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『科学』と聞くと、『なんだか難しそう』と思ってしまう理由についてーわかりあうために必要なコストー


科学者って頭良さそうだ。なんだか難しそうだけど、頭のいい人たちが、意義深い事をやっていそうな気がする。

本当にそうだろうか?

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この記事では、『科学は難しそう』というイメージが無くならない限り、大学や研究所は衰退するのではないか?という疑問を深ぼってみる
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・大学の財源の4割が税金で賄われている

多くの科学者は、社会にいる沢山の人が働いて捻出した税金で研究をしている。
国立大学への国からの基幹的な資金である運営費交付金は大学の収入の4割を占める。

それは当たり前のことではない。科学だけ、なんだか意義深い事をやっていそう
という点でお金を貰い続けられるわけがない。

実際に近年、『運営費交付金』という税収の比率は縮小され続けている。

一般人は科学者に対して彼らはどうやらすごく頭良さそうだ!とは感じるものの、何をやっているかはよくわからないから、『応援しよう!』とはあまり思えない。一方で科学者は心のどこかで一般人はなぜ、我々の研究の意義が分からないのだ!と怒りの声をあげる。

しかし、相手の気持ちを考えないで、怒りの叫びを上げたところで、状況は何もよくならない。さて、科学者はどう立ち回れば、応援してもらえるようになるのだろうか?

・『科学』が応援されるために何ができるのか?

たしかに科学のおかげで、これまでも今も、生活は豊かになり多くの命が救われた。これまで多くの科学者が人生をかけて行なってきた営みには感謝が尽きない。

しかし、多くは税金で科学研究をなされている科学者が、「一般人は何故我々のやっていることの価値がわからないんだ!」と、いつまでも上から目線でいるのならアカデミアはこのまま衰退してしまうだろう。その意義が伝わらないものを、誰も支援しようとは思わないからだ。

現に、社会に対して研究活動を応援されるよう、発信している科学者はあまりにも少ない。

好き勝手やってお金が自動的に入ってくる仕事なんてないのに、科学だけは好き勝手研究すればお金がもらえるというのは、虫が良すぎるのではないだろうか?

・『科学』にお金を払いたい!と思われない現状

たしかに第一線の科学者の研究内容は難解だ。その内容を真に理解するためには何年もかかる。だから、他のものに比べ、断然わかりにくいという不利な点を抱えている。

だとしても、スポーツ観戦のように、科学研究に胸が踊らないことは確かかもしれないし、その営みにお金を払いたいと思えないことに向き合わなければならない。

その認識を変えようと働きかけないと、いつまで経っても自分たちの労働環境が悪くなっていくだけだ。いつまで経っても自分たちの労働環境が悪くなっていく。

「日本の科研費が年々縮小している」
「技術大国とかつていわれていたのになんでだ」
「研究にもっとお金を使え」

でもその世界をつくった一因はすくなくともあなたにもあるし、それを変えるためになにをしているのだろうか?

・わかりあうために、一般人の僕ができること

では、僕のような一般人はただ口を開けて科学者が納得させてくれるように待っていればいいのだろうか?

それも違うと思う。

僕も科学の中でどれが意義深いのか?それを考えられるように知識を身につけようと、努力することも大切だと思う。

素粒子がなんだと、数億円も使って探求していることとか、製薬に数億円使っていることとか、たくさんのお金が知らないうちに使われているが僕ら全体にとってどれが価値と意義があるのかを、判断できるようになることも大切だと思う

相互理解をしようとお互いが努めないと進歩なんてするはずがないのだから

今はなにが必要なのか?そう考えて歩み寄ることも必要不可欠だと思う。

・相互理解に必要な熱量

ここでは少し科学者がなにもしていない悪者のような書き方をしてしまったが、抽象化するとこれはいろんなことにも当てはまる。

自分がしている営みの価値を感じてもらえないのなら、価値を感じてもらえるように社会を変えるアクションをしているのか?

それは全てのことにおいて問うべき問いだと思う。

たしかに1人がもつ力の差はあるけれど、自分はなにもしないで待っていれば、自分の分野の超人がいずれ社会にわからせてくれる!なんていうのは夢物語だから。

一人ひとりの小さな決意と行動が未来の形を形作るのだと、文章を書いていて改めて思いました。

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読んでくれた方、ありがとうございます。
東京は今日はとても寒いですね
社会は少しくらいですが、これから冬がやってきます
我慢と協力を経て、少しでも早く
良くなっていきますように
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れんてん

ただ、ありがとうございます。 きっとまた、「なにか」を届けます。