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3.Nomad Senegal 2024/Day2:村の暮らしを垣間見る(46km)



レース2日目。
本日は46kmで、チェックポイントは15.5km地点、30km地点の2ヶ所だ。


スタートは7時45分。
昨日は昼過ぎから気温が上がったため、なるべく朝早くスタートしようということになり、この時間になった。エリートランナーは昼前(気温が上がる前)にゴールできるもんね。夕方にゴールを予定している私はもう避けようがないがな。


今日もブッシュ、村々を渡り歩く。
2日目にして、既にバオバブの木々にも慣れてきた。最初は「わー、アフリカっぽい!」とバオバブの木を見る度に写真撮ったりしていたが…。

バオバブの木だ



昔懐かしの日立製作所のCMみたいな木もある。

この木なんの木、気になる木


村に入ると一気に子供達を始めとした村の人々の注目を浴びる。

Photo Credit : Canal Aventure


今日も例のごとく、
「Bonjour, ca va?(こんにちは。元気ですか?)」
「Comment tu t'appelles?(名前はなんて言うの?)」
「Tu viens d'ou ? (どこから来たの?)」
と、フランス語で質問攻撃だ。

セネガルはフランス語が公用語だが、セネガルの小さな村々ではウォルフ語などの民族の母語を話す。フランス語が流暢に話せる人はきちんと教育を受けた人たちなんだなぁとしみじみ思った。


そして、今日はスペイン人選手のカルロスと抜きつ抜かれつの状態だ。彼はCanal Aventure主催のレースの常連さんで、ブルキナファソに学校を作ったという慈善家だ。昨日は私の後にゴールしたのだが、彼を知る人は、
「また村で寄り道しているな。」
と言っていたのだが、その意味が今日わかった。

本当に寄り道しているのだ。
村に入ると、学校らしき場所に立ち寄り覗いていく。村の人達に声をかけまくり、写真を撮ったりして、交流しながら進んでいるのだ。見ている限りでは走力もあり、村を抜けると走っている。


なるほど、こういうレースの楽しみ方もあるのかと目から鱗だった。


15km地点のチェックポイントは今日も子供達に囲まれていて、スタッフに声かけられなければ危うく通り過ぎてしまうところだった。

Photo Credit : Canal Aventure


村を出たところで、とっても可愛い子供達に遭遇し、思わず声をかけたのだが、

恥ずかしがって何も話してくれない。もしかしたら私のフランス語がわからなかったのか、通じなかったのかもしれないが、ロバ車を操る子供達がめちゃくちゃ可愛くてしばし一緒に歩いた。


セネガルの村ではまだまだ馬車やロバ車が動力として活躍している。人を乗せたり、丸太、藁、家畜や畑の収穫物などを運んでいる姿をよく見かけた。


30km地点のチェックポイントを抜けると、子供達がバオバブの木のそばにいたので声をかけてみた。収穫したバオバブの実を食べるというので、少し味見させてもらった。綿っぽい食感で味はあまりしない。

うーん微妙だな〜という顔をしているのを見て、子供達はケタケタと笑っている。

と、高いところから何やら音がするので、音がする方向を見上げてみると、子供がバオバブの木によじ登って、バオバブの実を落としていた。

いや、これめっちゃ高いよ?怖くないの?ひえーっ!


ふと気がつくと、背後に、少し間隔をあけて車が私の後をついてきている。
え?もしかして、私が最後尾なの?

確かにカルロスは(もう村がないから)追い越していったけど、もう1人後ろにいたはずなんだけれども、もしかしてリタイアした??


と言う事で、最後の数キロはスイーパーを従えながら歩くことになった。

今日は46kmのはずなのだが、ガーミンの距離情報が44kmになろうかとしているところで前方に誰かの姿が見えた。昨日、今日と1位でゴールしたフランス人選手、ベルナールがお出迎えしているではないか。


嬉しいねえ。

Photo Credit : Canal Aventure


時間はかかったが、2日目も無事にゴールだ。

Photo Credit : Canal Aventure

荷物を持ってあげるよ、とお優しい(涙)



みんなの所に向かうと、ルーマニア人選手、ジュリアンが木陰の下の絨毯の場所を取って待ってくれていた。これまた嬉しいねえ。


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●第2ステージ
[開催]2024年1月21日(日)
[距離]46km
[スタート] 現地時間 7:45

ガーミンの記録


大した登りではない




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