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サハラマラソンでの食事

サハラマラソンをはじめとするステージレースに出場している人々において、何か装備や食料を買おうとすると、まずは軽量であるか否か、「それ何グラム?」とつい確認してしまうという「砂漠ランナーあるある」がある。

そういう私もスーパーなどで食料品をみると、砂漠に持って行けるか否か、1gあたりのカロリー数はどのくらいか?とか、コストパフォーマンス(CP)ならぬ、カロリーパフォーマンス(CP)を求めてしまう習性がついてしまった。

サハラマラソンでは、食料規定があり、1日あたり2,000kcal以上、7日間で14,000kcal以上の食料を持参しなくてはならない。普段の生活では、ちょっと友人とランチに行ったり、飲みに行ったりしたりしたら、余裕で1日の摂取カロリーが2,000kcal超えたりするのだが、サハラ砂漠に食料を持っていくとなるとこれがまた難しいのだ。

まず、炎天下でずっと過ごすため、暑さですぐに傷んでしまう生ものは当然のごとく持っていけない。じゃあ缶詰なんかどうか、ってなるのだがこれを1週間分となると結構な量だし、しかも重い。これをリュックに背負って走るということを忘れてはいけない。

軽量で炎天下でも傷まない食料と限られてしまう。ということで、だいたいは、尾西やサタケ、アマノフーズ等が出しているアルファ米やフリーズドライ、それにカップヌードルあたりになってしまう。(※昔、イッテQでイモトアヤコが「極地で食べるカップヌードルは美味い!」って言ってたが本当にその通りだと思う。)

なので、アルファ米(ピラフ、牛丼など)やカップヌードルをベースとして、ドライフルーツ、ナッツ類、ビーフジャーキーなどの干し肉、スポーツバー・ジェルあたりがサハラマラソンでよく見る日本人選手の食料でしょうか。嗜好品にインスタントコーヒーなんかも。で、変わり種では宇宙食を持って来た人もいた。

さすがに毎年出続けていると、この砂漠飯にも飽きてくる。今年はふと思い立って、外国人選手が食べている食料はどうだろうか?と取り寄せてみた。イギリス人選手がよく購入しているドライフーズで、ビーフストロガノフとか地中海風パスタとか何だか美味しそうなものばかり。しかも、カロリーパフォーマンスも良くて、ジップロックのMサイズの半分に収納できて約200gなのだが、それでいて800kcalという素晴らしさ。

しかし、しかし、これがめちゃくちゃ不味かった。

イギリス人選手はこれをずっと食べているわけ?だとしたら、本気で尊敬するレベルである。これはもう来年のリピートはないな。しかし、100gあたり400kcalというカロリーパフォーマンスの良さは捨て難いし、不味いということさえ我慢すれば、腹持ちも良かった。

どこか他にもっとカロリーパフォーマンスの良い食料はないだろうか。



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