Jリーグクラブを活用したらTwitterでの露出が10倍になった話
大分県に拠点を置く「新電力おおいた株式会社様(以下、新電力おおいた様)」は大分トリニータのスポンサーです。
新電力おおいた様では、トリニータを応援するための料金メニューとして「#ニータンのでんき」というサービスを展開しています。
また、2020年1月にデジタルマーケティングやオフラインイベントとの連携強化を狙いとし、トリニータマーケティングとパートナー契約を締結しました。
今回はそれに至った経緯、スポンサーアクティベーションの最大化、Jリーグクラブを活用したTwitter運用について紹介したいと思います。
▷[Why] デジタルマーケティングパートナー契約の背景
背景は、2019シーズンにスタジアムで行われたリアルイベントのお手伝いがきっかけでした。
イベントの様子を撮影し、トリニータ公式Twitterアカウントで紹介をしました。
するとSNS上では、「ニータンのでんきの特典めっちゃ良い〜」や「ニータンのでんきってのがあるらしい」など、はじめて『ニータンのでんき』を知ったかのようなコメントが多く見受けられました。
これはもったいない!
そう思ったのが、ご提案に至った背景です。
『ニータンのでんき』は大分トリニータのサポーターにとって、非常に魅力的なサービスであるにも関わらず、認知度・契約者数が少ないことが課題でした。
▷[What] 直接的価値と間接的価値
スポンサーの付加価値を高めることが、デジタルマーケティングパートナーになったトリニータマーケティングの役割です。
では、どのような価値を提供することができるのか?
直接的価値と間接的価値の2つがあると思っています。
直接的価値:ニータンのでんきの加入者を増やし、それが新電力おおいた様の売上となる
対象:トリニータのファン・サポーター
間接的価値:大分トリニータを通して、「新電力おおいた」という企業認知度を向上させる
対象:トリニータのファン・サポーター → 大分県の人
直接的価値においては、文字とおり「ニータンのでんき」の加入促進をサポートすることです。分かりやすく、KPIは加入者数になります。
間接的価値に関しては、トリニータのファン・サポーターがハブとなり大分県域に「新電力おおいた」という名前を広げていくことです。
サッカークラブのファンコミュニティにはそういった力が強くあり、そこが1つの価値になってくると思っています。こちらはブランドリフトが重要指標になってきます。
ここで1つ注意したいのが、具体的施策として「デジタル施策のみを考えてはいけない」ということです。
あくまで中心には「ブランド」があり、その1つがデジタル施策であると考えています。
▷[How] タッチポイントを増やす&ちゃんと伝える
課題を整理すると、まず取り掛かるべき2つのことにたどり着きました。
①タッチポイントを増やすこと
現状、新電力おおいた様は、スタジアム(オフライン)内イベントブースの設置や、ホーム冠試合の開催をしています。
しかし、毎試合イベントや冠試合を実施しているわけではないため、多くの方にとって、その日が新電力おおいた、或いはニータンのでんきをはじめて目にする日になります。(※複数回スタジアムに来ている人は除く)
その方達にとって、『新電力おおいた、或いはニータンのでんき』は特別、記憶に残るものでしょうか?非常に難しいと思います。
では、仮にどこかで1回でもニータンのでんきや新電力おおいたに関することを目にしていたらどうでしょうか?
その日の印象・記憶は変わっているでしょう。
これがタッチポイントを増やす理由です。
②コミュニケーションアイデアを強化する
「ニータンのでんき」はプロダクトとして素晴らしいメニュー設計になっています。
『家庭の電気代が安くなる・節電費の一部がトリニータの強化費になる・トリニータ関連の嬉しい特典がもらえる』
お客さま(特にトリニータファン・サポーター)にとっては、非常にメリットが多いメニュー設計です。
しかし、この事がまだまだ伝えきれていません。
良い商品はコミュニケーションアイデアを工夫することで、確実に成果に繋がります。
これらの実現・アプローチ方法として、最もレバレッジが効くTwitterの運用から着手しました。
▷[Fact] Twitterの月間インプレッションは10倍へ
こちらはTwitterのインプレッションとフォロワー数の推移です。
2020年1月から運用強化をしたことにより、月間インプレッションは10倍に成長しました。
▶やったこと 「大分トリニータを使おう」
・プロフィール変更:大分トリニータのスポンサーということが、ひと目で分かるようにプロフィールの変更とアイコンの変更を実施。
・TTP:競合他社(特にJクラブは電気会社とアライアンスを組んでいるクラブ多い)のTwitterを参考に、てっていてきにぱくる。
・プレゼント企画:ニータンのでんきのセールスポイントを届けると同時にフォロワーの増加を狙った。
・クラブ公式アカウント連動:大分トリニータのリソースを使って、ニータンのでんきの情報をフォロワーに届けた。
アイコン変更の投稿は大反響
リッジーを使ったサービス紹介(物語風)
プレゼント企画で「サービスのコア部分」を訴求
プロフィールの変更
以上が3ヶ月で実施した内容です。
そして、これらはトリニータマーケティングの運用ではなく、新電力おおいたのご担当者様が実際に投稿などをしています。驚くべき急成長を遂げています。
▷今後について
とは言え、まだ3ヶ月しか経っていません。
今までやってきたことはTwitter運用の基本的な部分です。
今後に関しては、まずは基本的なところを継続してやっていくことが必要だと思っています。
「その延長線でオフラインとどのように連携していくのか?」
「ブランドリフト調査をした上での施策の実施」
「クラブのリソース積極活用」
など、徐々にステップアップしていく予定です。
▷ニータンのでんき
最後は告知PRです。
是非、皆さん「ニータンのでんき」加入してください!
2020年4月からはオール電化にも対応可能となり、多くの人にご利用いただける体制が整いました。
大分フットボールクラブ 榎社長もようやく加入
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