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JUST KEEP BUYING 自動的に富が増え続ける「お金」と「時間」の法則 ニック・マジューリ著 [読書感想文]



タイトル通り、Just Keep Buying 、金融資産を買い続けることで自動的に富が増え続けますよっていうお金に関する書籍だ。

帯には「『金持ち父さん 貧乏父さん』以来の衝撃!」とあるが、ぶっちゃけそれは言い過ぎかな感はなきにしもあらずだが、しかし、この書籍に書いてあることについて概ね同意するところがあり、それを実践したことで今の私がいる。

4年前に会社を辞め、フラフラと世界のあちこちを放浪している私だ。


この書籍の前半は「貯金力アップ編」、後半は「投資力アップ編」の2部構成だ。本書について、私が同意し、実際に行った部分についてだけ抜粋してみる。



貯金力アップ編


貯金に関する最良のアドバイスは、「できる範囲で貯金する」となる。

52ページ

収入の何%とか、毎月これだけ貯金するとかいうのができなくて、私も毎月できる範囲で貯金(=投資)していた。というのも、収入を上げるためのキャリアアップ、旅行などの体験にお金を使いたかったからだ。裏を返すと、物欲を満たすためにお金を使うことはなかった。

今しかできない経験にお金を使ったことで、後から何倍ものリターンとなって返ってきた。ガッチガチに貯金するよりも、柔軟性を持たせたほうが良いと思う。


お金持ちになる王道とは、突き詰めると、収入を増やし、収益を生み出す資産に投資することになる。

75ページ

できるところは引き締め、後は収入を増やすことに集中する。

76ページ


そして、今より収入を増やす5つの方法、人的資本を金融資本に変えるための方法が紹介されているが、この中で私が行った方法でより近いものはこれだと思う。

5.会社で昇進する

昇進ではないが昇給の交渉をし、そして転職を重ねたことで収入が増えていった。他の4つについては起業、もしくは副業する場合に当てはまると思うが、私はそこは全く考えていなかった。

5章では収入アップに伴い、どれだけ貯金すれば良いかというところで、収入アップの50%以上を貯蓄すると提案している。なるほど、自分も収入アップした分を貯蓄(=投資)に回していたが、50%以上だったかな…..?


6章は借金について、7章はマイホーム、8章は頭金についてだが、私は借金もマイホームもないのでサラッと読み流した。

第9章 いつリタイアできるかは興味深いトピックで、

支出は、年齢が上がるにつれて減っていくのである。

170ページ

リタイアは単なる経済的な問題ではなく、ライフスタイルの問題だ。
「いつ」リタイアできるかを知るには、「何のために」リタイアするのか、よく考えておかなければならない。

178ページ

私が4年前に仕事を辞めたのは、世界のあちこちで開催されるステージレース(大体は250km/7日間)にできるだけたくさん出場したかったからだ。会社員を続けていると有給休暇の縛りで年に2回行ければ良いほうだ。

そして、これは定年後の楽しみに取っておくことができるような話ではない。

60歳で定年を迎えたときに、果たしてステージレースを完走できるような体力や時間があるか?だ。その時、お金はあっても、時間や体力がないかもしれない。


なので、会社を辞めることにした。

お金は後からでも稼げる。だが、時間は取り戻せない。

388ページ

退職後、コロナ禍のパンデミック期を過ごし、ますますその思いは強くなった。



投資力アップ編


なぜ投資すべきか、お金を増やすことが重要になった3つの理由を挙げている。

1 老後に備えるため
2 インフレから資産を守るため
3 「人的資本」を「金融資本」に置き換えるため

185ページ

それぞれの理由に対する説明は本書に譲るとして、私が資産運用を始めようと強く意識した理由は3だった。ただ、現状況を鑑みると、インフレから資産を守る要素も大きくなってきている。

つまり、投資とは、自分が働かなくなっても代わりにお金を生み出し続けてくれる金融資産をつくることなのだ。

195ページ

そう、人はいつまでも働けるわけではないから。
11章で何に投資すべきかについて説明があるが、私は「株式」一択である。
12章で個別株は買わないとあるが、私の場合はサテライト投資としての個別株はありだと思っている。


世界中の株式市場は長期的にプラスの傾向を示している。こうした経験的証拠は、私たちができるだけ早く投資すべきであることを示唆している。

253-254ページ

できるだけ早く、頻繁に投資すべき。
これがジャスト・キープ・バイイングの核心。
これは時間や場所を超える原則である。

289-290ページ

ごもっともすぎて、何も言うことありません。


第18章いつ売ればいいのか?

売るべきは「この3つ」のときだけ!
1 リバランスのため
2 集中投資(または損失)状態から抜け出すため
3 自分の経済的ニーズを満たすため

342-343ページ

ほとんどの市場は、ほとんどの期間上昇しているため、「できるだけ遅く売る」ことが最善策になる。つまり基本的に、すぐ売るより、時間をかけて少しずつ(またはできるだけ遅らせて一度に)売るほうが良い。
(中略)
つまり、「早く買い、ゆっくり売る」のだ。

344ページ

生活費確保のために売却しているが、できるだけ遅くぎりぎりで行うようにしている。定額・定率での売却は行なっておらず、月2回、必要な額だけ売却している。その際に、リバランス、集中投資状態から抜け出すような塩梅を模索している。

これは私の中でも目下のテーマであり、日々勉強中である。


ということで、本の内容が気になる方が是非手に取ってみてください。



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