても気になる。

私の音楽を会場まで聴きにいらしてくれる方は
どの方もみんな、お顔つきがとても優しいのです。

表情というものは、その人が生き抜いてきた人生において
その人だけが感じる感情や経験で
培われてつくられた人間性で変わるものなんだろうと思う。

悔しくて泣いたことも、深く傷ついたことも、
恥ずかしくて消えてしまいたくなった経験も
人はだれも無傷のまま大人にはなれない。

限られた時間の中で、
何にこだわるのか
大切ななにかを最後まで守り通せるか。

今日も大切にしてくれる誰かを、私も大切にする
短い一度きりの一生の途中で感性に触れない何かに
一生懸命エネルギーを使ってしまってはもったいない

あなたが大切だと心から思えるものに
あなたの心を使ってほしい。それがどんな感情だとしても

わたしたちの未来は、いま いま いま。
その連続で作られていく。
思い返した時、かけがえのない瞬間を紡いできたことに笑いたい。

今日もどこかで、私の曲を生活の一部に存在させてくれている人がいる
新しい音楽を待ってくれている人がいる。
私に生きていく理由をくれるあなたがいる限り、この愛おしい人生を
一緒に、もっと愛すべき瞬間にしていきたいと強く思う。
海底に沈み、ひとり孤独に歌ってきた小さな石に、
気づいてくれてありがとう。

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