「台本がない」ということ
こんにちは!
ミライフでキャリアアドバイザーをしております、れなです。
ミライフにジョインし早5か月。
日々業務をこなすことでいっぱいいっぱいだった最近の私。
ふと立ち止まった時、
「私、今何考えてるんだろう?」
と漠然と自分に疑問が湧き始めました。
というわけで自分の感情のモヤモヤと向き合っている中で…
今回、"ひとつの考え方"にたどり着いたので、書いてみようと思います。
日曜日の初耳学というテレビ番組にて、
草彅剛さんが「35歳から台本を読まなくなった」と話していました。
私は元々彼にすこぶる興味があったわけではないですが(失礼)
やはり35歳以降なのかな、妙に吹っ切れている性格とか、彼の素の部分をすごく感じるようになって、年々とても気になる存在になっていました。
そんな中一昨年。
主演の「ミッドナイトスワン」の予告を観た時、
これはとんでもないことが起きたなと思いました。
実際に映画も観て、とにかく感銘を受けました。
これはもう演技じゃない。その人がそこで生きている。
この人、ここまでできるのか…!と。
そしてその年、草彅さんは「日本アカデミー主演男優賞」を受賞。
私は嬉しくて泣きました(笑)
テレビでは、その時の話もしていました。
そしたら「台本ほぼ読んでない」とw
それであの演技。すごいの一言に尽きます。
ただ、こんなことを言うとかなりおこがましいですが、
ちょっとわかったんです、「台本を読まない」気持ち。
例えば私はお芝居はしませんが、オペラアリアを歌います。
オペラってストーリーありきで配役もあるので、演技は絶対必要です。
歌詞もありますし、どんな状況で、こんな感情で…ということは必ず考えます。
歌ですが、だいたいテクニックと感情は伴っており(作曲家の采配)テクニックがきちんとあれば感情がついてくるような仕組みになっているのですが、
テクニックだけで押し切るものと感情が含まれているもの、どちらの方が観る者に訴える力があるかというと、やはり後者なんですよね。
「心に響く」ってやつです。こればかりはなかなか言語化が難しい。
ただ、感情全面で歌っても、テクニックがなければ台無しです。
せっかく作曲家が色んな相乗効果を考えて曲を作っているのに、それを全無視するということですから。
ちなみに、私はこれを数年前までやっていました(笑)
だからまずはテクニックを、と今練習しているわけですが、本当に作曲家たちには頭が上がりません。
曲の細部まで色んな効果を考えられていて、なんなら歌い手を思って書かれているものもあって、これこそ知識がないとできないことだなと思います。
私はこんなに素晴らしい事実を、今まで知らなかったわけです。無知って怖いですね。
テクニックが大切だとわかっているからこそ、表現できる世界があると学びました。
草彅さんの「台本を読まない」は、テクニックの先の話なんだろうな、と思いました。
テクニックが身についたからこそ、初めてその先にあるものが見えてくる。
テレビで言っていたけど、20代は文字が見えなくなるまで台本に書き込みをし、何度も練習し、納得できなければ監督に抗議し…みたいな感じだったそうです。そしてその末に、自分を見失ってしまった時もあったと。
やればやるほど、正解がわからなくなる…。
これは目に見えないものを扱う我々にとって、あるあるパターンだなと思います。
そして私は今、仕事でこのパターンに陥っている気がしていますw
考えすぎて、自分がわからない。
そんなときは、草彅さんのように「台本を読まない」のもありなのかな、と思いました。
もちろんそれはテクニックありきだし、学ぶことを放棄してはいけないし、なんだかんだ草彅さんだって作品を理解するための"何か"はしていると思うのだけど。
台本がない演技は、作られていない、自然である、つまり本物に近づける気がする。
テクニックと感情、このバランスは忘れてはいけないし、案外大事なことなのかもしれないなぁと思いました。
【本日のまとめ】
考え(すぎ)るな、感じろ!
自分の経験は確実に自分を形作っている。
自分の正解を、大切に。
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